スペインといえば…、ワイン。
そして、カヴァ。
「カバ」じゃないですよ、CAVA。
そう、日本でも仏産のドンペリやモエシャンと違って、
比較的安価で飲める美味しいシャンパンタイプの発泡酒。
非常にきめ細かい気泡で、すっと飲みやすいCAVAは大好き。
近くに名産地があるということでカーヴめぐりに行ってまいりました。
その前にちょこっとCAVA豆知識。
主な産地は、スペイン北東部のカタルーニャ地方にあるタラゴナ県を中心とした一帯。
そう、バルセロナ南部まさにこの辺で9割以上生産されているのです。
スパークリングワインにはもともと醸造法によって分けられた
3種類のカテゴリーがありますが、中でも最も手がかかり、
上等とされているのがシャンパンに代表される「瓶内二次醗酵」方式。
extra brut(極辛口)、brut(辛口)、seco(中辛口)、
semi seco(中甘口)、dulce(甘口)のほか、ロゼもあります。
ブドウ品種:パレジャーダ、マカベオ、シャルドネetc
さて、予備知識をたずさえていざ出発~!
向かうはBarcelonaからTaragona行きのRENFE(国鉄)に乗り、
Sant Sadurni d'Anojaで下車。
駅に降り立つとのどかな風景が広がる。
そう、ここには数え切れないほどのCAVAカーヴがあるらしい。
今日はその中でもシェア7割を誇る「Cavas Codorniu」に見学予約を入れておいた。
うん、日本のビール会社でいうとキリンやアサヒみたいなもんでしょう。
13時からの見学ツアーだったので、その前に家族経営しているような
小さなカーヴに1件立ち寄った。
私達以外に人気のない街…、オーナー自らテイスティングのため
向かいの自宅から出てきてくれ、ご自慢のCAVAを勧めてくれた。
きんっきんに冷えた砂糖の入っていないcava naturelと
8%の砂糖が入ったbrutをいただいた。
優しい人柄のご主人とそのCAVAの美味しさに魅かれ、
まだ午前中だというのに2本もお買い上げ…、お・重い。
そして、Codorniu社にタクシーで向かう。
駅から2キロほど離れた広大なブドウ畑の真ん中に位置し、
巨大な旧工場が現在見学所として保存されていた。
450年の歴史があるCodorniu社は、1872年スペインで初めてシャンパンタイプの
発泡酒の醸造に成功し、CAVAを誕生させた。
見学コースは英語・スペイン語・カタルーニャ語チームなどに
分けられ、それぞれグループで敷地内の見事なモデルニスモ建築・
醸造過程で使われたふるい機械類を展示したミュージアム、
そして広大な面積の地下貯蔵庫などに。
そして最後にテイスティング…お買い物という流れでした。
現在は近代的工場で大量生産しているそうで、
感想としては、実際の醸造過程が見れずちょっと物足りなかったです。
でも、CAVAはやっぱり美味しかったのでここではピノノワール種を使ったロゼを
購入し、計3本抱えてご満悦で駅までヨタヨタ歩いて帰りました。
今回、その3つ先の駅にある赤ワインで有名な「Torres」社にも行こうと思ってたのですが、
飲みすぎと重さで断念…、次回はスペインの真髄赤ワインに迫りたいと思いま~す!
乞うご期待!!