@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

ホームパーティー@ATENEA

2005-10-20 09:16:58 | 生活/BCN2005-2006
バルセロナ到着後、最初の1週間は夫の義姉も一緒だったので、
毎日このGranollers(以下省略グラ)の街から電車に約30分乗って
バルセロナ(以下省略バル)観光に勤しんでおりました。。。
…が、しかし義姉が滞在してた1週間ほんとに毎日雨で、しかも
たらいをひっくり返したようなどしゃぶりばかり。
それでも、一応一通りの観光を終え、義姉も喜んで帰国し、今やっと
1人でこの何ヶ月間の疲れを癒すかのようにアメーバーな生活を送っております。

朝6:30起床、おべんと作って、その後二度寝…。
昼頃からごそごそ活動開始、掃除したり、洗濯したり、手紙書いたり、ネットしたり、
グラの街を探検隊…、1人でBarに入ったり、
郵便局行って見たり、スーパー、八百屋、パン屋をはしごしたり、
7時頃からお夕飯の準備始めて、気づいたら夫が帰宅する。

こんな日々を何日か過ごし、散々気が抜けていたある日。
夫が「やっと奥さんがこのATENEA(滞在ホテルの名称)に来たことだし、
金曜の夜、会社のみんなを部屋に呼んで夕食会でもしよう!」と…。
最初、かるーい気持ちで「いいよー」なんて受けたものの、
何人?ってその後聞いたらMAX17人かなぁー。と!

17人!?…この部屋に入るの?
そして、スーパーのリサーチも完全にマスター出来てない上に、
果たしてこの小狭な簡易キッチンで一体何の料理が出来るのか…
それから明後日のパーティーに向けて、準備が始まったのだった。

近所のスーパーというスーパーをはしごして買出し。
(まぁ、スーパーのはしごは得意というか趣味←母譲り)
上の方のご配慮で、隣が空き部屋だから普段は閉まっている続き扉を
開放してくれるようホテル側に交渉してくださり、なんと二部屋使っての
大パーティーに!ますますコトの大きさに…

スタートは21:30だったので、15時くらいからゆっくり料理の準備を
始めてなんだかんだ作り始めると楽しくなってきたのでございまして。
よく考えたらおうちにお客様を呼んでのホームパーティーなんて、
日本を出る前からしばらくご無沙汰だったのでほんとに久しぶり。
そしてこの留学期間、そうまともな料理も作ってなかったので
久々にメニューを考えたり、たくさん作ったり、とても楽しいと
改めて実感するのでありました。

で、メニューは…
・グリーンサラダ、ブルーチーズドレッシング
・ブロッコリーと黒オリーブのホットサラダ
・じゃがいものアリオリソース
・プチトマト、タプナード乗せ
・バゲットとタプナード
・スペアリブの白ワイン煮込み、ラタテュイユ添え
・洋梨の赤ワイン煮、バニラアイスクリーム添え

ちなみに肉は2kg仕込み、中華風を想像するも紹興酒がないから、
白ワインで代用、+にんにく・生姜・お醤油で煮込んだら、
とてもフレンチなお味に激変、美味しゅうございました。
あと、スペインならではのオリーブが豊富に手に入るので
黒オリーブとアンチョビ・ケッパー・にんにく・レモン汁・オリーブオイルで
手作りタプナードを作ってみました。
日本でずっと自分で作ってたくさん食べたいと思っていたのですが、
これをやるのは日本ではとても困難かつ高価…、それが出来るのはなんて幸せ!
塩水漬けタイプのではなく、塩漬けのみのドライタイプの黒オリーブで
作ると、味が濃厚でとっても美味しかった。
これをやはり日本ではあまり見ない、縦長のプチトマトの頭を少し落として
上にちょこっと乗せてオードブルにしました。
なんでもないお野菜がこちらはとっても美味しい。
デザートの洋梨も前日から10個ほど赤ワインで煮て、冷蔵庫で冷やすだけという
超簡単デセールにも関わらず、果実そのものが美味しくて

これでお料理が足りるか心配でしたが、他に同僚の奥様から
カルフォルニアロール・揚げ出し豆腐など嬉しい差し入れもあり、
無事皆様をお迎えすることが出来ました。
その日は夜中2時まで…。

そ・そして、ワタクシ翌日からまたパリに行くのです。
そう、22日から開催される「Salon du Chocolat」のために!
1週間分の荷物をバタバタまとめて、出発できるかしら…。


スペインのパン事情

2005-10-14 07:24:04 | 生活/BCN2005-2006
やって来ました!
未知なる国スペイン・バルセロナ。

・・・と言っても、夫の滞在しているホテル、
すなわち私たちのおうちになのですが、
ここはバルセロナから20km(RENFEという国鉄で35分)
離れた郊外の街Granollersという、とにかく何にもない普通の住宅街で、
小さな小さな街なのでした。
このホテル、アパートホテル(HA)というもので、
各部屋にキッチンがついており、長期滞在者の為のホテルなのだそう。
一応4つ星で、とてもきれい。

夫はこのホテルに5月から滞在しており、
その間ドイツに上海にフィリピンに・・・と出張を繰り返し、
ようやくその妻が到着したのでございます。。。
この5ヶ月間まことに不便を掛けました、、、。
今日からは真面目に主婦致したく宜しく候・・・。
とは言っても、ホテルですから、
一応朝食はあるし、毎日掃除は入るし、お夕飯作り以外あんまりやることもない。

夫は(私もですが)ホテルの朝食は食べないので、
代わりにお昼を重視しておりまして、、、
しかし、会社の近所は何も無い所らしく、社食は高くてまずいとのことで、
毎日のお弁当を作ることになりました。
・・・と言っても、炊飯器ないし、日本のお弁当のようなものが
必ず作れるような食材環境ではないので、
「美味しいボリュームあるサンドイッチを」というオーダーが入りました。

ふむ。サンドイッチ、お安い御用。
そして、到着翌日からとりあえず近所のパン屋を大捜索。
・・・ない。ない、ない。
あるにはあるが、フランスで云われるブーランジェリーというお店はないのです。
みんな、どっかから運ばれてきた焼成直前のパンをちょろっと焼いただけ、みたいな。
いくつか買って試しました、大体硬い。
特にバゲット、白っぽくて、クープも開いてないし、かちかち。
ちぎったらボロっとこぼれてしまう感じ。
・・・なぜ?こんなお近くのお隣の国なのに、ここまでパン文化さえ
違ってくるのでしょう。

果たしてサンドイッチにして食べやすいパンはあるのか。
それから現在もまだ探し求めていろんなパン屋のいろんな種類を
試し歩いております。

その後、レストランなどで食べて気づいたのですが、
このお国には「パン・コン・トマーテ」なるものがありまして、
それは日本のスペインレストランでも食べて知っていましたが、
本場のものを食べて思ったのです。
これは完熟したトマトの断面を直接バゲットなどにグリグリ浸み込ませて、
さらにエキストラバージンをたーっとかけていただくものなんですが、
今までトマトがよく採れるから、パンにぬったくるのかー、と思ってました。
違ったのですねぇ、パンが硬めだから、ジューシーにして食すのだわ。
・・・ん?違う、トマトを塗りたいから、硬めに焼くのか?
あぁ、分からない!どっちが最初なんだか。
ま、とにかくパンというものはほんとに合わせるもので
素晴らしく美味しく変化するので、決め付けられないのですねー。

スペインの食文化、前々から興味あったので、
今回どこまで追求できるか、むふふ。楽しみになってきました。

パリを去る日

2005-10-13 17:41:27 | 生活/Paris2005
 夜のトゥールエッフェル  ピエールエルメ
9日のフライトでついにパリを去ることに。
43日間の滞在、今思えば夢のように過ぎ去った日々のように感じます。
パリ市内だけでもまだまだ見てないところも多く、
やり足りないこと、食べ尽くせてないこと、などなど
たくさんありますが、こんな貴重な時間を過ごせたことに
何よりも感謝したいと心から思います。

さてさて、パリを引揚げるあたって・・・。
何が大変かって!
それは、このフランス滞在の間に増えまくった3人分の荷物!
どう考えても全員超過料金どころの騒ぎじゃありませんから。
そこで、ヤマトの国際宅急便で別送品として送ることに。
それがもう、大変・・・。
結局25kgを2パック。計50kgです。
夜な夜な荷造り、徹夜でぴったり25kgづつ計って、
アパートに集荷に来てもらい、とりあえずはほっとしましたが・・・。
次はスーツケースの荷造り。
私のバルセロナ行きのフライトは重量制限に厳しくて有名なあのAF。
重すぎてどうしようもないので、郵便局から8Kgだけバルセロナに送って、
スーツケースは何とか24kgで抑えて、
あとはすべて手荷物(15kgはあったかな?)で入ることに。

そして、最終日前日はモンマルトルの葡萄収穫祭に行った後、
最後の買出し、ボンマルシェへ。
バルセロナで必要であろう調味料なんぞまた買ってしまたり。
夫にお土産で、メゾンデュショコラでチョコを買ったり、
さらに荷物を増やす懲りない私であります。

出発の朝、準備をしてからあと1時間あったので、
母の希望で、彼女がこのパリ滞在一番お気に入りだった、
アパートの裏手にある例のムフタール通りへ。
しかもビデオで撮って残しておきたいと言うから、
ほとんど撮影隊気分ではせ参じることに。
日曜日の賑やかなムフタール市場通り。
どこよりも具沢山で行列が出来るクレープ屋で最後のパリの味を堪能して、
ついに、ついに、ここを去ることに・・・。

例のジョエル氏が、ロワッシー乗り場のオペラまで車で送ってくれて、
最後のお別れを。
途中、事故で足止めを食らうなどハプニングもありましたが、
無事CDGから約2時間弱、ピレネー山脈を越えてバルセロナ入り致しました。
母と姉も無事日本へ帰国、3人肩身を寄せ合ってあの小さなアパートで
過ごした疲れを早くおうちで癒して欲しいと思います。(笑)

バルセロナの空港を降り立ったら、
夫と1本前に乗って先に到着していた義姉の姿が。
「お待たせしました~
初めての国、初めての街。
これからまたどんな暮らしが待っているんだろう・・・。




ラデュレとクレープとフランス人

2005-10-08 09:19:07 | 生活/Paris2005
 ラデュレのランチ  サントノーレピスタッシュグリオット  サントノーレローズ 
今日は6週間通ったフランスラング語学学校の最終日。
少しは身になっていればいいのだけれど、、、
真面目な生徒だったとは言い難い・・・。
だけど、最近はジョエル氏などのよき話し相手も現れたりと、
会話は前に比べてかなりコミュニケーションがとれるように
なったような気になっております。。。自己満足。

クラスで仲良くなったセビリヤの女の子やマイアミの子と
メール交換などをし、お互いの国に訪れたら連絡するねーと約束を。
コミュニケーション手段がフランス語しかないので、忘れないようにせねば。
この後のバルセロナ滞在で一気に抜けてしまいそうで怖い。。。

さて、午後はコルドン同窓会in Paris!・・・ということで、
14時にオペラ座集合。
というのも、コルドンの同期生がパリに遊びに来てくれたので、
すでに滞在中のもう一人の同期生も一緒に計3人集合することに。
友達が母君と一緒に来仏されているので、うちの母・姉もご一緒させて
いただき、計5人で、マドレーヌ近くのラデュレへ。

2階に通され、ドキドキのラデュレのお料理をオーダー。
ランチメニューの子羊のグリルはほどよくレアでソースもとっても美味で
お菓子屋のクセに・・・とニクいくらい美味しゅうございました。
デザートはお気に入りのピスタチオとグリオットのサントノーレ。
これがまた美味しいの~。
はぁ、日本じゃ食せないのが残念でしょうがない。
周りのテーブルにはフランス人も多く、フランスでは珍しくケーキも
シェアして食べてらっしゃる!
やっぱり、みんなお好きなのよね。だってラデュレですから。

久々に会うお菓子仲間との話もはずみ、あっという間に時間も過ぎ、
そろそろお開き。。。
この後、またまたディナーにジョエル氏のお宅に招かれていることもあり、
今回の手土産はラデュレのマカロンを購入して、お店を出ることに。

19時にまた義姉たちと合流し、ジョエル邸へ。
今回は、ジョエル氏のお母様がブルターニュの方ということで、
彼がトラディショナルな昔ながらのそば粉のクレープ(ガレット・サラザン)
とデザートクレープを振舞ってくださるというのです。
この日は息子さんのオリビエも帰っていて賑やかに8人で食卓を囲むことに。

またまた、アペリティフから始まり、最初はガレット・サラザン。
そば粉のクレープにハム・卵・チーズがはさまれ、上にソーセージを
のせたお食事クレープ。
これが今までそのお店で食べたクレープより美味しい!
そして見た目も綺麗。。。ほんと恐るべしジョエル氏です。

お代わりも勧められましたが、デザートもあるし次にいくことに。
デザート一発目は私のだーーーい好きなクレープ・シュゼット!
ニクいジョエル氏のグランマニエ・フランベの演出にみんな魅了されて、
いただいたシュゼットはやっぱり一流レストランかと思うくらい
本格的で美味しくて・・・びっくり!
ちゃんとオレンジの皮も入って、グランマニエもしっかり効いてて、
いっくらでも入りそう・・・。

その後は、テーブルに、コンフィチュール・マロンクリーム・ヌテラなどなどが
並べられ、ほかほかのクレープ生地が運ばれて、
自分の好きなものを塗って、好きなだけどうぞ!・・・と。
はぁぁー、幸せすぎる。。。。
しかし、おなかにはすでにお昼のラデュレたちもいて苦しぃ 
といいながらも、やはり好きなマロンクリームをたっぷり塗って
いただいてしまいました。
いやはや、これぞフランス!これぞフランス家庭料理!?と
たっぷり堪能させていただきました。
ありがとうージョエルさん!

食後(?)に差し上げたマカロンをマダムが嬉しそうに開けてくださいました。
やっぱり、マダムもラデュレのマカロンはだーーーい好きなんだって。
そして、オリビエも!「J'adore ca!!!」(大好き!)ですって。
うーん、やっぱりマカロン好きなんだー。
日本でこそ未だそんなにポピュラーでないけれど、
こっちではほんとにみなさんお好きなのねー。
いっつもラデュレは行列だし、マカロンはほんとによく売れています。

ジョエル邸で2回もフランス一般家庭体験もさせていただいた上に
何となくフランス一般人の嗜好観察(?)も出来たような・・・
とっても興味深い楽しい経験でした。

はぁ、あと3日でパリも終わり。
明日からそろそろ荷造りをしなければ・・・。

初ドライブ in Paris!

2005-10-06 06:22:00 | 生活/Paris2005
 ピカシェット

今日は、またまたジョエル氏のご好意によりドライブに連れて
行ってもらいました~

目的地は、私は一度ルーアンに滞在しているときに訪問したシャルトル。
シャルトルには大聖堂があり、そのステンドグラスが美しいことで有名です。
そのステンドグラスの色がシャルトルブルーと言われ、初めてその青色を
出すことができたと言われています。。。

さてさて、朝8時にアパートの前までジョエル氏が迎えに来てくれて、
その後リヨン駅近くの義姉たちのホテルまで行き、
義姉・義姉の同僚・姉・私と計5人で一路シャルトルへ向かったのでした。
片道1時間半、やっと到着したシャルトルは夏に来たときより、かなり寒くて
曇っていました。

これが晴れていれば、シャルトルブルーのステンドグラスが
日の光りを通して、大聖堂の床にその色が映りこみとても綺麗なのに・・・。
残念。

さて、その後軽くお昼を取って前回製パン学校のみんなでシャルトルを訪れたとき
時間がなくて行けなかった「ピカシェットの家」を
ジョエル氏にリクエストして連れて行ってもらうことに!
彼はそれ自体知らなかったらしく、車で道行く人に尋ねながら行くこと数分。
大聖堂から車で5~10分くらいのところに普通の住宅街の中にありました。
そこは今から40年前(?)ピカシェットさんという普通のおじさんが
自分のおうちを陶器の破片でデコレーションし始めて、
30年間かけて作り上げたなんとも不思議でかわいい一般人の家なんだそう。
今は観光指定もされて中も見学できるようになってます。
・・・が、観光時間帯と観光時期にひどく制限があり、、、
運がよければ見に行けるといった、なんだかやる気のない運営状況。

今回はばっちり時間帯もチェックして14時から見学スタンバイ!
とっても小さな門から入ると、何となくバルセロナのガウディ建築を
彷彿させるようなモザイクタイルのおうちが。
もっとメルヘンで可愛らしく、このピカシェットおじさんの情熱が
伝わってきました。。。
うーん、よっぽどこのシャルトルという街を愛していたのね。。。という。
中は残念ながら撮影不可になっています。
なかなか立ち寄りづらいところですが、一風変わっててかなりお勧めです!

その後、ジョエル氏がなんだかソワソワして車をパリとは違う方向に向かって
走らせ始めました。
なんと、今からフォンテーヌブローまで行くというのです。。。
そ・そりゃ無理があるわ・・・と思いつつも、
懸命に走ること約2時間。
道も悪けりゃ、車もマニュアルだし、元々車に弱い私と姉はぐったり。
フラフラしながらたどり着いたフォンテーヌブローの入り口に行くと、
なんとたった今受付終了したばかり!
まぁ、しょうがない。おまけだったし、お庭もあるし、
せっかくビッグサプライズで連れて下さったジョエル氏の気持ちも
あるので、庭散策を楽しんでみました。

お庭はフランス式とイギリス式があり、どちらもそれぞれ素晴らしい。
代々のフランス国王やかのナポレオンも愛したという離宮だけあって、
手入れも行き届いており、とてもよかったです。
次回はもっと早めに宮殿をゆっくり見て回らねば。。。

帰りは一路パリへ1時間ちょっと。
大して渋滞にもはまらず20時過ぎに帰宅。
だけど、丸々1日パリ近郊観光でしたから、かなーり疲れてもぅぐったり。
きっとジョエル氏はもっと疲れただろうなー。
明日もおうちにご招待してくださるというから、
大丈夫かなーと、とても心配。。。

私も明日は語学学校最終日なので・・・