@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

アムステルダム~街歩き編

2005-09-30 03:51:38 | 旅/France&近隣都市
  

さ、ようやく旅行記にいってみたいと思います!
前編を読んでくださった方、

アムステルダムを旅行してみようと提案したのは、夫でした。
私はそれまでオランダってチューリップ・大麻・飾り窓(おいおい)
くらいの知識しか持ち合わせてなかったので、特に興味も湧かず、
「えー、スイス行こうよー」などと申しておりました。
今となっては発言すべて撤回し、夫に申し訳なく思います・・・。

それくらいアムステルダムは素晴らしかった!
きっとみなさんもなんとなくアムスよりベルギー、なんて思ってませんでした?
私もそうだったんです。
もちろん、ブリュッセル良かったのですが、小さい街なので
パリからだと日帰りで十分な感じなんです。
それがアムスときたら前編に綴った歴史を物語るのか、
なんとも奥の深いすごい街だったのです。

知らない街だからといって避けててはいけないのですね。
今回の教訓を機にもっともっといろんな国や街を見なくてはと思いました。

さてさて、アムス到着翌日まず向かったのは、
中央駅前から発着しているカナルクルーズ(運河めぐり)です。
前編にご紹介したようにアムスの街は中央駅を中心に半円形を描くように
いくつもの運河が張り巡らされているのです。
その運河沿いには美しい旧市街の家々が並び、橋の上にはカフェのテーブルが
たくさん出ており、カフェや食事をする人々で大変賑わっていました。
また運河には、たくさんのハウスボートが係留されており、実際に人々が
そのボートで普通に生活しているのです。
なんだか水上コテージ生活のような優雅さを感じましたが、
毎日何度も真横を行き交う水上バスから観光客に写真を撮られては、
さすがに落ち着かないんじゃないかしらと思ってしまいました。

その後、教会を見に行こうとさくさく散策・・・。
しかし、どの教会に辿り着いても入り口が見当たらず、
なんか展示会みたいで有料みたい・・・。
いやいや、まさか。教会は全ての人々に門が開かれてるのだから
有料なんて有り得ないでしょう。
そのまま探すことぐるぐる・・・、あれ?なんだか怪しいショップが立ち並び、
店の中までよく見えるテラス席でおにーさんたちは楽しそうになんか
巻きタバコみたいなの吸ってる・・・。
あ!これはまさにアムス名物(?)合法化されている大麻じゃないの!
そしてこの大麻が吸えるカフェは「コーヒーショップ」というのです。
決してコーヒーを飲むところじゃないんです、ご注意ご注意。

はー、すんごい場所通っちゃったと、息つく間もなく今度は、
等身大の窓になんだかピンクモードなカーテンがかかってて、
下着姿のマネキンがずらーっと・・・。
違う!本物の女性だわ!
ひ、ひえー!ここがさらにまたブラックなアムス名物(?)そして合法化されている
「飾り窓」ではありませんか!
だって、ガイドブックでは「飾り窓地帯にはコーヒーショップも多く市内で
最も危険な場所」とあるくらいで、まさか教会の隣合わせになってるなんて!

この飾り窓ですが、これも歴史背景があるそうで、やはり波止場として栄えた
水夫達相手の安酒場や売春宿がこの辺りに集中したのだそう。
どこの国も少なからずこういった商売はあるものの、
堂々とこんな真昼間から、超観光地で目の当たりにするとはびっくりしました。
それに国自体が合法化しているとは・・・。つくづくびっくり。

それに教会についてですが、この後もいくつか教会を見学しに行ったものの
どこも有料、もしくは入場不可、そして驚きだったのは無料の展示会。
そう、今やオランダはプロテスタントであって、その昔カトリック教会として
あった建物は全て教会としての機能は奪われ、全て博物館や展示室としての
単なる建物でしかなくなっているのです。
だから、有料の展示会であったり、無料で市民の作品展示会したり。
今までいろんなヨーロッパの国で素晴らしいカトリック教会の建築物や
その中で行われる荘厳なるミサを目にしてきた私にとっては
かなりのカルチャーショックで言葉には言い表せません。。。
もちろん宗教は自由であって当然ですが、
こういう形で現代につながっているという事実に驚きました。
だって、教会の中でカフェがあり、エスプレッソの匂いが!不思議・・・。

さて、その後運河の上にかかる美しい橋の上のカフェで
休憩し、(この橋の上が気持ちいいんです)さらに散策。
途中蚤の市のような市を発見し、ちょっと見学。
そこでは、たくさんの大麻グッズを発見!
大麻アメ・大麻クッキー・大麻葉っぱマーク入りパンツにTシャツ。
強烈なのが生大麻の苗。。。え?自家栽培ですか。
うーん、ますますカルチャーショックで頭が・・・。

さ、気を取り直してハイライトであるアンネの家に。
ここはあの有名な「アンネの日記」の著者アンネが実際暮らした隠れ家であり、
この日記を書き続けた屋根裏部屋など全てが当時のまま公開されています。
さすがに私達が行ったときもものすごい長蛇の列で、待つこと30分くらい。
大変分かりやすく展示案内されており、当時の映像や解説も詳しく、
第二次世界大戦の悲惨・狂気が胸を突くほど差し迫ってくるものがありました。
実際に部屋の窓から見える通りを見ていると、通りを歩くゲシュタポに
怯えて身を寄せ合うアンネ一家を想像し、今まで明るく見えていたこの街が
一気に戦時下の灰色一色の街に見えるほど。
あまりに強烈な印象だったため、見学後倒れそうでした。
改めて考えさせられることが多く、ここはぜひ訪れていただきたいところだと思います。

夜は賑やかなライツェ広場でお夕飯を。
オランダ料理という料理は特にないらしく、元来食というものに興味が
なかった国だというので、なかなか評判がいいという旧植民地であった
インドネシア料理店に入ることにしました。
インドネシア料理って、以前バリに旅行したとき食べたナシゴレンとか。
あんまり期待はしてなかったものの、安くてバリで食べた時より美味しくて
大満足でした。・・・はぁアムスって不思議。
そして仕上げはグランカフェで忘れてはならない「ハイネケン」をぐいっと。
そう、ハイネケンはオランダっ子でした。←知らなかった。
ぷはー、生はやっぱり美味しゅうございます。

今回のお宿はちょっと市街地から離れたIBMのビルばかり立ち並ぶ
ちょっと郊外(?)です。
トラムで少しばかり時間がかかりますが、そこまで高くないのにお部屋は素晴らしく綺麗で近代的!
あぁ、こんな広くてふかふかのお布団で眠れるなんて幸せー
てなわけで、翌日はもちろんゆっくり出発。
朝食もホテルで豪華ビュッフェ(!)をいただき、ゴッホ美術館へ。。。

レンブラントが多く所蔵されている国立ミュージアムとこの国立ゴッホ美術館と
時間がないため迷った挙句、やはりゴッホをとってしまいました。
ここは、ゴッホをはじめ、ゴーギャン、ロートレックといった、ゴッホに影響を
与えた同時代の画家の絵画や素絵が展示されていました。
ゴッホの作品だけでも油絵200点、素絵550点あまり、それらがゴッホの
移り住んだ場所ごとに年代分けされて、展示されているためとても見やすく、
またその心境変化・精神的な変化・作品への影響などの移り変わりが非常に
よく分かるようになっており、大変興味深いもので見ごたえがありました。

ここまで一度に同人物の作品を見たことがなかったので、
絵画一点に「素晴らしい!」と感嘆することはあっても、
その画家一人の人生を絵によって感じることなんてありませんでした。
そういう意味でこのゴッホ美術館では、ゴッホの一生がを絵によって、
なんとなく彼が感じたこと、思ったこと、苦悩・喜び・絶望などが
訴えかけられてるような、そんな印象を持ちました。
ここもまたアムスではぜひぜひ訪れていただきたいところです!

さてさて、時間もあっという間に押し迫り、カフェで休むこと数分、
夫のバルセロナ帰国便の時間がやってきて、またしばしのお別れ。
次会えるのは、2週間後私がパリを去る日です。
「もうパリ飽きたでしょ、早くスペインにおいで」と夫の言葉。
会えなくて寂しいけれど、パリもまた魅力的な街、去るのも寂しいし、
かといっていつまでもいる訳にはいかないし、、、。
私に残された留学生活を改めて実感し、大切に過ごさねば!と。
スペインは未知なる国だけど、また自分にとって得るものは大きいだろうし。
そして、夫との初めてに近い二人暮しを楽しみに。

私達もそろそろタリスの時間も迫り、
この強烈な印象を与えられた不思議でかつ美しき街アムステルダムを後にしました。
とても充実した3泊4日の旅、忘れられないたくさんの思い出ができました。

アムステルダム~歴史編

2005-09-28 16:57:56 | 旅/France&近隣都市
さあ、小旅行も3日目!
ここは、オランダの首都アムステルダム。

その前に歴史を少し。
今回アムステルダムを訪れるにあたって、全く予備知識なしだった自分を
旅行後、大変なカルチャーショックで恥じているのです。。。

さてさて、北海に面したオランダはその国土の4分の1が海抜0m以下!
縦横に走る運河や川、そして湖水地帯のオランダはこの豊富すぎる水で
長年苦労してきた国・・・。今ではオランダのシンボルである風車も、
もともとは湧き出る水を揚水する目的で造られたそうです。
揚水された水は堤防で囲まれ、アイセル湖となりました。
昔、小さい頃に本で読んだ自分の腕で堤防の穴をふさぎ村を救った少年のお話。
これはこの地での話だったのですね!ちょっと感動。

一方、これらの豊富な水を利用して世界最大のロッテルダムや、ヨーロッパ各国に
ネットワークを広げている河川輸送で国の繁栄を築き、昔から貿易によって世界に
窓が開かれていた。この国はそんな昔から自由と寛容の精神が培われていたのだそう。
そういえば、鎖国時代、出島に到着したオランダが日本との貿易を初めて認可されたのも
彼らの交渉センスが長けていたからなのかしら・・・。(ちなみにうろ覚えです)

さてさて、私たちの訪れた首都アムステルダムですが、
その昔ザウダーゼーと呼ばれる入江にアムステル川が流れ込んでおり、
13世紀、河口近くの平地にダムを造り人々が住み始めたという。
だからアムステル・ダムなのですねー。改めて感動。
そして港町として少しづつ力をつけていったこの町は自由な都市として、
各地で迫害された人々をも受け入れていく。
スペインからの独立戦争後、17世紀には世界初の株式会社・東インド会社の
本拠地として隆盛を極めるのです!(あぁこの響き、懐かしすぎる世界史!)
当時すでに世界一の港町であったアムステルダムには、
世界中からの物資が集まり、世界を見聞した人々の見識が、自由で寛容で合理的な
精神の町としてこの町を育てていきました。
不条理な権力を嫌う人々は、ドイツ占領下の第2次世界大戦中にも、
アンネ・フランク一家に代表される多くのユダヤの同胞を危険を冒して
かくまったりしていたのですね。

そんな波乱にとんだ歴史と、貿易の中心である港があり、すべての人々を
受け入れるこの町は、どこか異国情緒な雰囲気を漂わし、
ふと訪れた私たちさえもしばしフランス的なヨーロッパを忘れさせ、
すっかり旅人気分に酔わせてくれる美しい運河の不思議な街でした。

~街歩き編に続く。





ベルギー

2005-09-28 08:27:19 | 旅/France&近隣都市
 グランプラス  赤い貴婦人タリス

先週の木曜の午後から、ベルギーのブリュッセル&オランダのアムステルダムに
3泊4日の小旅行に行って参りました~。
この小旅行の計画の当初は、夫から9/21・22とドイツ出張が入り、
スペインの3連休(金・土・日)がうまくつながった為、
週末を利用して一緒にドイツの隣国の首都、アムステルダムに行こうという
ことから、だったらついでにフランスからだと途中通過するブリュッセルにも
寄ってしまえ~というまたまた壮大な計画になってしまったのです。

今回もまた前回と同じ近所のトーマスクックでタリスを取って、
ネットでホテルを取りました。
しかし、こうも簡単に国際新幹線が取れるとヨーロッパ大陸どこでも
行けちゃうような大きい気持ちになってしまいますね・・・。

木曜の午後、いつもの3母娘でパリ北駅から赤い貴婦人と賞されるタリスに乗って約1時間半。
あっという間に隣国ベルギー・ブリュッセルへ。
特にパスポートのチェックもなく、さらりと入国。(EU圏内だしね)
すぐに中心の旧市街広場のグランプラスを見学した後、有名な小便小僧を見て
本場のベルギーワッフル・ベルギービール・ムール貝などに舌鼓。
ブリュッセルはフランス語も公用語として使われているので、雰囲気は多少違えど
気分はフランスにいるようで、気軽に小旅行できるからとても人気なんだそう。
ビジネスの中心でもあるため夜は各国のビジネスマンたちが大勢おりました。

本当はアムステルダムだけのつもりの旅行が、ブリュッセルに途中下車したのは
姉が無類のベルギービール好きの為・・・。
姉は東京の家でベルギービールの珍種をわざわざ取り寄せるほどのマニアですから、それはそれは嬉しそう。

翌日、姉の希望でカンティヨン醸造所の見学に朝食も取らず朝一番に訪問。
駆けつけ一杯じゃないけど朝から試飲は五臓六腑にしみわたる。
ここは完全手造り・天然酵母BIOのランビックビールの製法を守り続けている、
従業員家族4人だけという家族経営の醸造所で、
その製造工程の各部屋を見学した後、3種類のビールを試飲できるというところ。
ここで最も神秘的とされている場所は、冷却槽のある屋根裏部屋。
煮沸後の麦汁を冷却する間に、代々受け継がれてきた建物の中に住む微生物や空気中の自然酵母が落ちて根付き、発酵するのだそう。
周りの家よりその酵母や微生物が倍くらい多いようですが、科学的には解明されておらず、その味の良さは自然界から生まれる神秘そのものなんですね。。。

と、なんだか難しく解説してしまいましたが。
お味はというとひたすら酸っぱい!!!
ランビックとは、樽で3年以上寝かせたビールの古酒で、ワインのようなビールなのですが、、、お酢みたい。
そのランビック(古酒)と新酒をそこの杜氏の手腕でブレンドしたのがグーズ。
また、若いランビックの樽に直接生のチェリーを漬け込んだものがクリークと言われるもので、これまた酸っぱい!
他にフランボワーズ・イチゴなどバリエーションあり。

うーん、この見学を終えた後思ったのが、なんだかパンの世界と一緒だわ、と。
パンの天然酵母も同じことだし、なんでも天然酵母は酸っぱいのね。
(いやいや、もちろん酸っぱいだけでなく旨みもあるのよ)
ワインもそうだけど、すべて一つにつながる・・・非常に良い勉強になりました。

さらにその後教会見学、ランチに魚料理を食べ、王宮・凱旋門など一通り見学をして、
やはりお菓子好きの私の目的はなんてたってベルギーチョコでしょう。
プラネット・ショコラというお店と最近は日本でも有名なピエールマルコリーニで
ショコラを買い、さらにマルコリーニではアイスとケーキも堪能。
うーん、さすがにチョコ王国!
すべてにチョコレートがふんだんに使われており、濃厚でどっしり。

ベルギーがいかにチョコレート命かというと、
なんとベルギーでは年間一人あたり8,4kg、一家で約4万円のチョコレートを消費するらしい。
これだけをとってもベルギーの人々にとって、チョコがどれだけ大切かわかります。
ベルギーチョコの特徴は、中にガナッシュなどの詰め物をした「PLARINE」(プラリネ)、今世紀初めにベルギーで開発されたそうです。(知らなかった!)

銀座のマルコリーニでは4粒買うのにもお財布を握り締め、やっとの思いで
購入し、大切に食するというのに、、、この国(フランスもそうだけど)では
すべて計り売り、もしくは箱売り。そして安い!!!
33粒くらい入ってたかな?ぱくぱくっと口に入れたら、東京のも空輸で同じもののはずなんだけど、百倍おいしーい気が・・・。はぁ、とろける。

最後の食べ収めに、昨晩と同じグランプラスのレストランでムールの白ワイン蒸をもう一度食べに・・・。
フランスに来て、ルーアン・パリとさんざんムールを食べましたが、
今まで食べた中で本当に一番美味しかった!
身も大きいし、ぷりっぷりなんです。つやつやだし。
いわゆるムール貝蒸専用鍋の黒のホーロー(ルーアンでの「外食!」の写真をご覧くださいませ)ではなく、
銅鍋で出てくるので、いつまでたっても熱々。
一人前100個くらいはあったでしょうか。
あれだけ食べに毎年ブリュッセルに通いたいくらい。
断言しましょう、「ムール貝ならブリュッセルで!」

はぁ、また食べ物話ばっか・・・。
しょうがない、食いしん坊だから・・・、タイトル変えたほうがいいかな

その後、19時半近いタリスに乗って2時間半一路アムステルダムへ。
アムスで合流を予定している夫とそれまでずっと携帯で連絡が取れず、
心配してましたが、到着したホームで夫が待っててくれて、無事再会!
ちょっとブラック(?)な雰囲気のアムステルダム中央駅前から
超乱暴なタクシーに乗り、今夜のお宿へ・・・。
明日からの旅も4人でさらに賑やかになることでしょう。

インターナショナル・パリ!

2005-09-22 09:20:05 | 生活/Paris2005
パリって、さすがに多民族都市(?)なだけあって
街中ほんとにインターナショナルなんです。

なので、もちろんレストランも豊富でやっぱり移民の多い
イスラム系・ユダヤ系・北アフリカ系料理屋さんはたくさんあります。
有名なのがクスクスですね。
一回、ルーアンでいただきましたが、クスクスとそれにかけるお野菜スープは
なくなくなるとどんどん持ってきてくれるんです。
最初はイケル!と思って食してたら、お腹の中でクスクスが膨張して
気づいたら動けないくらいになってました。

ユダヤ系で有名なのがファラフェルですね。
これは特にマレ地区に集中してあって観光客にも大人気!
私もすでに2回食べてしまいました。
ファラフェルというのはひよこ豆の揚げ団子で、ピタのような生地に
酢漬けのキャベツや生野菜を押し込んで、セサミソースをたっぷり、
酢揚げナス・ファラフェルを盛りだくさんにのせたテイクアウトのいわゆるスナックです。
これがまた食べるのが難しくこぼさないようにお上品に立ち食いするのは
慣れと技がいりそうですが、、、周囲にファラフェルを手にした人々が
大勢いるので何も怖くありません。

他にも、うちの近く(カルチェ・ラタン)にはギリシャ・アルメニア・チベット・
レバノン・スペイン・インド・エジプト・韓国・中華・・・。
もちろん怪しげな日本料理屋もたくさんあります。
うちの裏の道をまっすぐ登っていくと、パリの胃袋と言われる市場通り、
ムフタール通りというところがあります。
そこにレストランや食材屋・常設市場・パン屋が集中してあるので、いつ行ってもとっても賑やか。
特に日曜の朝は音楽隊がいたり、みんなで歌を歌ってダンスをしてたり、本当に賑やかで、
カルチェラタンで生活している人々の活き活きした笑顔を見ることができます。
夜は夜でレストランに行く人々、バーやカフェに行く若者でまた違った雰囲気の賑わい。
とにかくパリは飽きないところです!

さて昨夜、私。そのムフタール通りの少し脇に入った韓国料理屋に
その店のスペシャリテが鶏の唐揚げというから、「からあげ~
と懐かしいあの日本の味を想像しながら意気揚々と入店いたしました。
すると、ドアのすぐ横のテーブルにコシノジュンコさんが!
そういえば来月パリコレでしたねー。
前に東京の青山でナポリピッツァ食べてたときもコシノジュンコさんに遭遇したことがあります。
どっちもすっごく小さい店なのでびっくり。。。
その韓国料理屋のお店のオーナーから、年に2回は必ず立ち寄られるとのこと。
うーん、庶民の味方ムフタール通り、おそるべし。

やっぱりパリにしばらく滞在するとアジア食事が恋しくなるんですね。
唐揚げは日本のものとは少し違いましたが、やはりアジアンテイストだったので
かなり満たされました。
やっぱり、インターナショナルでもアジアンテイスト万歳

2ヶ月半ぶり&アランデュカス

2005-09-19 22:32:17 | 生活/Paris2005
この週末、バルセロナに赴任している夫が初めてパリに会いに来てくれた。
最後に会ったのが日本に一時帰国した6月末、私の出発前だったから、
もう2ヵ月半ぶりだわ。。。
結婚してこんなに離れるのも初めてだったし、こうしてパリで再会するのも
変な感じだった。。。

夫はバルセロナを金曜の夜、夜行で出発して翌朝8:48に
パリ・オーストリッツ駅に到着。
こうして列車で国境を越えて来れるなんて、さすがヨーロッパ大陸ならでは。
改めて近いんだなーと実感。

その日はうちの近くのカフェで朝ごはんを。
もちろんカフェオレとクロワッサン。定番と言えどもこれが一番
するとそのカフェ、妙に店内が人でごった返していて、ギャルソンもドタバタ!
すると店内にいた大人数の客が出た途端、今度は外で緊急会見のような
人だかりに。。。プレスがたくさんいて、カメラマンも!
未だに何だか良く分かりませんが、一つフランスでは朝にカフェで緊急会議が
行われ、カフェの前で会見が行われるということ。
さすが、フランス。カフェ文化でございます。

さて、その後アパートに荷物を置きムフタール通りのマルシェを散歩、
モワザンのBIOサンドイッチを頬張りながら。いや、美味しい。びっくり。
それからサンジェルマンデプレまで歩いて、ボンマルシェなど見て
夕方着替えて予約していたレストランへ行った。
ずっとどこにしようか迷っていたけど、結局アラン・デュカスのセコンド店、59 Poincare」へ。
閑静な16区の通りにあるその店はどこが入り口かも分からず、
ひっそりとしたたたずまいで、少し中へ入ると中庭が広がり、モダンな雰囲気。
レストランの内装も明るくおしゃれで、さすがと思いつつ席へ。
まずはピンクのシャンパンで乾杯して、アミューズブッシュのガスパチョをいただいた。
ゆっくりアラカルトを選び優雅で贅沢な時間を過ごす。。。
さてさて、レストランへは夫と私、母と姉の4人ではせ参じましたが
メートルドテルのムッシューが「これがうちのスペシャリテ、トレトレボンだよ!」って、
言うもんだから、結局2皿目はみんな同じものに。
前菜は、シェルパスタ、トリュフのせ。
これが想像以上に美味しくて、今まで食べたことの無い味わい。
まず、贅沢なほどスライスに削られたトリュフの甘美な香りが食欲をそそる。
小さなパスタにバター、ジャンボン、そして想像出来ない何かが和えられていて
なんともいえない深いお味。ひゃーワインがすすんでしまう。


2皿目はお魚。ここのスペシャリテ、オマール・アメリケーヌソース。
お腹の具合も考えて、ハーフポーションにしたんだけど、
これが美味しくって、美味しくって!ハーフで充分満足でした。


3皿目は、母と夫がサーロインステーキ。
姉がリー・ド・ヴォー。私が鴨ステーキ。


これがすごかった。というかさすが肉食大国
ボリュームが半端でない上に、農耕民族の私達はあごの発達が足りないようで。
結構すごかったです。もちろん全て頂きました。もーなんも喰えん
ということでデセールは悔しいけれど見送って、カフェとプティフールを。
プティフールは、ガラスの細長いグラスに入ったブランマンジェとショコラ。
どこまでも手抜きの無い美味しさ。

フランスに来て、美味しいビストロランチなどはいただいてはいたけれど、
ここまで本格的なフレンチは初めてだったので、改めてフレンチの素晴らしさを実感。
あー、フレンチ万歳!
今度はぜひぜひプラザアテネに行ってみたい。そんな気にさせてくれるセコンド店でした

翌日は、二人でノートルダムを通ってマレをお散歩。
さすがにマレは日曜でも沢山お店が開いてて、とっても賑やか。
ここ1週間で雨が降るごとに気温もどんどん下がり、今ではセーターと
マフラーといういでたちのパリジェンヌ。
もちろん私もすっかり冬仕様でございます。
もちろんお店も冬支度で、夫はマレのセレクトショップでマフラーを購入しました。
マレにはたくさんセレクトショップがあって、さながら日本で言うと、
代官山のような感じ。
おっしゃれーなゲ○の方々の街なので、お店のセンスも抜群です。
私はさらに冬支度の為に黒の毛糸帽を購入しちゃいました。
あ、もうすぐしたら手袋も買わなきゃ。。。

そうこうしているうちに帰りのフライトの時間も迫り、
一緒にオルリー空港までお見送りに。
帰りはEZJETなので、いまやちょっとマイナーになってしまったオルリー。
もちろん私も初めて行ったけど、いやいや日本人が全くいない。
一組日本人カップルが座ってて、なんと向こうも珍しく感じたのか、指を指されてしまった。。。
バルセロナまで1時間30分くらい。
来週は一緒に旅行に行くのでしばしのお別れです。

屋上のテラスから眺めた青空がとても綺麗だった。