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さ、ようやく旅行記にいってみたいと思います!
前編を読んでくださった方、
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アムステルダムを旅行してみようと提案したのは、夫でした。
私はそれまでオランダってチューリップ・大麻・飾り窓(おいおい)
くらいの知識しか持ち合わせてなかったので、特に興味も湧かず、
「えー、スイス行こうよー」などと申しておりました。
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今となっては発言すべて撤回し、夫に申し訳なく思います・・・。
それくらいアムステルダムは素晴らしかった!
きっとみなさんもなんとなくアムスよりベルギー、なんて思ってませんでした?
私もそうだったんです。
もちろん、ブリュッセル良かったのですが、小さい街なので
パリからだと日帰りで十分な感じなんです。
それがアムスときたら前編に綴った歴史を物語るのか、
なんとも奥の深いすごい街だったのです。
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知らない街だからといって避けててはいけないのですね。
今回の教訓を機にもっともっといろんな国や街を見なくてはと思いました。
さてさて、アムス到着翌日まず向かったのは、
中央駅前から発着しているカナルクルーズ(運河めぐり)です。
前編にご紹介したようにアムスの街は中央駅を中心に半円形を描くように
いくつもの運河が張り巡らされているのです。
その運河沿いには美しい旧市街の家々が並び、橋の上にはカフェのテーブルが
たくさん出ており、カフェや食事をする人々で大変賑わっていました。
また運河には、たくさんのハウスボートが係留されており、実際に人々が
そのボートで普通に生活しているのです。
なんだか水上コテージ生活のような優雅さを感じましたが、
毎日何度も真横を行き交う水上バスから観光客に写真を撮られては、
さすがに落ち着かないんじゃないかしらと思ってしまいました。
その後、教会を見に行こうとさくさく散策・・・。
しかし、どの教会に辿り着いても入り口が見当たらず、
なんか展示会みたいで有料みたい・・・。
いやいや、まさか。教会は全ての人々に門が開かれてるのだから
有料なんて有り得ないでしょう。
そのまま探すことぐるぐる・・・、あれ?なんだか怪しいショップが立ち並び、
店の中までよく見えるテラス席でおにーさんたちは楽しそうになんか
巻きタバコみたいなの吸ってる・・・。
あ!これはまさにアムス名物(?)合法化されている大麻じゃないの!
そしてこの大麻が吸えるカフェは「コーヒーショップ」というのです。
決してコーヒーを飲むところじゃないんです、ご注意ご注意。
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はー、すんごい場所通っちゃったと、息つく間もなく今度は、
等身大の窓になんだかピンクモードなカーテンがかかってて、
下着姿のマネキンがずらーっと・・・。
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違う!本物の女性だわ!
ひ、ひえー!ここがさらにまたブラックなアムス名物(?)そして合法化されている
「飾り窓」ではありませんか!
だって、ガイドブックでは「飾り窓地帯にはコーヒーショップも多く市内で
最も危険な場所」とあるくらいで、まさか教会の隣合わせになってるなんて!
この飾り窓ですが、これも歴史背景があるそうで、やはり波止場として栄えた
水夫達相手の安酒場や売春宿がこの辺りに集中したのだそう。
どこの国も少なからずこういった商売はあるものの、
堂々とこんな真昼間から、超観光地で目の当たりにするとはびっくりしました。
それに国自体が合法化しているとは・・・。つくづくびっくり。
それに教会についてですが、この後もいくつか教会を見学しに行ったものの
どこも有料、もしくは入場不可、そして驚きだったのは無料の展示会。
そう、今やオランダはプロテスタントであって、その昔カトリック教会として
あった建物は全て教会としての機能は奪われ、全て博物館や展示室としての
単なる建物でしかなくなっているのです。
だから、有料の展示会であったり、無料で市民の作品展示会したり。
今までいろんなヨーロッパの国で素晴らしいカトリック教会の建築物や
その中で行われる荘厳なるミサを目にしてきた私にとっては
かなりのカルチャーショックで言葉には言い表せません。。。
もちろん宗教は自由であって当然ですが、
こういう形で現代につながっているという事実に驚きました。
だって、教会の中でカフェがあり、エスプレッソの匂いが!不思議・・・。
さて、その後運河の上にかかる美しい橋の上のカフェで
休憩し、(この橋の上が気持ちいいんです
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途中蚤の市のような市を発見し、ちょっと見学。
そこでは、たくさんの大麻グッズを発見!
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大麻アメ・大麻クッキー・大麻葉っぱマーク入りパンツにTシャツ。
強烈なのが生大麻の苗。。。え?自家栽培ですか。
うーん、ますますカルチャーショックで頭が・・・。
さ、気を取り直してハイライトであるアンネの家に。
ここはあの有名な「アンネの日記」の著者アンネが実際暮らした隠れ家であり、
この日記を書き続けた屋根裏部屋など全てが当時のまま公開されています。
さすがに私達が行ったときもものすごい長蛇の列で、待つこと30分くらい。
大変分かりやすく展示案内されており、当時の映像や解説も詳しく、
第二次世界大戦の悲惨・狂気が胸を突くほど差し迫ってくるものがありました。
実際に部屋の窓から見える通りを見ていると、通りを歩くゲシュタポに
怯えて身を寄せ合うアンネ一家を想像し、今まで明るく見えていたこの街が
一気に戦時下の灰色一色の街に見えるほど。
あまりに強烈な印象だったため、見学後倒れそうでした。
改めて考えさせられることが多く、ここはぜひ訪れていただきたいところだと思います。
夜は賑やかなライツェ広場でお夕飯を。
オランダ料理という料理は特にないらしく、元来食というものに興味が
なかった国だというので、なかなか評判がいいという旧植民地であった
インドネシア料理店に入ることにしました。
インドネシア料理って、以前バリに旅行したとき食べたナシゴレンとか。
あんまり期待はしてなかったものの、安くてバリで食べた時より美味しくて
大満足でした。・・・はぁアムスって不思議。
そして仕上げはグランカフェで忘れてはならない「ハイネケン」をぐいっと。
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そう、ハイネケンはオランダっ子でした。←知らなかった。
ぷはー、生はやっぱり美味しゅうございます。
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今回のお宿はちょっと市街地から離れたIBMのビルばかり立ち並ぶ
ちょっと郊外(?)です。
トラムで少しばかり時間がかかりますが、そこまで高くないのにお部屋は素晴らしく綺麗で近代的!
あぁ、こんな広くてふかふかのお布団で眠れるなんて幸せー
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てなわけで、翌日はもちろんゆっくり出発。
朝食もホテルで豪華ビュッフェ(!)をいただき、ゴッホ美術館へ。。。
レンブラントが多く所蔵されている国立ミュージアムとこの国立ゴッホ美術館と
時間がないため迷った挙句、やはりゴッホをとってしまいました。
ここは、ゴッホをはじめ、ゴーギャン、ロートレックといった、ゴッホに影響を
与えた同時代の画家の絵画や素絵が展示されていました。
ゴッホの作品だけでも油絵200点、素絵550点あまり、それらがゴッホの
移り住んだ場所ごとに年代分けされて、展示されているためとても見やすく、
またその心境変化・精神的な変化・作品への影響などの移り変わりが非常に
よく分かるようになっており、大変興味深いもので見ごたえがありました。
ここまで一度に同人物の作品を見たことがなかったので、
絵画一点に「素晴らしい!」と感嘆することはあっても、
その画家一人の人生を絵によって感じることなんてありませんでした。
そういう意味でこのゴッホ美術館では、ゴッホの一生がを絵によって、
なんとなく彼が感じたこと、思ったこと、苦悩・喜び・絶望などが
訴えかけられてるような、そんな印象を持ちました。
ここもまたアムスではぜひぜひ訪れていただきたいところです!
さてさて、時間もあっという間に押し迫り、カフェで休むこと数分、
夫のバルセロナ帰国便の時間がやってきて、またしばしのお別れ。
次会えるのは、2週間後私がパリを去る日です。
「もうパリ飽きたでしょ、早くスペインにおいで」と夫の言葉。
会えなくて寂しいけれど、パリもまた魅力的な街、去るのも寂しいし、
かといっていつまでもいる訳にはいかないし、、、。
私に残された留学生活を改めて実感し、大切に過ごさねば!と。
スペインは未知なる国だけど、また自分にとって得るものは大きいだろうし。
そして、夫との初めてに近い二人暮しを楽しみに。
私達もそろそろタリスの時間も迫り、
この強烈な印象を与えられた不思議でかつ美しき街アムステルダムを後にしました。
とても充実した3泊4日の旅、忘れられないたくさんの思い出ができました。