まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

アウトレイジ

2010-07-18 00:00:00 | 日本映画(あ~な行)

もう観てから3週間くらいたつのか。実務補習が入ったので、その間まったくブログは更新できませんでした。印象も薄れてきています。いつの間にか公開劇場が広がって、川崎でも公開してるし。

ストーリーは暴力と無常さ、理不尽さと因果応報が全体を支配している、北野武監督が語る極悪非道なヤクザ映画。

これ確かカンヌに出品したんだよね。でもね、なかなか日本のヤクザの親子の盃とか、兄弟の盃とか、親分と若頭の関係とか、シマとか、クスリの事情とか、ぼったくりバーとか、ヤクザと警察のなあなあ感とか、頭で金稼ぐヤクザの台頭とか、旧来の武闘派がだんだんと日陰者になって汚れ仕事ばかりさせられることとか、わかりづらいと思います。

といって、自分も立原あゆみのマンガ「JINGI 仁義」や「代紋TAKE2」などで仕込んだにわか知識だから、どうだかって感じだけど。

物語は大友組の組長大友(ビートたけし)を中心に、組同士の抗争がえんえんと描かるんだけど、銃撃シーンが殺伐としています。杜[王其]峰作品のような銃撃シーンの美学は感じられませんでした。

また、大友こそ自分の仁義を通して、親分の命令で兄弟組に殴りこみに行ったりしますが、他の親分たちには全く矜持が感じられません。「全員悪人」というキャッチフレーズだけど、大友組の面子以外の悪人レベルが金儲けや組織内での出世など自分の欲望を満たすことで終わっていて、少し浅い感じです。もう少し深い悪というか、絶対的な悪を見たかったかなあ。

あとはやっぱり銃撃シーンの美しさ、ただ単純に目の前の標的を機械的に撃つのではなくて、もっとこう追いつ追われつとか、遠方から狙撃するとかの工夫で銃撃シーンへのこだわりを求めたい!

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