まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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2011-07-08 22:27:36 | その他の映画(は~わ行)

冒険家の実話を『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化!

いつもアウトドアを楽しんでいるアーロン(ジェームズ・フランコ)は、金曜日の夜いつものようにMTBをSUVの屋根に乗せて、ブルー・ジョン・キャニオンを目指す。車の中で仮眠をとって、土曜日は朝からMTBを駆って荒野を進む。MTBで転ぶのも楽しみのうち、とばかりにかっ飛ばして、いよいよブルー・ジョン・キャニオンの入り口に来ると、MTBを停めてトレッキングに移る。トレッキングといっても、通り慣れた道だからか足取りは時に小走りになって、トレイルランみたいな感じ。

途中で道に迷った女の子2人組を秘密の泉に案内して、一緒に泉にダイブしたりして気分は爽快。2人組と別れてアーロンは1人で断崖の間を進んでいたが、とある狭間で落石に右手が挟まれてしまう。

落石は押しても引いてもびくともしない大きな岩で、持っていた中国製のサバイバルナイフではほとんど削れない。さあ困った、ということでビデオで自分撮りなどをするのだが、寒い一夜が過ぎて、翌日に登山用ロープを引っ掛けて全体重をかけても落石はほんの少しも動かない。そしてアーロンは最悪の事態を考え始める。食料はなく、持っている水は400mlくらい。このまま右手を挟まれたままなら、生き延びられる期間はだいたい5日。ビデオに遺言を残したり、SUVの中に残してきたゲータレードを思い出したり、女の子2人組が誘ってくれた日曜日のパーティ、留守電にしておいて出なかった母親からの電話、前の彼女のこと、そして昔の家族の思い出。。。

大雨が降って岩ごと流されたときは「助かった」と思ったけれど、実は夢の中の話で現実は変わらず腕が挟まれたまま。絶望的な状況の中、水を飲み干したアーロンがとった究極の方法は。。。

身動きできない閉塞的な状況というシチュエーションが『リミット』と似た感覚でした。音楽のノリはさすがダニー・ボイル監督、腕を挟まれる前までのテンポ良く躍動しているアーロンの様子や、回想シーンでの楽しかった思い出などで、映像と音楽が互いを引き立てあうかのように融合しています。

そうした普通の状況が音楽でクローズアップされる分だけ、腕を挟まれているシーンの残酷さが際立つわけで、その大きな落差もアーロンの希望を失っていくさまと重なります。

でもアーロンは、とても大きな代償を払ったけれど、今でも登山やスキーを楽しんでいるらしい。『』の島崎三歩と同じように、本当に自然が大好きなんだろうな。三歩の「また山においでよ」を実践しているアーロンは、輝いていました。

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