まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

ヘイトフル・エイト THE HATEFUL EIGHT

2016-04-09 21:22:47 | その他の映画(は~わ行)

クエンティン・タランティーノ監督の新作は『ジャンゴ 繋がれざる者』に続きウエスタン物。実は『ジャンゴ』の続編として企画されたんだそう。公開館が少ないからか、結構お客さんが入ってました。

南北戦争が終わって10年くらいか、ワイオミングの雪原を馬車で進む賞金稼ぎのジョン・ルース、その手錠には1万ドルの賞金首、デイジー・ドメルグが繋がっていた。雪の中、ジョン・ルースの馬車と幸運にも遭遇したのは元北軍騎兵隊のマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)。ジョン・ルースは顔見知りのウォーレンを馬車に乗せ、レッドロックへ向かう途中にあるミニーの洋品店へ行く。その間に、ウォーレンと同じく馬を潰したレッドロックの新任保安官だというクリス・マニックスを乗せるが、南部で黒人を襲う略奪団の一員だったマニックスと黒人のウォーレンは一触即発のピリピリした雰囲気。

吹雪に追われるようにジョン・ルースの馬車はミニーの洋品店に着くが、出迎えたのはボブと名乗るメキシカン。ミニーが山の北側に母親に会いに行っている間、店を預かっているという。先客は3人、レッドロックの絞首刑執行人オズワルド・モブレー、カウボーイのジョー・ゲージ、そして南軍の将軍だったサンディ・スミザーズ、どこかしら緊張感の漂う屋内でミニーのシチューを食べながら、ウォーレンとスミザーズの息子の因縁が明らかになり、スミザーズがまずウォーレンの犠牲となる。

さらにいつの間にかコーヒーに毒が仕込まれて、ジョン・ルースと馬車の御者、OBが犠牲に。ウォーレンはミニーの洋品店に関するいくつかの疑問点と突き合わせて、毒を盛った奴を割り出そうとするが。。。

タランティーノらしい軽快な台詞のやり取りと音楽で、一瞬にして映画の世界へ入り込みます。といっても冒頭はむちゃくちゃゆっくりして長い映像、ゆっくりと雪原の中を走る駅馬車が現れて、出てくるまではじりじりと。

黒人差別が大きな要素だったんだなぁ。クリスもスミザーズもガリガリの南部人だから、ウォーレンとはまあ馬が合わない。ウォーレンもそれを逆手にとってスミザーズを怒らせたり、リンカーンの手紙を白人の信頼を得るアイテムとして使ったり。リンカーンの手紙が本物かどうか、スミザーズの息子にウォーレンがした仕打ちが本当かどうか、そのことはウォーレンしか分からない。ただ当時黒人が生きていくために、そうした手練手管が必要だったってことだろう。

あるいはクリスとウォーレンがそうだったように、生死の境まで来ると協力できるものなのかも。でも168分はちょっと長すぎるな。

公式サイトはこちら

3/13 渋谷シネクイント
クリックで救える命がある。投資信託


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タマが縮むぜえ~~~~ (zebra)
2016-10-23 10:41:36
一か月まえにDVDでみました。
一か月前の残暑ある時期なのに 見てて 雪景色・・・タマが縮みそうでした(笑)

黒人で元・北軍に所属していた賞金稼ぎといい 
元南軍に所属していた 老兵の 黒人に対する虐殺を武勇伝にしてたりする屈折さといい・・・

新任保安官は 元南軍で元略奪団だったりと みな登場人物は ロクでもない連中ばかり・・・

>さらにいつの間にかコーヒーに毒が仕込まれて、毒を盛った奴を割り出そうとするが。。。
事件発生したのその日の早朝にもどしてみる者に伝える・・・大きなマジックショーも 意外な盲点に タネはあるのと 同じだと思いましたね。

とりわけ目を引いたのが、紅一点のジェニファー・ジェイソン・リー。
顔きったねえ~~ 肘鉄くらって鼻血ダラダラだわ 頭を銃のグリップで殴られるわ シチュー ぶっかけられるわ 吐血を もろ浴びするわ
あれだけ体張ってたから、アカデミーあげて欲しかったよ

これからジェニファーのこと、鼻血ブー子って 呼んだろ・・・(ホメてます)
返信する
zebraさんへ (まてぃ)
2016-10-30 22:22:30
コメントありがとうございます!
本当に登場人物はろくでもない人物ばかりですが、雪の中みんな体張ってましたねー。
タランティーノが自由に趣味の世界を作っているみたいです。
返信する

コメントを投稿