
大阪万博が始まる。足引っ張りと感じられる報道もあるので、関係者に同情する部分もある。しかし、そもそも今の時代に万博は時代遅れのように感じられる。
1970年の万博の時を憶えている。私は山形県に住む小学生で、行かなかったのだが、友達が何人かが行って話をしていた。それがどうもとてもうらやましかった。あの時は「万博」という言葉自体が、すでに輝いてゐた。中身はともかく、「万博」に行ったという事実だけでみんながうれしかったのである。
今はどうであろうか。生きたところはたくさんある。若い世代はTDRやUSJに行きたいと思うだろうし、年配の世代は、まだ行っていない観光地や、自分の興味に即した土地に行ってみたいはずだ。言ってみたいところだらけであり、「万博」は上位には入ってこない人がほとんどであろう。ドジャースとカブスが来日して試合を行ったが、そっちのほうが日本人にとっては大きなイベントだった。それ以上に万博はなることはできない。もう時代が違うのである。
大阪万博は博覧会であり、中身がよければ人は集まる。中身がよくなければ人は来ない。もっと中身を紹介してほしい。それだけのことであり、主催者側も報道する側のはったり合戦になってしまってはいけない。
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