とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

無理せず確実に前進する

2018-01-01 16:21:56 | お題
 昨年度はブログをできるだけ毎日書きました。ブログを書くという行為を通して、毎日毎日を前向きに充実させようとしていたのかもしれません。去年はたくさんのことをしました。これまでは中途半端なことが多かったのですが、去年は一応形にすることができました。「書く」という行為は、少なくとも私にとってはとても重要なことなのだと改めて感じました。

 しかし、あまりに無理をし過ぎているようにも感じられます。こ年を取り、体もゆうことをきいてくれません。残された時間も無限ではないことがわかってきています。私にとって本当に大切なとは何か。そしてそれに向けて全力をつくすためにどうすればいいか。小さな目標を積み重ねていきたいと考えています。

 具体的な目標としては、読書は去年は『カラマーゾフの兄弟』読破だったのですが、今年は夏目漱石の長編小説を最低6つ読みたいとおもいます。主だった長編を全部とも思ったのですが、無理をしすぎてはいけません。それは2年間の目標にします。

 国語教育に関する小論文を最低5つ書きたいと思います。発表も最低2回したいと思います。

 5キロの市民マラソンに再度挑戦します。挑戦というほどの距離ではないのですが、腰を痛めてからほとんど動けなかったので、すこし動ける体を取り戻したいという意味です。

 ブログは最低週3回書きたいと思います。これは去年よりも減らすという意味でもあります。

 ほかにもひそかな目標がありますが、それは秘密にしておきます。かなりむずかしいと思われるからです。

 「無理をしないで、しかし確実に前進すること」を今年の抱負にします。

 

 
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「覚悟、-覚悟ならないこともない。」(『こころ』シリーズ⑧)

2018-01-01 15:48:18 | 『こころ』
 夏目漱石の『こころ』の授業で気づいたことを書き残します。

 Kの「覚悟」とはどういう意味だったのか。これは『こころ』の授業での定番の発問です。いくつかの考え方がでてきます。普通に考えられるのは以下の3点です。

 ①「お嬢さん」をあきらめる覚悟
 ②「お嬢さん」への恋につきすすむ覚悟
 ③自殺する覚悟

 「先生」は最初は①だと考えたのだと思います。その時は自分の恋敵になるKが「お嬢さん」をあきらめてくれると考えたのだから「先生」は余裕があります。しかし、その後Kが居直り強盗のように感じられ、②ではないかと勝手に疑い始めます。疑心暗鬼が自身の心を侵し始め、「先生」は動揺するのです。「先生」はKの「こころ」が読めません。それと同時に自分自身の「こころ」も制御できないのです。

 そして「お嬢さん」と「先生」が結婚することになったことを知ったKは間もなく自殺します。その時点で③ではないかとも考えられます。Kは道のためには「すべてを犠牲にする」ことを信条としていました。ストイックな生き方を自分で選んで生きていたのです。しかし、恋をしてしまった自分自身の「こころ」を制御できなくなってしまったのです。とすれば、Kの自殺の原因は、そんな自分の弱さに絶望して為ではないかとも考えられるのです。

 考えれば考えるほど、Kの心は読めませんし、「こころ」を制御できないという意味では「先生」は自分の「こころ」さえもわからないのです。そこにこの作品の大きなテーマがあるのではないか。

 オーソドックスな普通の読み方ですが、この部分を抑えておくことは必要なことです。

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