とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

戦争を起こさない

2017-10-12 17:20:49 | 劇評
 前回『トロイ戦争は起こらない』について書いたが、そう言えば主演の鈴木亮平は来年、西郷隆盛を演じる。そしてこの芝居におけるエクトールとオデュッセウスの会談は、西郷隆盛と勝海舟の会談によく似ている。

 オデュッセウスのセリフにつぎのようなものがある。

 「どんな戦争の前日にも、対立している民族の代表が、どこか静かな村で、ふたりだけで落ち合い、湖畔のテラスや、庭園の一隅で会談する。そんなことは珍しくない。そして戦争は最悪の禍だという点で意見は一致する。(中略)そこには本当に平安があふれていて、平和を求める気持ちで一杯だ。二入は握手して別れる、まるで兄弟のような気持で、馬車の中から振り向いて微笑み合う・・・ところが翌日には戦争が始まる・・・  今の私たちも同じだ・・・

 ふたりのリーダーの会談が大きな意味があり、その会談によって戦争を始める。しかし時には戦争を回避することができる。それを成し遂げた勝海舟と西郷隆盛は改めてすごい人たちだったことがわかる。江戸城の無血開城は日本の名誉革命であった。もちろんその前後に悲惨な戦いはあり、たくさんの命を失った。しかし悲劇は最小限に抑えられたと言える。すばらしいリーダーがいれば戦争は回避できるものと信じたい。

 さて、トランプと金正恩、このふたりに戦争を回避することなんかできるのだろうか。さらに安倍晋三を加えれば、とてもおそろしい結末しか想像できなくなる。
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