まさおさまの 何でも倫理学

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福島市議会選挙2015スタート!

2015-07-06 21:28:23 | グローバル・エシックス
昨日2015年7月5日、福島市議会議員選挙が告示されました。



市議選のスタートにあたりいくつか思うことがあったので書いておきます。

1.顔見知り選挙

前回の市議選で自分の知り合いが選挙に出ているという事態を初めて経験したわけですが、
今回はなんと直接の知り合いが2人、知り合いのご家族が1人、立候補しています。



実家や実家近辺にずっと暮らし続けている人はとっくにこういう状態を経験しているのでしょうね。
しかし、結婚以来あちこちにボヘミアン生活をしていて、
とうとう何の縁もゆかりもない福島に引っ越してきた私にとっては、
顔見知りが立候補しているというのは何だかものすご~くヘンな感じがします。
ある意味、たしかに選挙が身近に感じられるようになったと言えるでしょう。
選挙とか政治ってまるでテレビの向こう側の出来事で遠い世界の話でしたが、
一気に自分事になってきたような気がします。
多くの (特に地方の) 日本人にとっては選挙ってそうしたものだったのかもしれませんね。

それはそれでいいのですが、前回思ったのは、
知り合いが出ているから入れるというような投票行動はしないようにしようということでした。
そんなことしたらどこかの国の政権与党の支持者と同じことになってしまうからです。
顔見知りだからというようなことではなく、きちんとその人の掲げる政策を知って、
この人に政治を任せたいと思える人に投票しようと心に決めていました。
今回は知り合い (やその親族) が3人も出ていますから、
当然のことながらそうせざるをえませんし、
最初から3人のなかの誰かというように絞ってしまうこともしないようにしたいと思います。

2.てつカフェ選挙

とはいえ、私は福島育ちの人間ではないので、
私の福島での知り合いというのはたいがい何らかの活動を共にしたから知り合ったわけで、
そういう意味でそもそも自分と考え方が似ていたり、
共感できるものがある人たちばかりなわけです。
よく考えてみたら、今回の知り合いの3人というのはみんな、
「てつがくカフェ@ふくしま」 を通じて知り合った方ばかりでした。
私にとっては 「てつカフェ選挙」 と言っても過言ではありません。
政策に耳を傾けてみると、どなたにも賛同できるところがあり、
可能であれば全員に当選していただきたいほどです。
地元では口当たりのいいことばかり言っておきながら、
けっきょく国政レベルの中央集権的な意向に従わざるをえない巨大政党の立候補者と比べたら、
はるかに福島のために働いてくれそうな人ばかりです。
こういう人たちが大挙して当選して市議会レベルでいい政治を行ってくれれば、
日本の政治の行く末にも少しは希望が見えてくるのではないかと思います。
しかしながらなかなかそうはいかないでしょう。

3.共倒れ選挙?

今回は35の議席に対して44名が立候補しました。
前回は38の議席に対して44の立候補でしたので、前回よりも倍率が厳しいです。
もちろん小選挙区制になってしまった国政レベルの選挙に比べたら、
はるかに死票は少ないですので、市民の複雑なさまざまな意向を反映した結果が出るでしょう。
ただ、最初に述べたような顔見知り選挙という傾向が強いと思われるので、
やはり現職の人や、ずっと地元で働いてきた人のほうが圧倒的に強いでしょう。
そういう意味では新しく出馬した私の知り合いたちはみな不利な戦いを強いられそうです。
そして、その人たちがみなある程度同じような方向を志向しているので (と私は見ています)、
同じ票を食い合うということになる可能性が高いと思われます。
私も清き一票しかもっていませんので、3人全員に投票することはできず、
また、私の政治信条にもっと近くてもっと安心して政治を任せられる誰かが他にいれば、
3人の誰にも投票せず、別のその人に投票することになるでしょう。
せっかく、ある程度私と同じような考えをもってくれている人が何人も立候補しているのに、
(こんなこと国政選挙ではまったく期待できないような僥倖なんですっ!)
けっきょくそれが議席数に反映されないということがありうるのです。

3.11後の国政選挙ではこうしたことが数々起こりました。
つまり、原発推進というこれまでの路線に対してノーと言う陣営のなかで互いに選挙協力ができず、
似たような政策を掲げる候補が数多く立候補してしまったために、
小選挙区制のなかでけっきょくみんな票を食い合って共倒れになり、
国民のなかに確実に存在したある層の意向がまったく議席数に現れなくなってしまったのです。
今回は小選挙区制ではないので、うまくいけば全員が大挙して当選し、
選挙後にある程度の影響力をもった集団を形成するというバラ色の未来を描くこともできますが、
ふつう市議会選挙といったら落選するのはほんの数名だけだったりするのに、
今回は9名も落ちるので、下手をするとこれまでの国政選挙同様、
票が分かれてみんな残念な結果にならないともかぎりません。
政治がこれほど大切なのに、政治がこれほど荒れている時代もないでしょう。
そういう時代においては、たんなる熱意だけでは政治を動かしていくことはできず、
立候補する前からきっちり票を読んで、いかにして民意を正確に選挙後の議席数に反映させるか、
政治家にはそこまでの責任が問われているように思いますし、
投票する側もある程度そこまで見据えて誰に入れるか考えなければいけないのかもしれません。
となると、いつも国政選挙でやっているように、
たんに自分の政治信条に一番近いからという観点だけでなく、
誰に投票すると自分の票が一番有効に政治の行方を左右できるかまで考えて、
投票相手を選ばなければいけないのでしょう。
カント主義者としては、こういう功利主義的な、結果を配慮した選択ってものすごく不本意ですが、
こういう暗い時代においては理想ばかり追っていられないのかもしれません。

4.短距離選挙

今回の選挙って、昨日が告示で今度の日曜が投票なんですね。
市議会選っていつもこんなに短いんでしたっけ?
たった1週間なんですね。
まあダラダラといつまでもやっていても税金の無駄遣いでしょうが、
こんなに短いと選挙だっていうことに気づかないまま、
投票に行きそびれちゃう人もいるのではないでしょうか。
せっかくやる以上は多くの人に投票に行ってもらいたいものです。
それと、短い間にきちんと情報を集めて誰に入れるかきちんと考えたいと思います。

5.ネット選挙

ちょっと前までは選挙期間中にこうして選挙に関してブログ記事を書くことは、
私が立候補しているわけでもなくとも、選挙違反になる可能性がありました。
ましてや立候補者はインターネットを通じた選挙活動なんてできませんでした。
ところが2013年4月に公職選挙法が改正され、インターネット選挙運動が解禁されています。
今回の選挙では、前述した知り合いはみな私の Facebook 友達ですので、
SNSを通してバンバン選挙情報が入ってきます。
これはひじょうにいいことだと思います。
従来型の選挙カーでの名前連呼では、掲げている政策なんて何もわかりませんし、
候補者が何を思い、何を考えているのかまったく伝わってきません。
高度情報化社会ですので、情報機器を駆使して今度の選挙に臨みたいと思います。

以上、福島市議選雑感でした。

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