中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「歯のはなし」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
「俺はな、この年になっても全部自分の歯だ。入れ歯なんぞ1本もない」と、おじさんは常日頃から「イーッ」と歯をむき出しにして自慢していた。
それがとうとうできない事態になってしまった。
ある日、ポロッと奥歯が1本抜け落ちた。
慌ててかかりつけの歯科医院に行くと、「ああもうね、土台がグズグズになっているから治しようがない。入れ歯にするしかないですね」と宣告されてしまったのだ。
たった1本の入れ歯だが、入れ歯に違いない。
もうガックリしてしまった。
歯については日頃から注意おさおさ怠りなかったはずだ。
食後は必ず歯磨きして、しかもブラシと練り歯磨きを替えて2回も磨いていた。
それもこれも突発的な濃厚接触に備えてこと。
常在戦場の心構えのゆえだった。
いわば、紳士のたしなみとでもいおうか。
それが「入れ歯」となると、「老い」に念を押されてしまったような心持ちになった。
つまり、もうそんな濃厚接触などとは無縁になったんだよ、と引導を渡されてしまったような気持ちなのだ。
これからワシの歯磨きはどうなるのだろう。
緊張感は失せ、惰性でダラダラと続けるほかはないのかしらん。
以上です。
私は歯医者が嫌いで、虫歯で歯が痛くてどうしようもなくなるまで行きませんでした。
まあ、そんな訳で3本の歯をブリッジしています。
別に入れ歯ではないのですので、面倒ではないです。
ただ3本なければいけないのに真ん中の歯がないので、そこをコンクリートのようなものを詰めています。
60歳ぐらいになって歯周病は怖いので、3ヶ月に一度は歯医者さんへ行って歯の汚れを取ってもらっています。
おかげさまで最近は虫歯に悩まされることもなくなっています。
歯磨きは、食後に毎回磨いています。
池上線:西島三重子