中日新聞の「中日春秋」に、下記の事が書かれていました。
中日春秋
2024年7月5日
アイヒマンはナチス・ドイツの親衛隊将校。
虐殺するユダヤ人を欧州各地から移送する担当だった。
戦後、アルゼンチンに潜伏したが、イスラエル特務機関に発見され、エルサレムでの裁判を経て処刑された。
裁判を傍聴して雑誌に発表したユダヤ人政治哲学者ハンナ・アーレントは、アイヒマンを怪物のような悪の権化ではなく、善悪の判別ができない凡庸な男と書いた。問うたのは「悪の陳腐さ」
確かに、極悪人に見えぬ凡人が命じられるまま粛々と遂行したからこそ、悪事は一層恐ろしく見える。
無数の凡庸な官僚らが遂行に関わった人権侵害に対し判決が下った。
最高裁大法廷は、障害者らに不妊手術を強いた旧優生保護法(1948~96年)を憲法違反と断じ、国の賠償責任を認めた。
旧法下で不妊手術を受けた人は約2万5千人という。
旧厚生省は手術推進のためうそも許されると通知した。
通知を書いた役人も「盲腸の手術」などとだました周囲も執刀した医師もみな、怪物ではない凡人だったのだろう。
「優れた人」の遺伝子を残し「劣った人」のそれを淘汰(とうた)するという優生思想の下、不妊手術は正しいと信じこんでいた。
アーレントはアイヒマンについてこう書いた。「まったく思考していないこと、それが彼があの時代の最大の犯罪者の一人になる素因だったのだ」。
現代の私たち一人一人への箴言(しんげん)とも読める。
以上です。
>極悪人に見えぬ凡人が命じられるまま粛々と遂行したからこそ、悪事は一層恐ろしく見える。
凡人が思考停止して、何も考えず命令を粛々と遂行する事が、最大の悪事につながるようです。
上からの命令を何も考えず実行するなんて・・・。
特に戦争下では、気を付けねば。
多くのユダヤ系ポーランド人の避難民を助けた杉原千畝さん。
今でも多くのユダヤ人から感謝されています。
外務省は通過ピザを発行するのを拒否したにも関わらず、実行された。
今でも外務省は、杉原千畝さんの事を心よく思っていないのでは?
愛のくらし/加藤登紀子
戦争下では上からの命令は絶対で、おかしな命令も何も考えず実行してしまいます。
昔 「私は貝になりたい」というドラマで、フランキー堺さんが演じた二等兵は、捕虜になった米兵を上司の命令で銃剣で殺し罪に問われます。
自分は上司の命令に従っただけなのに「死刑」の判決が出て、フランキー堺さんは「私は貝になりたい!」と叫ぶのです。
戦争の悲劇を書いた名作でした。
>今シニア会用に空襲の戦争資料を読み始めました。49年前に当時の事を忘れないで次の世代に引継ごうと編纂されました。何とも言えません。
素晴らしい!
次世代に引き継いで下さい。
私も戦後生まれで戦争の実態を知りません。
でも戦争は絶対にダメだということは分かっています。
戦争で儲けようとする輩はいっぱいいます。
又、元民間の女性アナウンサーが、最近「お国の為に、戦争に行け!」と言った女性がいました。
とんでもない女です。
自分は傍観者で、若者を行かせようと煽動する。
許しがたい女です。
日本の悲劇をまた起こすのか!と、頭に来ました。
1958年10月午後10時からの放送ですからまだその当時は11歳 見る筈はなくその後の再放送で見たのだと思います。
1958年10月午後10時からの放送ですからまだその当時は11歳 見る筈はなくその後の再放送で見たのだと思います。
えぇ〜、1958年の作品ですか。
私の家は、私が小学校3年の時にテレビを入れました。
私も11歳か12歳だと思いますが、何しろテレビっ子でしたので、見たと思います。
子どもですので感受性も強く、フランキー堺さんが米兵を銃剣で刺すシーンを覚えています。