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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

「わたし、戻ろうか?」と妻が言ったように感じ

2022-10-26 02:07:17 | 日記
 中日新聞の「くらしの作文」に「おひとりさまになる」というタイトルで、75歳の男性が投稿されていました。


 本当のひとり人生が始まりました。

 今から思えば、妻の最後の入院時、妻は「お掃除ロボットを買え」と、それはうるさく私の顔を見るたびに言いました。

 おそらく掃除嫌いの旦那を見越して?

 妻が自宅へ戻ってしばらくして、渋々お掃除ロボットを購入しました。

 とりあえず、妻のベッドの周りをお掃除徘徊させました。

 安心したのか、その五日後に妻はあっけなく旅立ちました。

 料理は若い頃の仕事柄、嫌いじゃないし、大丈夫。

 洗濯は洗濯機任せで、干して取り込むだけで、大丈夫。

 掃除は、くだんのロボットが私の居住圏を綺麗にしてくれ、気が付けば充電器に帰着しています。賢い!

 これですべて大丈夫。

 ところがどっこい、落とし穴が。

 エプロンがほつれてしまって、さあ裁縫が・・・。

 これがなかなかできません。

 糸が通らない、縫い方が分からない。

 悪戦苦闘、あまりにひどい出来に、妻がいないということは、こういうことかと思い知りました。

 今日もひとりの一日が終わり、ほほ笑んでいる妻の写真に、今日あったことを語りかけます。

 「わたし、戻ろうか?」と妻が言ったように感じ「おやすみ」と返して灯りを消しました。


 以上です。

>悪戦苦闘、あまりにひどい出来に、妻がいないということは、こういうことかと思い知りました。

 なんでも出来るご主人も奥様の大切さを実感されたようで。

>「わたし、戻ろうか?」と妻が言ったように感じ

 切ないですね。
 私はこのような思いをしたくないので、かみさんより1日でも早く死にたいです。







大橋純子 シルエット・ロマンス