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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

洋子さんの笑顔はまるで観音様のように優しいね

2019-09-19 03:05:10 | 日記
 中日新聞の「くらしの作文」に「洋子観音」というタイトルで75歳の男性が投稿されていました。





 鈴鹿峠の麓の村にある施設にロングスティで入居中の妻、洋子に会いに、1週間ぶりに行った。

 100人はいる大広間。
昼食を待つ人の中に、洋子はいた。

 ひときわ背が高く、光り輝いて見えた。
髪を少女のように三つ編みにしてもらい、優しくほほ笑んでいる。

 今まではいつも「父さん、来てくれたん、うれしい」と言ってくれていたのに、ただほほ笑むだけだ。
家にいるときはいつも床に就いていて、目覚めると僕を探し歩いた。

 庭にいる僕を見つけては「父さん、ここにいたの?」と言う。
「僕を捜してたんか」と言うと「うん、父さんと一緒にいるのが一番うれしいの」といつも言っていた。

 それなのに、初めて七日間会わなかったら、洋子には言葉がなかった。
ただ、嬉しそうにほほ笑む。

 以前、洋子の友人が「洋子さんの笑顔はまるで観音様のように優しいね」と
言ってくれたことがある。
洋子は、まるで本当に観音様になったかのように、ただほほ笑むだけだ。

 明後日、わが家に帰ってくる。
「父さん、ここにいたの?」と言ってほしい。
「わたし、父さんがいいの。父さんといるのが一番幸せ」と。


 以上です。


 投稿者さんの奥様、認知症を患われているようですね。
誰にも認知症にかかるリスクがありますね。

 私の父親も初めはまだらボケだったんですが、だんだんひどくなり認知症になってしまいました。
戦争に行って、私の想像もできない程の苦難の生活を経験した思いますが、
そんなに精神力が強いのに、認知症になってしまいました。

 認知症の薬(アルツハイマー)もいろんなメーカーが研究されているようですが、
まだ効き目のある薬が出来ていないようです。
早く良い薬が開発されればと願うばかりです。 







再会 金子由香利