がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

読売新聞 3月11日付 編集手帳

2009年03月12日 | Weblog
2009年03月12日 20時51分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20090310-OYT1T01244.htm



「届いたばかりの月刊「五行歌」3月号に、ほほえましい一首を見つけた。〈「そういう時は/ごめんなさいって/謝るんだよ、/おじいちゃん」/孫娘(あなた)しか言えません〉。作者は「みやび」さんという◆ワンマンのおじいちゃんなのだろう。家人が日ごろ思っていて口にできない諫言(かんげん)をさらりと告げた愛らしい孫娘、首をすくめる家族一同、にが笑いのおじいちゃん…団欒(だんらん)のひとこまが浮かぶ◆民主党の小沢一郎代表がきのう、「違法献金」疑惑を初めて国民に陳謝した。1週間前には「おわびする理由は見あたらない」と語っていた人がいかなる理由を見つけたにせよ、ずいぶん遅い「ごめんなさい」である◆政治家に妙なカネと縁切りさせるべく、国民は税金で政党交付金を負担している。潔白の主張は主張として、疑念を招いたことをまず謝るべきだと諫(いさ)める孫娘は党内にいなかったか◆首相を差し置いて閣僚が内閣改造や解散時期に言及し、やんちゃな孫だらけでおじいちゃん形無しの家庭も困る。「異議なし」の拍手に取り巻かれ、おじいちゃんが“裸の王様”の家庭も困る。憂鬱(ゆううつ)な選択の時はいつだろう。(2009年3月11日01時52分 読売新聞)」



ホントしれっとよく言うよな。



「政治家に妙なカネと縁切りさせるべく、国民は税金で政党交付金を負担している。」



こんなこと言う資格があるのは、共産党議員と共産党支持者だけだろ。



自民党に企業献金がいくら行ってる?それを知らないわけないよね?そんな政党を政権党として存続させようとしてんだよね?



妙なカネと縁切れって、一番多くの企業献金が行ってる自民党に言ってやれよ。経団連に企業献金やめろって言ってやれよ。



企業献金が「妙なカネ」じゃないって言うなら、小沢の件は記載の訂正だけで終わる、単なる形式犯だろ。



それをまあ大層な疑獄事件みたいに報道しちゃって。森、尾身、二階他はどうなんだよ。



自民も民主もなく、企業献金全廃の主張をしてみろよ。

(下)孤独に悩む親 つなぐ役目も

2009年03月12日 | Weblog
2009年03月12日 20時19分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20090311-OYT8T00671.htm



「岐路に立つ 児童デイサービス



 障害児を対象にした国主体の学齢期の「児童デイサービス」が、市町村主体の「日中一時支援」事業へ移行されようとしている。これに対し関係団体からの反対もあり、厚生労働省の検討会は「新たな枠組み」での実施を提案し、デイサービスとしての存続の道を残した。障害児の放課後活動を守るために、大きな前進となるのだろうか。(梅崎正直 写真も)



スポーツクラブ母体



 「さあ、今度はクマになるよ」。いろいろな動物になって体を動かしているうちに、子どもたちのほおが紅潮していく。

 札幌市の「ジュン・ハート」は2007年5月に開設された。母体はスポーツクラブで、「障害のある子にも体操を」という親たちの要望をかなえるため、児童デイサービスとして独立。利用者50人の6割は小学生で、自閉症の子が多い。「目で見て分かりやすく」「想像が膨らむように」と、障害に応じたカリキュラムを模索してきた。「子どもたちが喜怒哀楽を表現できるようになってきた」と村重欣延(よしのぶ)代表は言う。

 障害者自立支援法施行による報酬カットにより、多くの児童デイサービス事業は経営難に陥っている。その背景には、学齢期の子どものデイサービスについて、現状では「療育」よりも、保護者の就労などのための「預かり」的な役割が大きいという厚労省の判断がある。同省は、このデイサービスを、「預かり」の性格が強く、一般的に報酬単価が低い市町村主体の「日中一時支援事業」へ移行させようとしている。

 これに対して、障害をもつ学齢期の子どもたちの放課後支援をする団体で構成する「全国放課後連」などが国会請願等の運動を展開。厚労省の「障害児支援の見直しに関する検討会」の報告書には「放課後型のデイサービスとして、新たな枠組み」で実施することを検討するべきだと盛り込まれた。

 ただし、それは「子どもの発達に必要な訓練や指導など療育的な事業を実施するもの」との条件付きだった。ジュン・ハートのように身体の発達を目的としたもの、音楽・芸術活動や学習を主体とした活動は、それに当てはまるのだろう。



街で買い物



 神奈川県海老名市の児童デイサービス「おおきな木」。小学生から高校生までが利用しているが、中高生部門は同市独自事業として実施されている。現在、利用者は10人。「5年前、小学生の親たちで事業を立ち上げるとき、市から『中高生もやりませんか』と打診されたのです」と鍛冶幸子理事長。

 街へ積極的に出て行くのが特徴だ。500円玉を持ち、買い物をする。最初は戸惑っていた地域の人たちも、今では顔なじみになった。社会で生きる力をつけるためには、地域の支えが欠かせない。こうした取り組みも「療育的」な一例かもしれない。

 一方、新たな枠組みができたとしても、「療育的でないもの」は、市町村の「日中一時支援」事業への移行が原則。しかし滋賀大学の黒田学准教授(障害児教育)は、「何が療育的か、という判断は難しい。障害の内容や程度によっても違う。重度障害で横になっている状態の子どもでも、集団の中で自然と笑顔が出たり、人とのかかわりが生まれたりする。単純な線引きはできない」という。国が提起した「放課後型デイサービス」。障害児の放課後には一筋の光だが、議論の行方は注視していく必要がありそうだ。



暮らしの要



 太平洋の波音が聞こえそうな場所に立つ小さな施設。朝9時半になると、続々と車が集まってくる。和歌山県串本町で4年前に開設された児童デイサービス「フレンズ」は月に1度、保護者のティーパーティーを開いている。

 この日の話題は「病院」。「手術なんて、どうやったら納得させられるんかな」「うちは心電図もできへんかった」。山がちな地域で、障害児の親たちは点在し、孤立していた。それが児童デイサービスを中心にして、初めてつながることができた。苫谷(とまたに)優子代表は「まだ孤独に悩んでいる親がたくさんいると思う。仲間がいることを知ってほしい」。

 様々な形で、児童デイサービスが障害児の暮らしの要となっている例がある。国や自治体は、そのことも評価する必要があるだろう。(2009年3月11日 読売新聞)」

(上)大幅報酬カット 窮地の「居場所」

2009年03月12日 | Weblog
2009年03月12日 20時15分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20090310-OYT8T00724.htm



「時にはケンカ 遊び通じ成長



 障害を持つ子どもたちの放課後活動がいま、窮地に陥っている。障害者自立支援法施行による児童デイサービスへの報酬大幅カットで、経営難から廃業する事業所も。障害児たちの「居場所」は、果たして守られるのだろうか。(梅崎正直 写真も)



友達に興味



 東京都小平市の「ゆうやけ子どもクラブ」。放課後、小学生から高校生までの知的障害などの子どもたちが集まる。音楽に合わせて跳びはねる子、友達の手を握って笑みを浮かべる子。ダンスの輪の中に恭子さん(高校3年・仮名)の姿がある。

 恭子さんが通い始めたのは小学校4年生のとき。はじめは人をたたいたり、水をかぶったり。そんな彼女を変えたのは1歳上の女の子とのケンカだった。スコップを取られまいと抵抗して砂をかけられたのだ。翌日、他者に関心を示さなかった恭子さんが女の子を見て「砂のケンカ」とつぶやいた。数日後、「貸して」と言われた恭子さんが黙ってスコップを差し出すと、女の子はキスしてくれた。友達とのぶつかり合いが、彼女を変えた。

 今の恭子さんを見れば、当時の心配がうそのようだ。母親(47)は「『ゆうやけ』に出会えて、娘は成長できました」。思い出が詰まった「ゆうやけ」からの卒業まで、あとわずか。

 障害を持つ学齢期の子にとって放課後をどう過ごすかは大きな問題だ。ほかの子と遊ぶことができなければ、毎日家で過ごすしかなくストレスも高まる。そんな障害児の放課後を支援するのが「ゆうやけ」などの事業所だ。ところがいま、障害児の放課後支援は大きく揺らいでいる。



生活を豊かに



 昨年の厚生労働省「障害福祉サービス等経営実態調査」によると、放課後の支援活動の柱である「児童デイサービス」の収支はマイナス32・1%と、各事業のなかでも突出した赤字。2006年の障害者自立支援法施行により、学齢期の子供が3割以上のデイサービスは、報酬単価が従来の7~8割に減額されたためだ。

 これにより廃業を余儀なくされた事業所も少なくない。千葉市の岸恵子さん(49)が、児童デイサービスを畳んだのは昨年3月。障害児の親たちの要望に応えるべく話し合いを重ね、開業にこぎ着けたが、それは報酬引き下げと同時だった。

 専門の職員を確保し、部屋を障害児向けに改装したが、利用者が増えるほど経営は悪化。岸さんは「多くの子が、自宅にこもる生活に戻ってしまったのではないか」と心配する。

 厚労省は、未就学児のデイサービスについては「療育」の役割が大きいとしているが、学齢期は、主に保護者の就労や休息のための「預かり」が目的であるとみている。このデイサービスを、「預かり」の性格が強い市町村主体の「日中一時支援事業」へ移行させる方針だ。しかし、同事業への報酬単価は、国主体のデイサービスより低いケースが多く、事業所の経営をさらに圧迫しかねない。これに対し、障害児の放課後支援団体で作る全国放課後連の村岡真治事務局長(「ゆうやけ」代表)は、「放課後活動は預かりではなく、生活を豊かにする場」と主張。保護者調査でも、「利用の目的」は「家にいるばかりにならないように」「発達の土台を豊かにする」などが上位で、「保護者の就労」を上回っている。



希望の光も



 通所施設「とんぼ舎」(千葉県佐倉市)の作業室。18歳以上の若者が、小さな円すい形のお香の箱詰めや、キーホルダー作りなどに取り組む。大半は児童デイサービス「あかとんぼ」(同)出身者だ。「児童デイから初の卒業生が出た6年前、その後の行き場がないという声があり、小規模作業所として設けたのが最初です」(堀越裕一所長)。以来、成人期の生きがいを提供してきた。児童デイサービスが通過点ではなく、学校や行政だけでは支えきれない障害者の人生に寄り添い、生活の基盤となっている現実もある。

 厚労省は児童デイサービスの経営悪化から、来年度の報酬を引き上げるが、日中一時支援事業への移行までの経過措置であることには変わりはない。しかし、希望もある。関係者の運動が実を結び、厚労省検討会の報告書(08年)に「放課後型のデイサービスとして、新たな枠組み」を「検討していくべき」と記載されたのだ。窮地から新時代へ――障害児の放課後支援活動はいま、最大の転換期を迎えている。(2009年3月10日 読売新聞)」