がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

読売新聞 3月21日付 編集手帳

2009年03月21日 | Weblog
2009年03月21日 13時19分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20090320-OYT1T01039.htm



「貴重な小判をもらったところで価値の分からぬ身では無意味だろうよ、と馬鹿(ばか)にされたり、くるくる変わる目玉を変節漢の形容に用いられたり、慣用句やことわざの世界で猫は気の毒である。〈猫の魚辞退(うおじたい)〉もその一つだろう◆好物の魚をやったら、猫が「いりません」と断った。本心とは思われず、裏に思惑があるらしい――ということで、「内心では望んでいるのに、うわべは遠慮すること」のたとえである◆民主党の小沢一郎代表が企業・団体献金を全面禁止する意向を表明したことが波紋を広げている。違法献金疑惑の渦中に巻き込まれるくらい“好物”なのだろうと勝手に思っていたので、〈魚辞退〉の提案には戸惑った◆企業・団体献金をもらうにしても節度を守り、疑惑を招かぬ政治家は大勢いる。火の不始末でボヤを出した人が「全戸で火の使用を禁止しよう」と唱えているような、筋違いの印象も禁じ得ない。与党野党を問わず、「あなたが火の用心をなさい」と言い返したい議員は多かろう◆政治家を猫にたとえるのは考えてみるとずいぶん失礼な話で、猫の皆さんには取りあえず謝っておく。(2009年3月21日01時43分 読売新聞)」



新聞の一面で嫌味を言っていないで、会社として、企業・団体献金についてどう考えるかを明らかにしてもらいたい。

読売は自民党と考えが同じなので、おそらく企業・団体献金には賛成だろう。



そうだとした場合、現在の小沢叩きのためのリーク情報の垂れ流しはどのような意味を持つのだろうか。



企業・団体による政治献金が悪であると考えているのなら、これまでの異常な報道の仕方も合点がいくが、そうとは考えていないのであれば、企業・団体による政治献金を受託収賄のように報じる意図はどこにあるのだろうか。政権交代の阻止であろうか。



繰り返しておくが、小沢秘書の逮捕容疑は政治資金規正法上の不実記載である。小沢の受託収賄でも、あっせん利得でもない。そして当然、小沢秘書には無罪の推定が働いている。有罪推定報道を、しかも、逮捕されているわけでもない小沢に対して行うのは異常ではないか。



新聞社が、小沢の地位に鑑みて、政治責任の追及をしているというのであれば、それはそれで一つの考え方であるのでそれもいいが、現在の読売の報道は、政治責任の追及というよりも、検察のリーク情報に基づく、法的責任を追及する有罪推定報道にしか見えない。



政治家は、公人として、私人たる国民よりも重い責任を負っているのは確かである。しかし、公人にも無罪の推定は働く。ましてや、逮捕されてもいない人間に対して、出所の怪しい情報を基に有罪推定報道を行うことは、断じて認められない。近代法治国家の原則にもとる報道の停止を望む。



職場の支えで「戦力」に

2009年03月21日 | Weblog
2009年03月18日 13時55分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090310-OYT8T00262.htm

「元マラソン選手、松野明美さん(40)の次男でダウン症の健太郎君(5)の物語を紹介してきた。夫婦の今の気がかりは、「来月から保育園に慣れていけるかどうか」。とは言え、健太郎君にもこの先に長い人生が待っている。
 かつて短命と言われたダウン症だが、合併する心臓病の治療の進歩などで平均寿命は50歳を超え、今後、若い世代はさらに長命になると見られている。その中で、障害を持っていても、自立して暮らそうという流れが少しずつだが、社会に広がっている。
 東京都杉並区のスーパー「コモディイイダ浜田山店」で働くダウン症の千野真広さん(21)は、特別支援学校を卒業して、パートで働き始めて3年になる。鮮魚部門の裏方として、何十種類もある商品を店頭に出すために盛りつける。尾頭付きなら頭の置き方、イカの珍味なら量など、商品ごとに決まりがある。
 「仕事に慣れて、うれしいですよ」と笑顔を見せる。当初は決まりを覚えられず、生まれて初めて他人から厳しくしかられ、しゅんとなった。聞くよりも目で見た方が理解しやすいので、指示をメモし、見ながら作業することで間違いは格段に減った。7時間労働は体力と集中力が持たなかったが、現在の4時間なら大丈夫だ。
 ダウン症の雇用は初めてという店長の関根茂之さん(38)は、「現場の理解と支えで、今は戦力として働いてもらっています」と話す。「結婚して家庭を持つのが夢」という千野さん。契約更新時には、もう少し長い時間働きたいと申し出るつもりだ。
 ダウン症の人たちの中には、絵や楽器の演奏を身に着けて活動する人や大学を卒業した人もいる。しかし現実には、働く場所は限られている。多くのダウン症児にかかわってきた臨床遺伝医の長谷川知子さんは「社会性は育てられるので、受け入れ態勢があれば、働ける人は多い」と嘆く。
 「心配性なので、将来は不安」と言う松野さんに、「大きくなったら、うどん屋を開こうか」と健太郎君のおじいちゃんは言ってくれる。それでも、まだ5歳。夫の前田真治さん(41)は、「僕たちも、息子と一緒に成長していけたらと思う」と柔らかく構えている。
 約1000人に1人の割合で生まれてくるダウン症。生涯にわたる暮らしを支えるためには、社会も変わっていく必要がある。(館林牧子) (次は「読者の反響」です) (2009年3月10日 読売新聞)」



ご参考

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090303-OYT8T00296.htm



http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090304-OYT8T00206.htm



http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090305-OYT8T00277.htm



http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090306-OYT8T00289.htm



http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20090309-OYT8T00247.htm