がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

三浦和義氏の件について

2008年02月25日 | Weblog
2008年02月25日 18時01分記載

マスメディアの人間がどう考えているのか、捜査に当たった人間が(よくテレビでコメンテーターとして出てくる元捜査一課長田宮栄一氏等)どう考えているのかは知らないが、日本国で無罪の確定判決が下っている人間を、同じ嫌疑で再度処罰しようと逮捕・勾留することは不当である。日本国政府は三浦和義氏の身柄を返すようアメリカ政府に要求しなければならない。そうでなければ自国の司法への信頼を政府自ら覆すことになる。



〔参照条文 日本国憲法39条

何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。〕



マスメディア(特に日本テレビ)は、訴訟の一方当事者と言っていい、直接捜査に当たった田宮氏のような人物に好き勝手に喋らせるべきではない。アンフェアである。(三浦氏に防禦の機会を与えていない点において。)

田宮氏は「無罪と無実は違う。」とテレビで再三述べているが、問題のある発言であり、それを垂れ流すマスメディアにも問題がある。

無罪と無実が異なる場合は当然ある。(十分な立証が出来なかった場合等。)しかし、無罪となった人間を無実だと見做さなければ法秩序が成り立たない。そのために憲法は一事不再理を定めている。田宮氏の発言は憲法39条の規定を無意味化させる発言である。



マスメディアが有罪としたい人間に対して国家刑罰権が発動されるのではない。捜査機関が犯人だと考えた人間に国家刑罰権が発動されるのではない。裁判所が有罪と判断した人間に国家刑罰権が発動されるのである。



自国民の権利が侵害されることのないよう、我が国政府には適切な行動を取ってもらいたい。身柄を拘束されたのが誰かによって態度を変えることは絶対にあってはならない。