がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

国交省キャリア職員2人を逮捕 予定価格漏らした疑い

2008年02月24日 | Weblog
2008年02月24日 18時26分記載

メディアの扱いが小さいので、アナウンスしておきたいと思います。



参照URL http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200802220338.html

「国土交通省が発注した国営飛鳥歴史公園(奈良県明日香村)の防災工事をめぐる談合事件で、大阪地検特捜部は23日未明、国交省の幹部候補採用のキャリア職員2人が、受注業者に非公表の予定価格を漏らしたとして、元同公園事務所長で同省公園緑地課企画専門官の高松正彦容疑者(43)=東京都国分寺市=ら2人を競売入札妨害(偽計)の疑いで逮捕した、と発表した。容疑を認めているという。


 他に逮捕されたのは、独立行政法人・都市再生機構職員の上島晃嗣容疑者(52)=東京都北区。

 調べによると、高松容疑者は05年7月の「甘樫丘(あまかしのおか)地区」防災工事の入札にあたり、非公表の予定価格が5200万円をわずかに上回ることを受注業者「槙峯建設」(奈良県高取町)社長の槙峯和也容疑者(67)=競売入札妨害(談合)容疑で再逮捕=に事前に漏らした疑い。上島容疑者と槙峯社長の求めに応じたという。ほかの入札参加業者9社が予定価格を上回る入札価格を示すなか、槙峯建設は予定価格より7万円安い5200万円(落札率99.86%)で受注した。

 高松容疑者は入札実施の数日前まで約2年間、所長職を務めた後、人事異動で離任した。上島容疑者は槙峯社長と親しく、高松容疑者に社長を紹介したとされる。

 特捜部は、再逮捕した槙峯社長が「元所長から予定価格を聞き出した」などと供述したことから、高松容疑者が在任中に決まった予定価格を槙峯社長に教え、槙峯社長が主導した業者間談合の成立を助けた疑いがあるとみて、22日朝から高松容疑者ら2人の事情聴取をしていた。

 高松容疑者は87年、技官として旧建設省に入省。都市計画課課長補佐などを経て、本省の現職にある。上島容疑者も79年入省の技官で、国交省公園緑地課緑地環境推進室長などを務めた。ともに国家公務員1種(旧上級甲)試験に合格したキャリア職員で、公園緑地課で先輩と後輩の関係にあったという。

 飛鳥歴史公園は高松塚や石舞台、キトラなどの古墳周辺5地区からなる。事件の舞台になった甘樫丘地区は蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)親子の邸宅があったとされる。」



本日の読売新聞11面

2008年02月24日 | Weblog
2008年02月24日 12時50分記載

読売は自らが行った世論調査の結果を本日の1面、10面、11面に掲載している。(参照URL http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080116-907457/news/20080223-OYT1T00545.htm )



ここで読売は、「ねじれ国会」をどう見る?という見出しとともに、「肯定派・否定派 伯仲」という見出しを付けている。



世論調査は全国の有権者3000人を対象に行い、1734人から有効な回答を得ている。そのうちの48.9%の人が「ねじれ国会」を「政策協議が行われ、国会が活性化する」と答え、40.7%の人が「ねじれ国会」を「法案が成立しなかったり、遅れたりする」と答えている。(残り10.4%は「答えない」)



1734人の48.9%というのは848人であり、40.7%というのは706人である。?(「答えない」人を除いて割合を出すと前者が54.6%、後者が45.4%。9.2%の差がある。)

これは「伯仲」と言えるのか?「前者がやや上回る」というべきではないか?



同紙面上で佐々木毅学習院大学教授(前東大学長)は『「ねじれ国会」に対する評価では「活性化する」という数値がやや多い』と評している。こちらが妥当な評価・日本語の使い方だろう。



「伯仲」を辞書で引いてみると、「優劣のつけにくいこと。お互い格別の違いがなく、よく似ていて力などが釣り合っていること。」と載っている。読売の「肯定派・否定派 伯仲」という見出しは誤っている。「肯定派が否定派をやや上回る」とでも書くべきであった。

ではなぜそう書かず、「肯定派・否定派 伯仲」などと書いているか。読売はどうしても「ねじれ国会」を問題があるものであり、否定すべきものとしておきたいからである。そうしておかないとナベツネを先頭に社を挙げて大連立を推し進められない。間違っても、国民に「ねじれ国会」を肯定してもらっては困るのである。そういう「ためにする見出し」である。さすがは自民党機関誌である。



我々国民は、読売の意図ある誤導(ミスリード)に引きずられないよう注意しなければならない。(世論調査の結果を見てみると、国民は非常に冷静に、よく政治を眺めていると感じる。読売は「ためにする見出し」など書かずに、謙虚に結果に表れた国民の意識に向き合うべきである。言っても無駄そうだが・・・。)