新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月2日 その2 迂闊に"I am sorry ~."などと言うな

2015-08-02 10:18:18 | コラム
TPP交渉が決着する訳がない:

私は何度も我がマスコミがぶち上げるような妥結だとか妥協だとか、大筋での合意近し等はあり得ないと指摘してきた。それは彼ら欧米人に思考体系と交渉術に加えて、「妥協」や「落としどころを探る」ような話し合いをしても良しという類いの指令を受けてくるはずがないと知っているから言ってきたのだ。国益の真っ向からのぶつかり合いの交渉の場で「よござんす」と妥協する奴がいると思うか。

彼ら代表者が手にする指令書には「勝つか、負けるか」で悪ければ「我が方にとって最善の線で交渉を押し切れ」としか書かれたいないはずだ。アメリカのフロマンUSTRの代表がどの程度の地位にあるか今回は調べてもいないが、かの猛女カーラ・ヒルズさんは「大使」だった。フロマン氏は甘利大臣と何処かか適当な点で折り合っても良しと大統領に内示を受けてきていることはあり得ないと思っていた。

しかし、今回の破談は以外にもニュージーランド代表が折れなかったと報じられていた。これにしても当然のことで、この代表者は「国益」死守の為に譲らなかったのだろうし、ごく当たり前に課された使命を守っただけではないか。頑固でも頑迷何でもないだろう。我が国のマスコミはその姿勢を讃えるべきではないのか。マスコミは好い加減に国際会議は「落としどころを探り合う会合ではない」と真っ向から報ずべきではないか。

甘利大臣は米の輸入量で譲歩する寸前まで来たような報道があるが、譲歩する気ならばそのためには「此れ此れ然々の逆な条件をつけたい」くらいを持ちかけておくべきではないか。アメリカとの米の交渉の実態など知らないが「ロッキー山脈の東側からの米は一粒たりとも認めない。全て最高級の加州米で如何なる夾雑物の混入も認めないから、袋毎に全粒検査を輸出者の負担で行うこと」とでも言ってみればどうだ。彼らの労働力では非常に高いコストなるはずだ。私はそれほど選別の機能は低いと疑っているのだが。

「私は未だにアメリカの需要者は「国内価格よりも安価で日本に輸出することを許す訳がない」と思い込んでいるし、輸出業者も高く売れる市場を選んで商売すると経験的にも信じているがどうだろう。カリフォルニア州には輸出せねばならナウほど米が余っているのだろうか。寿司などの和食に人気が集まっているのではないだろうか。それを振り切って対日輸出する気なのだろうか。加州で日本料理店経営の多くの某国人が怒りはしないか。


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