新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

世代交替への過渡期では・・・・

2015-08-03 08:55:30 | コラム
男女とも無残に北朝鮮に負けたサッカー観戦記:

私は世代交替への過渡期の出来事だと思えば止むを得ないことでもあり、腹も立たなかった。

先ずは女子の方から観戦の感想を。愚息#2はせめて鮫島くらい残しておけばあれほど無残な守りにはならなかったかも知れないが、佐々木監督は世代交替を第一義に置いていたようなので止むを得ぬ敗戦だったと評していた。あの二度のW杯をほぼ同じ顔触れで戦ったのでは、あの北朝鮮が相手の試合に補欠にも選ばれなかった国内組の連中を一本目で使えば結果は明らかだった。

そういう見方をしていたので、あの敗戦を責めることはしない。だが、次ぎの目標を何処に置くかは知らないが、あの顔触れでは余程厳しく鍛える機会を与えておかないと、澤や宮間や岩清水や熊谷や大儀見の代わりが務まる者は出てこないだろうと本気で危惧している。それは菅沢も誰もなでしこリーグで通用するだけのサッカーを覚えているだけだから。あのティームにはあの新人たちのお手本になる者が不在だった。そこが最大の問題だろう。

昨夜の男子の敗戦は無残だった。解説を聞いていれば如何にも新鮮なコンビが先に見事なシュートを決めたように思えるが、私に言わせて貰えば「あれは単なる出会い頭の先取点で、同じ釜の飯を食って気心が通じ合って作り上げたフォーメーションから出来たパスでも上がりでもなかった」となってしまう。総論的に言えば、代表経験者が何人かいて形が出来かかっていたが、世代交替はあの時点から始まったばかりで、論評には値しない。

ハリルホジッチ監督は協会が練習日を準備しなかったこととか、リーグ戦の最中に対外試合を組んだことを批判していたが、そんなことを言っている暇があれば、あれほどゴール前でフリーになりながら永井と川又だったかが何点捕り損なったかを厳しく叱って欲しかった。私はあれほどのチャンスを逃すようでは勝ち目はないと諦めて観戦していた。だが、これとても世代交替の途中の現象と大目に見よう。

ここでも全て国内組で組んだ顔触れだった以上、仕方がなかったとは言えるかも知れないが、女子の場合と同様で誰か一人くらい海外組を入れておかないと対外国人不馴れと、背中を見ようと思わせるような者が不在で、中心となる者がいなかったし、我こそはとしゃしゃり出るほどの勇気の持ち合わせがある者もいなかったのは先行きが不安だ。誰かがやってくれるだろうという無責任な姿勢が現代の若者の特徴かと思ってしまった。

ハリルホジッチ監督は昨夜の顔触れの半分を入れ替えると言ったとかだが、大いにやって貰いたいものだ。昨夜のように誰も折角の機会に目に物見せてやろうとの気迫を見せた者がいなかったのでは、プロ野球のオールスター戦のように選ばれるのはかえって迷惑だとでも認識しているのかと疑ってしまった。尤も、幾ら代表の場で目立っても欧州に行けば香川や本田や長友のような目に遭わされるのではとでも考えているのかとも疑っている。



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