新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月6日 その3 スポーツに新たな種目が登場する時代になったのか

2024-08-06 16:36:04 | コラム
体育会または運動部がある競技なのかな:

当方は時代の変化にやや混乱させられている。既に我が国からオリンピックでの優勝者(金メダル獲得という意味)が何人も出ているスケートボードで「彼(彼女)は我が校の体育会スケートボード部出身である」と語っている関係者がいるという報道はない。吉沢恋さんは父親が転職して彼女を車で送り迎えして練習場に通ったと言っていた。

また、間もなくブレイキンに出場するだろう優勝候補と言われている半井重幸(Shigekixだが、これでは「シジェキックス」としか発音できない)の出身校である大阪学芸高校に、ブレイキン部があったという話もないようだ。尤も、新設された学校もあるかとも聞いているが。

という次第で、これらのオリンピックの新たな種目には、体育会や運動部での厳しい練習から育ってきた選手はいないのか、もしいたとしても極めて少ないという珍しい現象が起きていたのではなかろうか。即ち、指導者の下で練習して技術を習得したとか、有名な運動部がある学校に憧れて進学したというような「これまでの伝統的な運動部での訓練を経験しなくても、世界最高の地位に到達した選手が出る」時代になったようなのだ。

このような現象は、中学・高校・大学とサッカー部に在籍してきた私には、「驚愕的」な事であると言うしかない。“Surfing”というのか「サーフィング」なのか知らないが、これも同好の人々が楽しんでいた競技が、オリンピック種目に引き上げられたと聞いているが、何処そこの大学か高校の「サーフィン部」出身者がオリンピックに出たというニュースも、未だ聞こえてきた記憶がない。

要するに「学校の運動部乃至は体育会での訓練を経験していない選手が、オリンピックでメダリストになって行く種目が増えてきた」という時代になったということだと解釈している。換言すればと言うか、陳腐な表現を使えば「血と汗と涙の苦しい練習をしなくても、世界最高の地位に到達できる種目が出てきた」という事のようなのだ。

何方かのコメンテーターが「スケートボードのトリックなどは、早すぎて何処かどうなっているか映像からは見えない」と嘆いていた。だが、私などは見えるか見えないかを言う前に「トリック=trick」とは何の事かと思って、英和辞書を引いていた。そこには「妙技」というのが出てきた。その妙技には多くの種類があるようなのだ。それをいきなりテレビ中継で聞かされても、視聴者に難易度など解る訳がないのではないか。

スケートボードの専門語を検索したら、トリックとは「技のこと」とあって拍子抜け。テレビで中継放映するのだから、解説者が「トリックとは」と説明して欲しかった。“trick”という英語の単語は「策略とか悪戯とか悪ふざけ」っていう意味なのだから、余計に解り辛い。もしかすると「解っていないのは高齢者である貴方だけのこと」と言われるのかな。

8月6日 その2 サッカーの「オフサイド」とは

2024-08-06 07:41:56 | コラム
細谷君の無念を思う時:

冷静なる評論家を以て自認する私も黙ってはいられないと立ち上がった次第だ。

昭和20年(1945年)に湘南中学の蹴球部に入って以来、2005年まで形を変えたとは言えフットサルまで続けていた身でありながら、ついぞ「オフサイド」の反則をした経験がないのだが、あのパリ2024での細谷君に対するVARによるとは言え、オフサイドの判定は常識を逸脱するとしか思えないのである。いや、あれはオフサイドではあり得ないと思った。ディフェンスよりも前に出ていないし、ボールは彼の後方にあったのだから。

そこで、60年もの長きにわたってWMフォーメイションの時代から現在までサッカーを懸命に練習し、リタイア後はリクリエーションとした楽しみ、高齢化してからは観て論じてきた者として、改めて「オフサイドとは」を調べてみた。最も誰にも解りやすいと思った説明がABEMAにあったので、少し長くなるが敢えて引用してみることにする、

>引用開始
オフサイドとは:

オフサイドポジションにいる選手に対してパスを出せなくするルールです。以下の3つの条件を満たしたオフサイドポジションにいる選手にパスが渡ると、オフサイド判定となります。
  • 1:攻撃側の選手が守備側のフィールドにいる
  • 2:パスを受ける攻撃側の選手が、ボールよりも守備側のゴールに近い場所にいる
  • 3:パスを受ける攻撃側の選手が、後ろから2人目の守備側の選手よりゴールに近い場所にいる
 要するに、攻撃側の選手の視点から見て「攻めるときに相手チームの陣内にいて、自分とゴールのあいだに相手が1人しかいないときに、味方からパスをされたボールを受けるとオフサイド」になります。
 言葉にすると少しわかりづらいですが、試合を見ていてオフサイドが起きる状況はだいたい「攻める選手が守備チームのディフェンダーとゴールキーパーのあいだにいて、その状態で味方からのパスを受けた」となります。ゴールキーパーの次にゴールの近くにいるディフェンダーから、攻撃側でパスを受ける選手がはみ出していないかに注目すると分かりやすくなります。
 しかし、トップのプロ選手になると、攻撃選手も分かりやすくオフサイドポジションにいることはあまりありません。相手ディフェンダーからはみ出さない、オフサイドポジションにギリギリでならない場所にいて、攻撃チャンスをうかがっています。
 一見、ややこしく見えるルールですが、オフサイドをめぐる攻撃と守備選手の駆け引きもサッカーの大きな醍醐味です。(中略)

FIFAワールドカップカタール2022では「半自動オフサイドテクノロジー」の導入が決まっています。
 これまで採用されていたシステムでは、ボールや選手の位置を手作業で指定し、テクノロジー上で正確なラインを自動で引いてオフサイド判定に役立ててきました。新システムでは、オフサイドの可能性があった場合、その場面自体を自動で抽出します。ボールや選手の位置は専用センサーで自動検出するので、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での判定もこれまで以上に早く行えます。
 半自動オフサイドテクノロジーには、スタジアムの屋根に取り付けられた12台の追尾専用カメラが使用されます。そしてボールと選手の身体の部位を1秒間に50回追跡することで、フィールド上で正確な位置を特定します。追尾できる身体の部位は最大29ヶ所で、オフサイド判定に必要な部分はすべて含まれるようになっています。
 オフサイドの判定には、ボールをいつ蹴ったかの判断も重要となります。そのため、カタールワールドカップの公式試合で使われるボール「アル・リフラ」にも、最新テクノロジーが組み込まれています。このボール内部には慣性を測定するユニットセンサーが搭載されていて、データを1秒間に500回送信可能です。
 オフサイドポジションにいる攻撃側の選手がボールを受けるたびに、VAR側に「自動オフサイドアラート」が提供されることで、半自動オフサイドテクノロジーとVARとの連携もできるようになっています。3Dアニメーションによる映像化も自動的に行われ、スタジアムの大型ビジョンやテレビでも映されることで、オフサイド判定が観戦者にもより分かりやすくなります。
 半自動オフサイドテクノロジーは、FIFAクラブワールドカップ2021などですでに運用され、成功している技術です。ワールドカップでも半自動オフサイドテクノロジーによって、オフサイド判定にかかる試合の中断時間が短く

参考資料: ABEMA
<引用終わる

何度か読んで見たが、細谷君のプレーは該当しないが、VARの判定を優先したと言うことなのだ。その判定は上記の冒頭に出てきた
  • 1:攻撃側の選手が守備側のフィールドにいる
  • 2:パスを受ける攻撃側の選手が、ボールよりも守備側のゴールに近い場所にいる
  • 3:パスを受ける攻撃側の選手が、後ろから2人目の守備側の選手よりゴールに近い場所にいる
の何れにも該当してはいなかったのである。

要するに、私は「細谷君はオフサイドではなかった」はずだと見たが、VARではそういう見方を覆した事になっていたのである。人である審判はAI(なのかな)には譲ってしまったことのようだ。AIに対しては、将棋の藤井聡太氏でさえも勝てないと言われているのだから、サッカーのレフェリーも抗うことも出来ずに従わざるを得なかったという事なのかな。

このような状況下では「オフサイド」の規定は変えなくてはならないと思うが、変更の決定の前に判定された細谷君は「ディフェンスを背中に背負っていたのだから」本当に気の毒だったと言うしかない。いや「あの笛は偏ってはいなかったか」との疑問も残る気がするのは誤りか。

メダルラッシュなどと歓喜していると

2024-08-06 06:57:54 | コラム
世界は絶え間なく動いていた:

メダルとやらを沢山取った選手たちを讃えるのに吝かではないが、世界は幾らでも動いているのだ。イランが本気でイスラエルに報復すると言い出して中近東の不運急を告げてきたし、アメリカで株価が下落の方向にあって景気が下降し始めたというし、中国の経済の成長も停滞してしまったと報じられているし、金正恩は盟友のはずのプーチンさんからの水害の援助を断ったりした。

何日前だったか、New York Timesでは「アメリカが金利を下げだした時に日本では金利を引き上げる方向」という見出しで皮肉っていた感があった。(記事の内容を読んでいなかった言い訳は、ジムには近用のメガネは持ち込んでいないから)そこに、果たせるかなというか何というか、昨日の東証での日経平均4,451円安という事態が発生した。為替も一時¥142まで円高が進んだ。大変な事態であるとマスコミが大騒ぎだ。

株式投資に全く無縁の当方でさえ「重大な事態」である事は認識できている。彼等は日経平均株価の下落だけを騒ぎ立てるが、TOPIXも316ポイントも下がっていたが、こちらを取り上げて論じはしない。以前にある経済評論家が「日経平均では日経が恣意的に銘柄を入れ替えているのは・・・」と疑問視されていた。そこで、三井住友銀行による、解りやすいと思った「日経平均」の解説を見れば、

「日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)とは、日本経済新聞社が、東京証券取引所プライム市場上場銘柄から選定した225銘柄から構成される平均株価のこと。」

とあった。

熱心に株式投資をしている方々以外には、日経平均株価に無知な者もいるのだから、これくらいの解説をしてくれても良いように思うのは誤認識か。なお、無知な筆者なりに下落幅を計算してみると、日経平均株価でもTOPIXでも14%辺りだった。そうだったのならば、こちらの数字も併記してくれても良さそうな気がする。だが、それでは「センセーショナル」にならなくて、人目を引かないとでも考えたのかな。如何にもマスコミらしい手法だ。