新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

新型コロナウイルスの考察

2022-12-23 08:24:47 | コラム
本当に「ただの風邪」程度の代物なのか:

第8波:
今週に入ってから猛威を振るいだしたというのか、都内では1日の感染者が2万人を超え全国でも20万人超である。それでも岸田総理は外で人がいなければマスクを着用しなくても良いとの音声をテレビで流された。それについて「最早脅威ではない」とか「ウイルスの感染力が衰えたから」とか「罹患しても普通の風邪程度だから」とか「ワクチン接種の効果が発揮されてきたから」というような具体的な背景の解説があったような記憶はない。

しかしながら、都内では感染者が再び増える一方(「リバウンド」なんて何方かが仰らなかったかな)だと知らされれば「ディフェンス」の能力は低いと言われてもマスク着用は止められないし、街に出て見れば何処の馬の骨かも解らないような異邦人たちでさえも100%と言って良いほどチャンとマスクを付けている。彼らにそこまでの同調能力があったのかと、寧ろ感心して見ている。

この第8波は専門家の先生方が1月にはやって来ると予告された波ではなかったか。それが12月半ばでもこの有様だ。それでも、テレビに登場されて色々と高見を述べておられる方は研究所の所長さんで、現場に立っておられる臨床医でも、医師会の方でもない。私にはチグハグに思えてならない。矢張り、これまでに何度も指摘してきた「中心となって指揮する組織と、その長が不在なのでは」としか考えられない。不安だ。

家内に言わせれば「岸田内閣がインバウンドを大量に迎え入れるという政策を採られてから、感染者が増加傾向にあるのは何故か」なのだそうだ。要するに「PCR検査をさせてから入国させても、外国人はウイルスを抱えてきたので、感染者が増えたのではないのか」なのだ。私はPCR検査の陰性証明だけでは不十分だと言われているではないかと疑いたくなる。それは、インバウンドが増えたら感染者が増えたから。

中国の「ゼロコロナ政策」:
習近平主席はこの政策を緩和したと報じられている。それと同時にというのかその(習近平主席としては予期しなかった現象か?)結果として中国国内では報道されているような大流行が発生しているようだ。それだけを見ていれば「この中国産のウイルスはあのように徹底した『ゼロコロナ政策』を採っていなければ防ぎきれなかったような強い感染力を持っていたのか」と疑いたくなる。「ただの風邪だったのであれば、あれほどの死者が一気に出るのか」ということ。

この現象を見て想像出来ることは「このウイルスの感染力の強さは、あの習近平の徹底した『ゼロコロナ政策』でしか防ぎようがなかったのではないのか」なのだ。だから、緩和した途端にあの感染者の拡大と、報道にあるような火葬場での霊柩車の大行列ということのようだ。報道では中国製のワクチンの無力さも原因であるようだが、本当の事はここに居ては解るはずもない。

だが、我が国での対策の立て方の指針にはなるのではないのか。2類か5類かという件も大事だろうが、政府は国民に向かって明確に「現在の変容してきたウイルスに対してはこのように対応して欲しい」と打ち出すべきだ。中国で大騒ぎになっているとマスコミに報道させ続けていれば、確固たる根拠もないままに、我々国民の間に一層の不安感が醸成されるのではないのか。

私は不勉強にして、我が国がインバウンド促進策で中国からも買い物客(私は観光客ではないようにしか思えてないが)を受け入れているのか否かは知らないが、もし受け始めたのであれば、危険極まりないような気がしてならない。言いたくもないが、かの国には在留カードでも健康保険証でも何でも精巧な偽造品を廉価で作る組織があると聞いている。そうならば「陰性証明書」など容易いことではないかと疑いたくなる。

私は何も「インバウンド促進策」を再考せよと言っているのでなくて「副作用が無い薬はない」のと同様に「経済を回す重要な策の裏側にはこのような負の効果もあるのではないか」と言いたいだけだ。私には彼らが新規の入国者かどうかは解るものではないが、ここ新宿区百人町/大久保界隈にはトローリーケースを引き摺っている若者の集団が増えている。無数にある日本語学校から昼過ぎに出てくる若者の数は増加している。

彼らの中から聞こえてくる言語からは明らかに北京語の音が聞こえてくる。彼らは「ゼロコロナ政策」の厳しい制約から逃れて自由の国でノビノビと日本語を学ぶ傍ら何処かで就労しているのではないのかと疑っている。どう考えても、彼らが日本語を操れるようになったとしても、それが自国に帰って何らかの有力な生活の糧を稼ぎ出す為の有効な資格になるとは考えにくいのだ。「では、真の目的は」となれば、自明の理で「安価な労働力の供給」でしかあり得ない。

最後に矢張り「言葉」の問題を取り上げたい。私は「コロナ」という言葉の誤用を認めていないと何度も述べてきたのでCOVIDを使ってきた。中には「新型コロナ」までをいう報道機関もあるが、これでも何を表しているかは不明確だ。「コロナ」と言えば通じるから良いと気楽に構えている姿勢は、私には理解不能だ。まして「ゼロコロナ」に至っては噴飯物だとすら言いたくなるほど意味不明で不正確な言葉だ。

念の為に中国では「ゼロコロナ」を何と言っているのかをWikipediaに聞いてみた。「ゼロコロナ」は簡体字中国語で「动态清零」となるのだそうだが、この簡体字がそのままコピペできたとは思えない。そして「ゼロコロナ政策」に当て嵌まりそうな表現は「零容認」とあった。これならば解りやすいと思う。なお、英語では私が使ってきたようにCOVIDであり、zero COVID policyとなるようだ。