新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田さん、済みませんでした。反省しています

2022-12-24 08:10:45 | コラム
岸田文雄内閣総理大臣を批判していた不明を恥じねばなるまい:

予てから私は岸田総理を「優柔不断である」とか「決断力が欠如」とか「場当たり的で説明不足」とか、度々批判してきた。所がその岸田総理は「防衛予算43兆円」や「防衛三文書」等の大英断を実行されたような決断力を示されたのだった。

そこに、昨23日のPrime Newsでは飯島勲氏が登場されて毎度のように「飯島個人としての発言」と断られてから「岸田氏を批判するのは不当である。内閣支持率が下がっているのは社会部ネタのようなことを大きく報道されたことの影響である。実績としては歴代の内閣が達成し得なかった女子の就職率の向上、待機児童数が最低水準等々のような立派な実績がある。今回の43兆円の防衛費を含めた114兆円予算も決められたではないか」と具体例を挙げて岸田総理を真っ向から擁護されたのだった。

飯島氏にはその小泉元総理の秘書としての経験の上に、独得の(官邸及び内閣の)内部事情に精通された背景の下に、独得の論陣を張られるので、何時も「迫力があるな」と思って聞いている。また、岸田内閣についてもテレビでだけではなく、President誌に連載されているコラムや色々な雑誌等に寄稿された中でも「立派に国内外に認められる成果を挙げておられる」と賞賛されて指摘してされている。

昨夜の冒頭の発言は、私には偏ったマスコミ報道に対する批判も含まれているかのように聞こえたし、同席していた田崎史郎氏も多少飯島氏の勢いに圧倒されたかのような表情に見えた。その田崎氏も寧ろ岸田氏を評価する見方を発表していた。だが、朝日新聞の政治部長・林尚行氏は岸田総理を評して「何もしなかったのが良かったのだ」と切り出したのは「矢張り、朝日は朝日だ」と大変面白かった。

私の反省点は、これまでにある程度の間接的ではあったが、内部からの観測の情報で「岸田文雄氏は内閣総理大臣向きの人材ではないのでは?」と聞いていた。他にも、何かで読んだか聞いたかの「菅前首相が『岸田じゃできないよ』と厳しく評価された」との情報が岸田氏について否定的になる先入観念が構成されていたので、どうしてもそれに左右されていたのではなかったかと、今になって回顧し反省しているのだ。

それに、昨年10月から実施された「高齢者の2割負担」や「来年からの健康保険料の引き上げ」や「介護保険料の増額」等々があるので、現実を認識出来ていないのではないかとの不満があるし、インバウンド促進策なども「経済を回す為」には必要な政策だろうとは理解しても「ここ新宿区に展開されている惨状というか外国人に食い物にされてしまっている実体をご存じなのか」等々の指摘を続けてきた。確か「大義親を滅す」のかとも批判した。

だが、飯島氏のような現場におられて「政治の実情」に触れておられる方や、田崎氏のように実際に政治家たちを取材して見てきて知る実態を語られると、マスコミ報道からだけしか判断や評価ができない私(我々一般人と言いたいが)とは、あれほどまでに評価と認識が違うのかと、大いに反省させられたのだった。岸田文雄内閣総理大臣に自分の不明をお詫びせねばならないのだと痛感した次第だ。

「私の主張は全てマスコミ報道に基づいている」と逃げ口上を言ってきたのも、恥じねばならないかと思う次第だ。ではあっても、昨夜の飯島氏の指摘を聞いていて「なるほど、そう言えば岸田批判派には社会部ネタというのか、政治の出来不出来に対する論評ではなかったな」と感じていた。尤も、飯島氏は三閣僚に辞表を出すのを待っての交替させた手法は、その大臣を庇っていたにしても「切り捨てる決断力不足だった」と指摘していたが。

マスコミ報道のみに依存していたのでは「正当な評価ができない」のであれば、今後は岸田総理を始めとして政治家の批判を避けねばならないのかと、考え込まされている。でも、政治に対する不満の声を上げたくなるものだ。