新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

マスコミの言葉遣いを批判する

2022-12-26 07:06:40 | コラム
森保一日本サッカー代表監督が何を投げ続けるのか:

今朝の何処かのテレビ局がスポーツ新聞が一面にデカデカと「森保監督続投」と打っていた画を出していた。私としては胸が悪くなるような下品な感覚であり言葉遣いで「またやったか」とウンザリさせられていた。

これまでに何度もマスコミ用語の「続投」や「降板」を徹底的に批判してきた。例えば「某大臣は続投」であるとか「某社長が降板」というような見出しのことである。

私がおかしいと指摘するのは「大臣が何かを投げるというのか」であり「社長さんがマウンドを降りるというのか」との点だ。私にだって比喩的であるのくらいは解らないでもないが、何が故の野球用語での表現かという批判でもある。

何故、素直に「森保監督が再任と決定」か「森保監督が重任」と言えないのか。「続投」とは「野球で投手が危機を迎えてもそのまま投球を続けるような場合を表現」しているのだ。こういう野球の報道で彼らマスコミだけが使う表現を、彼らは何ら躊躇うことなく政治家にも野球以外の競技の監督の進退にも適用するのだ。

「このような表現をする言葉に対する無神経振りをおかしいと思わない感覚がおかしい」と私は断じたいのだ。何処か一社が使うと皆同調する必要があるのか。私には彼らの言葉に対する軽さが気に入らないのだ。

「降板」にしても「辞任」、「辞職」、「更迭」、「退任」等々の普通に通用する熟語があるではないか。何で野球界のみに通用していた用語を何にでも使うのか。私はこの辺りがマスコミの軽佻浮薄ぶりを遺憾なく表していると思って批判してきた。もう一度と言うが「森保一氏は何を継続して投げる」と言いたいのか。本当に腹立たしい。