新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月16日 その2 「W杯サッカーの準決勝戦を観て」の訂正版です

2022-12-16 08:45:27 | コラム
素晴らしい技術と凄いとしか言いようがない身体能力の争いだった:

我らが代表は残念ながら敗退してしまったので、興味半減とまでは言わないまでも多少関心が薄れてしまった。それでも、午前4時の早起き高齢者としては「そうだったのだ」と気が付いて、この2試合は途中から観戦した。

個人的にはエムバペ(Mbappe Lottin、23歳。カメルーン人の父親とアルジェリア系フランス人を母に持つ言わばハーフ)のような若手を中心として連覇を目指すフランスと身体能力の素晴らしさが際立っていたモロッコの試合に大いに関心があった。ところが、チャンネルを合わせたときには既にフランスが先に点を取っていたし、モロッコに覆せるだけの力はないと読んだので、勝負としての面白さはなかった。

だが、試合の内容には大いに興味も関心もあった。特にモロッコの選手たちの身長の高さと凄いとしか形容しようがない身体能力には唯々感心するのみだった。あのように優れた体格の選手たちがピッチに並んだ光景を見て、懐かしく思い出したことがあった。それは1970年代後半だったかに初めてシアトルでMLBの野球を見た時に圧倒された「選手たちの体格」である。

勿論大感激だったのだが、特に圧倒されたのが彼らの体格だった。内野ではダイアモンド型のグラウンドに野手たちの林が立っているかのようにすら感じた。未だそれほどアメリカ慣れしてはいなかった頃だったので彼我の体格というか身長の差には圧迫感を覚えていたので、MLBの選手たちの体格には本当に圧迫感があった。それと同じような迫力をモロッコの選手たちに感じさせられていた。

しかも、モロッコに選手たちはその体格を十分に活かせるだけの高度のサッカーの技術を身につけて(足に付けてかな?)巧みにパスを繋いでボール占有率ではフランスを凌駕していたが、フランスの堅守に遭って決定的な形を作れないままに0対2の敗戦となったのだが、あの後半にペナルティーエリア内で見せた正確なサイクルキックなどは本当に驚異的だった。

私にはモロッコにフランスのディ画フェンス網を突破出来るだけの組織力が備わっていなかったのか、フランスのディフェンスの能力が未然に防いだのかまでは解らないが、あれほど攻め続ける機会があっても1点も取れなかったのでは、さぞかしもどかしく焦る思いの90分間だっただろうと、少しばかり同情した。

この試合には私がサッカー以外に感じたことがあった。それは、アフリカの国であるモロッコには黒人の選手を見かけなかった気がすることだ。人種を取り上げるのは不適切かとは思うが、何となく「アレッ」と思わせられていた。と言うのも、フランスの選手構成は何も数えていた訳ではないが、かのエムバペ君を始めとして凄い身体能力と走力を見せるアフリカ系の選手が多いのだった。

この事実は、フランスが嘗てはアフリカの沢山の植民地を持っていたことから説明出来るだろうが、何となく話しが反対のように思えた。言い方を変えれば、それだけアフリカ系には優れた身体能力に加えるに高度なサッカーの技術と、「凄い」としか言いようがない走力をも備えていた点が目立っていた大会だった。

アルゼンチン対クロアチア戦にも触れておかねばなるまい。アルゼンチンの名手・リオネル・メッシはこの大会を最後のW杯にすると表明したそうだが、この試合の後半に見せたあのゴールラインまで「上手いな。凄いな」としか言いようがないドリブルで持ち込み、更にゴールラインに並行して持ち込み、鮮やかな斜め後ろへのパスを出して得点できる形を作り上げた辺りは、誰にも真似ができない力だっただろう。

そのメッシを中心にするアルゼンチンの技巧的且つ組織的なサッカー(と私には見えたが)、アフリカ系選手の身体能力と技術を加えたフランスとも対決になる決勝戦は、予想などを許す余地がないと思う。だが、残念ながら18日の日本時間午前零時からキックオフでは、それに合わせて起きているか、早寝にして起きてでも見るかとまでは気力も体力も無いように思える。

再度申し述べておきたいことは、今大会ほどアフリカ系の優れた選手たちの存在が際立っていたことがないという点だ。このコインの裏側にあることは8強に残った国とその中ら決勝戦に勝ち上がったフランスもアルゼンチンも野球が盛んな国ではないという事。即ち、先頃指摘したことで「我が国で女子の種目が国際的に強いのはプロ野球と相撲がないこと」と関連していると思えるのだ。

また、私の偏見かも知れないが、少年たちにとって「サッカーに対する興味が野球を上回っている」と聞こえてくる割りには、未だに優れた素材は野球を指向しているのではないかということ。即ち、先日も少し嘆いたように、サッカー界からは未だ大谷翔平やダルビッシュ有のような圧倒的な存在である選手は出ていないようなのだ。

それはそれとして、この大会における我らが代表の格上のドイツとスペインを退けた大健闘は大いに賞賛すべきだったと思うのだ。希望的観測ではあるが、何時の日か、我が国にもモロッコにひけを取らない優れた身体能力を活かした素晴らしい技術も兼ね備えた選手たちが沢山出てくることに期待したい。


W杯サッカーの準決勝戦を観て

2022-12-16 08:36:16 | コラム
素晴らしい技術と凄いとしか言いようがない身体能力の争い:

我らが代表は残念ながら敗退してしまったので、興味半減とまでは言わないまでも多少関心が薄れてしまった。それでも、午前4時の早起き高齢者としては「そうだったのだ」と気が付いて、この2試合は途中から観戦した。

個人的にはエムバペ(Mbappe Lottin、23歳。カメルーン人の父親とアルジェリア系フランス人を母に持つ言わばハーフ)のような若手を中心として連覇を目指すフランスと身体能力の素晴らしさが際立っていたモロッコの試合に大いに関心があった。ところが、チャンネルを合わせたときには既にフランスが先に点を取っていたし、モロッコに覆せるだけの力はないと読んだので、勝負としての面白さはなかった。

だが、試合の内容には大いに興味も関心もあった。特にモロッコの選手たちの身長の高さと凄いとしか形容しようがない身体能力には唯々感心するのみだった。あのように優れた体格の選手たちがピッチに並んだ光景を見て、懐かしく思い出したことがあった。それは1970年代後半だったかに初めてシアトルでMLBの野球を見た時に圧倒された「選手たちの体格」である。

勿論大感激だったのだが、特に圧倒されたのが彼らの体格だった。内野ではダイアモンド型のグラウンドに野手たちの林が立っているかのようにすら感じた。未だそれほどアメリカ慣れしてはいなかった頃だったので彼我の体格というか身長の差には圧迫感を覚えていたので、MLBの選手たちの体格には本当に圧迫感があった。それと同じような迫力をモロッコの選手たちに感じさせられていた。

しかも、モロッコに選手たちはその体格を十分に活かせるだけの高度のサッカーの技術を身につけて(足に付けてかな?)巧みにパスを繋いでボール占有率ではフランスを凌駕していたが、フランスの堅守に遭って決定的な形を作れないままに0対2の敗戦となったのだが、あの後半にペナルティーエリア内で見せた正確なサイクルキックなどは本当に驚異的だった。

私にはモロッコにフランスのディ画フェンス網を突破出来るだけの組織力が備わっていなかったのか、フランスのディフェンスの能力が未然に防いだのかまでは解らないが、あれほど攻め続ける機会があっても1点も取れなかったのでは、さぞかしもどかしく焦る思いの90分間だっただろうと、少しばかり同情した。

この試合に私がサッカー以外に感じたことがあった。それは、アフリカの国であるモロッコには黒人の選手を見かけなかった気がすることだ。人種を取り上げるのは不適切かとは思うが、何となく「アレッ」と思わせられていた。と言うのも、フランスの選手構成は何も数えていた訳ではないが、かのエムバペ君を始めとして凄い身体能力と走力を見せるアフリカ系の選手が多いのだった。

この事実は、フランスが嘗てはアフリカの沢山の植民地を持っていたことから説明出来るだろうが、何となく話しが反対のように思えた。言い方を変えれば、それだけアフリカ系には優れた身体能力に加えるにこうどなサッカーの技術と、「凄い」としか言いようなない走力をも備えていた点が目立っていた大会だった。

アルゼンチン対クロアチア戦にも触れておかねばなるまい。アルゼンチンの名手・リオネル・メッシはこの大会を最後のW杯にすると表明したそうだが、この試合の後半に見せたあのゴールラインまで「上手いな。凄いな」としか言いようがないドリブルで持ち込み、更にゴールラインに並行して持ち込み、鮮やかな斜め後ろへのパスを出して得点できる形を作り上げた辺りは、誰にも真似ができない力だっただろう。

そのメッシを中心にするアルゼンチンの技巧的且つ組織的なサッカー(と私には見えたが)、アフリカ系選手の身体能力と技術を加えたフランスとも対決になる決勝戦は、予想などを許す余地がないと思う。だが、遺憾ながら18日の日本時間午前零時からキックオフでは、それに合わせて起きているか、早寝にして起きてでも見るかとまでは気力も体力も無いように思える。

再度申し述べておきたいことは、今大会ほどアフリカ系の優れた選手たちの存在が際立っていたことがないという点だ。このコインの裏側にあることは8強に残った国とその中ら決勝戦に勝ち上がったフランスもアルゼンチンも野球が盛んな国ではないようという事。即ち、先頃指摘したことで「我が国で女子の種目が国際的に強いのはプロ野球と相撲がないこと」と関連していると思えるのだ。

また、私の偏見かも知れないが、少年たちにとって「サッカーに対する興味が野球を上回っている」と聞こえてくる割りには、未だに優れた素材は野球を指向しているのではないかということ。即ち、先日も少し嘆いたように、サッカー界からは未だ大谷翔平やダルビッシュ有の圧倒的な存在である選手は出ていないようなのだ。

それはそれとして、この大会における我らが代表の格上のドイツとスペインを退けた大健闘は大いに賞賛すべきだったと思うのだ。希望的観測ではあるが、何時の日か、我が国にもモロッコにひけを取らない優れた身体能力を活かした素晴らしい技術も兼ね備えた選手たちが沢山出てくることに期待したい。