新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月19日 その2 12月18日と19日のスポーツ

2022-12-19 08:56:01 | コラム
甲子園ボウルとW杯決勝戦:

本19日は先月からのホルモン療法開始以来の体調の不備もあって午前3時半に目が覚めてしまった。仕方がないので「節電にご協力を」と何処かで誰かが言っていることなど忘れて、先ず空調を点けてから何の気なくNHKにチャンネルを合わせた。そこに出てきた画はメッシが優勝杯を抱えているところだった。アルゼンチンが勝ったと解った。この時間にそんな状況ではPK戦にまで行ったのだなとの想像はついた。

W杯決勝戦:
この決勝戦を深夜の0時に起きて観ることは、昨日のように不調の波に襲われていたのでは諦める他はないとの選択をしたので、21時には寝ていた。朝1時過ぎに小用で目が覚めたが、テレビを観る勇気は無かった。この大会では一度もアルゼンチンのサッカーを見る機会がなかったので、フランスとどちらが勝つかの予想なでできる訳がなかった。これも見送った理由の一つ。

だが、NHKが見せてくれた「ハイライト」で「後悔先に立たず」状態にはさせられていた。勿論、凄い試合になるだろう事くらいは読めていたが、この体調では無理は禁物と思っていた。矢張り、残念なことをしたと思わせられた。ハイライトだから前後の展開が解らないが、アルゼンチンの2点目のピッチ全体を大きく使ったパスの展開などは「流石」と感嘆したし、その場で観たかったと痛感。

同点に追い付いたフランスというか、エムバペも凄いとは思うが、微妙な表現になってしまう「ヨーロッパのフランスにアフリカ系の選手が多く、南アメリカのアルゼンチンはハイブリッドではない選手の構成だった」のが印象的だった。ハイライトだけを観た簡単な感想は「矢張りフランスは優れた身体能力のティームで、アルゼンチンには組織力があったのかな」だった。でも、矢張り少し後悔している、起きなかったことを。

甲子園ボウル:
次は見出しからは順序が前後したが甲子園ボウルを語ろう。我が家の息子たち二人は共に関東大学一部リーグ所属のフットボール経験者。だが、「テレビでも観戦するか」と尋ねてみれば、異口同音に「早稲田が相手では関学が勝つに決まっているから興味が無いので観ない」と誠に素っ気なかった。自分でも「西高東低」傾向が続くフットボール界では、観る機会などがない関学ファイターズが勝って当然だろうと思っていた。

当方にとっては仮令テレビ観戦でも、今シーズン初めての15分クオーター制の試合を最初から見られる貴重なことだった。関学は前半に使った東京の足立学園出身の1年生QBの出来が、解説の神戸大学監督が褒めるほどには機能しておらず、関学らしからぬソツがあるフットボールを展開していたので、詰まらない試合だった。その流れを3Qから投入した3年生QBの鎌田が断ち切って、関学の順当な勝利に終わった。

フットボールの細かい技術その他にまで触れる気はないが、目立ったことを取り上げてみよう。関学のラインマンにオーストラリア人の父親の元に育った凄い体格と身体能力を備えた選手がいたこと。関学にこれまでに外国人の選手がいた記憶がないので、珍しいと感じたと同時に、これから先にも我が国のスポーツ界にはこういう親御さんの下に育った選手が増えてくるだろうと、あらためて感じた。

早稲田大学ビッグベアズ(大隈重信から取ったらしい)の主将は殆ど試合には出ない凄い体格のラインマン。アナウンサーの紹介では早稲田実業では野球部に所属し17の背番号で甲子園にも出ていた選手だったそうだ。結論めいたことを言えば「この辺りにも優れた素材は野球に集まる傾向があるのでは」と、先日論じたばかりだ。ビッグベアズにはフットボール未経験者と野球からの転向者が多いという。

この件などは言わば零れ話の類いだが、早稲田大学ビッグベアズは敗戦濃厚だった4Qの終わり頃になっても決して試合を捨てずに、2本目のTDを獲って見せた辺りは、この大学のサッカー部にも見られる決して諦めずに最後まで早稲田大学魂とでも形容したい精神力を発揮する辺りが立派だと思って見ていた。

この試合の後半(3Qと4Q)を見れば、フットボールの面白さがより良く理解されるだろうにと、NHKが何時まで経ってもBSでしか中継しない姿勢が残念なのだ。また、解説者に起用されたのが神戸大学監督の矢野川源氏だったのは不思議だった。内容も中途半端な感があったし、私の信頼すべき解説者のリストには載せていない方だった。関西のリーグから出すのであれば、フェニックスの監督を経験された立命館大学パンサーズの橋詰功氏辺りの方が適任かと思うのだ。


防衛予算の43兆円が不人気とあっては

2022-12-19 07:27:56 | コラム
岸田文雄内閣総理大臣にはお気の毒な事だと感じた:

今朝の産経新聞の5面の片隅に「防衛増税不支持64%」という共同通信の世論調査の結果が載っていた。早朝のテレ朝のニュースでは「岸田内閣支持率が続落して33%」とか報じていた。たった今Yahooニュースを開くと「毎日新聞の調査で支持率が-6%で25%に、不支持率が+7%で69%に」と出てきた。

あらためて痛感したことは「我が国には未だに憲法第9条に縋っていれば平和で安全な生活が送れるだけではなく、何処からも侵略される危険性がない」などと固く信じている人と「財政の均衡が国の安全よりも優先すべきだ」と信じている人たちも数多くいるとのだという事実だった。それほど朝日新聞や野党の連中の言う事が正しくて良いのだと思っている人が多いようなのは、誠に寒心に堪えないと思った。

当方はどちらかと言えば岸田文雄内閣総理大臣という方には満幅の信頼を置いていない方だ。だが、民主主義を信奉する我が国で(何処かの国の前大統領が未だに主張して止まない「選挙に不正があった」などいうことはあり得ない)正統な選挙で我々国民が選んだ総理大臣を批判しても、国の命運をお任せする選択肢しかないと信じている。

私は岸田総理が選択された防衛増税も三文書も現今の国際情勢の下では「正しくて良い事」をなさったと思っている。だが、先日も指摘したように遺憾ながら岸田さんは何か正しくて良い事をなさろうとする前に、地固めがキチンとできていないままに見切り発車されてしまう傾向があるのだ。私はそれを“disorganized”、即ち「準備不足」と形容したが、国民を納得させ、反対勢力を黙らせるに足る説明も不十分ではなかったかと思うのだ。

私は何度も述べてきたように「私が一人の普通の国民として主張することは、全てマスコミ報道と週刊誌の記事に基づいているのであって、テレビが尊重するような専門家のような情報も知識も毛ほどにもない」のである。従って謙って言えば「間違っていたらご免なさい」なのだ。ではあっても、岸田総理が目指しておられる方向は正しいし、国民の為には良い事だと思っている。

岸田総理には「もうそろそろ『聞く力』から脱却されて『解き明かす力』に方向転換された方が宜しいようで」と申し上げて終わる。