新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月28日 その2 ワクチンの接種が円滑に進むと良いのだが

2021-01-28 14:48:29 | コラム
河野太郎大臣の「快刀乱麻を断つ」力に期待したい:

*会場の確保:

私は何処の市だったかで高齢者が90万人もおられるので、市役所の担当部署がどのようにして接種を進めていくかを衆知を集めて検討中という報道があったので、この件での最大の問題となるのは「大勢を集めて一斉に注射をする場所が確保出来るかに掛かっている」だろうと閃いた。それは何処の市町村でも何千何百という人を集めて注射をする為には、かなり広い会場が必要になるだろうと思った事。しかも、その場所は最短でも3ヶ月程度は他の行事を入れる訳にはいかなくなる事は容易に想像できた。換言すれば「常設会場の確保」は必須であるという事。

そこで、ここ東京都の選挙区の衆議院選挙の第一区の一部である新宿区百人町の場合を考えて見た。事は何も衆議院だけではなく、全ての公職選挙の投票所となっているのは小学校の体育館だ。しかし、この体育館を3ヶ月も注射会場にしておく事は教育の観点から見ても不可能だろう。では、他に代替となる場所があるかと考えると、区営の体育館が山手線の直ぐ内側と、明治通り沿いにと2箇所ある。ここならば区から長期の借り上げは可能かと思うが、会員制になっている事と如何に折り合いを付けるかという課題もある気がする。

私が永年お世話になっている国立国際医療研究センターの地下には、かなり広いフードコートのような場所がある。だが、この大病院に連日何百人もの市民が訪れては外来の診療などに影響が出そうだと危惧するので、無理があると勝手に決めた。昨27日に河野大臣が川崎市で挙行された模擬実験(何故「シミュレーション」なんてカタカナ語にするのだろう?)の結果で、確か川崎市長さんが「解った事の一つに会場の確保という問題があった」との意味の事を言っておられアタ。言うなれば「我が意を得たり」だった。

私が一寸思いつくかなりの面積(というか坪数)がありそうなここ新宿区に近いところでは東京ドーム、国立競技場(屋根はないが)、神宮球場、秩父宮ラグビー場、我が家の隣の区営の野球場(現在人工芝張り替え中だが)くらいのものだ。屋根があるのは東京ドームだけだが、その他の場所ではフィールドの他にロッカールームその他の設備がスタンドの下にあるはずだ。そこが活用できる気がする。その昔に、シアトル市のドーム競技場であるキングドームのスタンドの下のロッカールームで食事会を催した事があったが、設備は整っていた。

その意味では神宮球場もラグビー場も活かせるのかなと、勝手に考えた。新宿区営の野球場は、人工芝の上にテントを張るとか、プレハブの小屋を建てれば良いのではないかな。何分にも新宿の人口は34万人にも達しているのだから、1日に300人もの人が来場されても吸収できる場所はそうそうないのではないかと、独り密かに危惧している。しかもここに並べてみた施設は車でやって来らら動きが取れなくなる気がする。最寄りの駅までの公共交通機関も混雑して「密」になりはしないかと、今から危惧している。

*高齢者の不安感を如何にして収めるか:
上記の会場の件に加えて、昨日の実験でも明らかになったように「医師による問診の際に、高齢者がワクチンの注射以外の質問をされて長時間を要した」例があったそうだ。私が永年の病院通いで解った事の一つに「高齢の患者さんになるほど多くの質問をされて、診察の時間が長引く傾向がある」との点だった。(こんな事を言っている自分が超後期高齢者だが)担当される先生方が「そう言う質問の場ではありません」と言って問診を打ち切る妨事は難しいような気がする。

結び:
何れにせよ、私が言いたかった事は「模擬実験をされた事は大いに意義があったと思うが、会場の確保を各市町村がどのようにして進められるかが、速やかに大勢にワクチンの接種を進める鍵になるのではないかと言う点」なのだ。この辺りに河野大臣の腕の見せ所があると見ている。一説によれば、菅首相は河野太郎大臣が如何に素早く確実にこの案件を裁いてみせるか次第で、自らの後継者に選べるか否かを観察しておられるのだ」とあった。


心配な事

2021-01-28 08:26:01 | コラム
「心配な事があります」とテレビが言えば:

テレビのニュースで「心配な事があります」と切り出されると、つい何かお国にとって大変な事で起きたのかと思って緊張するものだ。だが、実際には何の事はない話なのだ。即ち、芸人かその辺のテレビタレントが病気になったとかいう類いの事なのだ。近頃はこの手法に慣れてきたので緊張もしなくなって「なるほど、彼らにとってはこういう案件が心配な事だろうな」と素直に理解できるようになった。ここで解る事は、テレビ局にとっての関心事というか不安材料は、芸人等の健康状態だったと認識できるようになった。

実は、かく申し私にも心配な事が出てきたのだ。それは何を隠そう、先週だったかに産経新聞が「日本大学フェニックスの橋詰功監督が来たる8月で退任する」との報じた事である。記事には後任が誰になるかは触れられていなかったのも面妖であると思う。通常は、かかる人事は後継者も合わせて公表される性質だからだ。40年以上もの長きにわたってフェニックスの熱心なファンである当方にとっては、橋詰監督の交代は重大な心配事なのである。

ご記憶の方は多いと思うが、3年ほど前だったか日本大学フェニックス対関西学院ファイターズとの春の定期戦で起きたマスコミが言う「悪質タックル問題」(私の見解は異なるが)で内田監督が退任となり、フェニックスは1年間リーグ戦出場を辞退して言わば2部落ちとなった。その際に再建監督を公募したのだが、元は立命館大学パンサーズのオフェンスコーチだった橋詰功氏が委員会に選ばれて就任した。橋詰監督はアメリカ式の指導法でフェニックスの再建を果たされて、昨年12月の甲子園ボウルでは王者関西学院ファイターズに挑戦するところまで持って行かれた。

橋詰監督の指導の下にフェニックスは1年で1部に返り咲きその勢いのままに優勝して、念願の甲子園ボウル出場を果たしたのだった。その指導法は同監督がアメリカの名門オクラホマ州立大学にコーチ留学されて学んでこられた合理的且つ近代的なものであり、練習時間もテレ朝のニュース番組のインタビューに答えたエースQBの林大希君が述べていたように「こんなに短い練習で良いのだろうか」というものだったそうだ。それほどの成績を挙げられた監督が退任となるのであれば残念至極である。

部外者の一ファンである私には詳細を知る由もないが、橋詰監督の契約は3年間であり今年の8月で満了するようなのだ。私は橋詰監督の手法で復活したフェニックスが今年は何処まで伸びるかに大いに期待していたのだから、部外者にとっても心配な事になるのだ。大学当局も速やかに後任監督を決めておかれない事には、8月というリーグ戦開始を目前にして新監督が着任されたのでは、学生たちも困惑するのではないだろうか。

また、橋詰氏ほどの指導力を備えた実績がある監督が退任されるのであれば、引く手数多となるだろうとは容易に想像できる。だが、8月で退任で9月から就任では、勧誘したいクラブも二の足を踏むのではないかと危惧する。

私の希望的観測では、歴史と伝統に輝くフェニックスであるから、その辺りを大学当局は十分に配慮されることだろうと、密かに期待している。ファンとしては、本心というか願望を言えば、橋詰監督の再任が最も望ましいのだが、如何なる事になるかと独り密かに心配している今日この頃なのだ。