新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月14日 その2 新型コロナウイルスのワクチンを2月から開始

2021-01-14 14:17:14 | コラム
素朴な疑問:

菅首相は新型コロナウイルスに対するワクチンの接種を2月から開始すると表明されている。それも医療従事者と基礎疾患を持つ高齢者を優先することまで明言されている。有り難いことだ。昨日だったかテレビのニュースで、都下の狛江市役所で係員がその準備に取りかかっている絵が出ていた。なるほど、そこまで来ているのかと思った。希望が持てるかなと期待した。

そこで疑問が浮かんできた素朴な疑問。ここに居る基礎疾患を抱えた後期高齢者は一体全体どのようにして新宿区役所にでも「我ここにあり」と訴えて出るかなということだ。区役所から問い合わせが来るのだろうか。それとも区役所には区民かそれとも高齢者の名簿が既に用意されていて、そこには病歴まで把握されているのだろうかと思ってしまった。そこまで完全な態勢が整っていれば良いのだが、病歴は自己申告となるのだろうか、その際にはそれをどうやって証明するのだろうか。国立国際医療研究センターに行って証明書類を交付して貰うのだろうか。

それにしても、2月までは後17日を残すのみだし、2月中の接種だとしても、もうそろそろ区役所(まさか保健所ではあるまいな)から照会が来ても決して早過ぎることはないと思う。このワクチンについては専門家や方々のお医者様たちの意見も見解も分かれているようだ。現に、ある著名な先生は「打つかと訊かれれば、打ちたくないと言うだろうが、立場上打ちます」と言っておられた。私には治験の期間も接種された方の数も少ないと報道で承知している。

第一に、2月から接種開始とされているのでは、もう見本品(テスト用?)が輸入されていても早すぎないと思う。何となく不安要素がありはしないか。でも期待したい、ファイザーデもモダーナ(Moderna)でもアストラゼネカでも何処でも結構だから。私の基礎疾患はBNPが180の心不全であり、3度の心筋梗塞でステントが合計7本も入っている。


1月13日のPrime Newsより

2021-01-14 08:44:26 | コラム
真田幸光愛知淑徳大学教授と鈴置高史氏(元日経論説員)は語った:

私はこのお二方が韓国問題及び日韓関係の問題点を語られるのを、何時も楽しく且つ勉強になると思って聞いている。昨13日夜も例外ではなく「毎回短い間隔(毎月か?)で出演されるにも拘わらず、良くあれほど最新の情報を準備されるだけではなく、韓国の根深い反日感情等を余すところなく語られる点が素晴らしい」と思わせて頂けた。真田教授の専門である経済問題の解説も聞き物だが、鈴置氏が韓国の多くの新聞を読みこなしての情報を提供されるのも、立派なものであると感じている。

昨夜は勿論ソウル中央地裁が慰安婦の日本政府に賠償を請求する訴訟に有罪判決を下したことも話題になったし、韓国の不景気下の株高、文在寅大統領の苦境等々、話題は豊富だった。だが、今回はそういう問題点を離れて、両氏の発言から私の関心を惹いた、言わば一般論のような問題点を採り上げてみようと思う。

先ずは「我が国の海外向けの情報発信の不足であり、世界に向けての我が国の正当性を訴える努力の欠乏の問題」である。鈴置氏がこの点を採り上げられたのは、私がこれまでに何度も訴えてきたことであるし、海外にいて新聞を読んでも、ホテルにいて朝から晩までXCNNのニュースを流しっぱなしにしていても、先ず我が国に関するニュースが出てこないと指摘して来た。鈴置氏の指摘は「今回の判決ような場合には、即刻我が国の正当性と韓国の条約無視の非を指摘すると共に、所謂慰安婦など存在しなかったと遍く知らしめて、判決の不当性を告発すべきだ」だった。

私はこの指摘は尤もすぎて当たり前のことだとしか思えないが、何故か我が国からはこの手の世界に向けての主張が時を移さず行われたと聞いたことがない。精々外務大臣から韓国の外務部長官に電話で厳重抗議したとか、官房長官の談話のみに終わっている。これでは我が国に駐在する外国の記者団が本国に「大変です。韓国は不当だし、真実を伝えていません」等という報告が上がらないだろう。私は我が国の「神のみぞ知る」的であり「正義は必ず勝つ」的な姿勢で真っ向から物言わないのでは、外国には通用しないのだと指摘して来た。

彼は更に「韓国が今悩んでいることがあって、それバイデン政権が新たに任命した高官(女性)は過去に“so-called comfort woman”と表現して、その存在が虚構であると指摘していたこと」を挙げた。韓国はアメリカにこのようなことを言われては深刻な問題になるので激怒したのだそうだ。申し訳ないことにその高官の指名は失念したが、その女性が再び表舞台に上がって来られれば、韓国はおいそれと動く訳には行かないのではないかとの観測だった。長くなったが、要点は「我が国の正当性を海外に向けて広く知らしめるべし」だと思う。

次に気になったことは「これまでに我が国と韓国の間で問題というか揉め事になった事柄で、我が国から事を起こした例があったのか」という点だ。敢えて全てと言うが、問題を巻き起こしたのは韓国側であり、その全てが事実誤認、虚偽、国際条約無視か違反等々であり、その根にあるのが日韓統合犯罪論であり、反日であり、恨であり、法律に優先する感情論なのだ。それらに対して我が国は相手も正常に物事を考えているとでも認識していたのか、余りにも真摯に応対し河野と村山談話で謝罪までしてしまった。即ち、韓国に「日本は下位にある」と思わせてしまったのだ。

私は今日これまでの我が国の対韓国の姿勢が弱腰だったとまでは考えていない。我が国は余りにも良心的に、真剣に、生真面目に、性善説に基づいて真っ当に対応してきたのだと考えている。だが、韓国や中国の文化と歴史と思考体系は非常に我が国とは異なっている点に対する意識が不十分であり、相手の「性」は我が国のように「綺麗」でも「善」でもないと見抜けていなかったのではないかと疑いたくなるほど、清く正しく美しく対応してきたのだと解釈している。もうそろそろ、そこから離れて立ち上がるべき時だと認識して良いのではないのだろうか。

以上のようなことを考えながら、約2時間お二方のご高説を承っていた。