湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

LOST PIANO CHILDREN

2018-03-07 | お芝居のこと
「LOST PIANO CHILDREN」

初日観てまいりました。

見始めて、すぐ
坂口さんの芝居をこんな至近距離で見るのは初めてだと思った。
張り詰めていながら
それでいて輪郭がぼんやりと存在している姿は
とてもやわらくそこに居て
とてもいとおしい気持ちになった。
勝手ながら、
小峰さんにいくつも場面が重なった。
泣きそうになったし、泣いてしまった。
会いたいと言って泣き出す姿に
引きずられた。

会いたい人に会えない。
近くに生きていた人の喪失。
その苦しみ。

紅茶が冷めるよと呼ぶ彼の声、気配。
笑顔や体温。今でもそここに残っていて
でも触れられない。
だから最後に彼女が抱きしめられることがとても嬉しかった。
彼のその声も届いているといいのにと思う。

森山さんが、また、チャーミングな方で。
素敵だったり、かっこわるかったり、
愉快だったりするの、楽しい。
2代目店長でしたっけ?
二人の大事なシーンでちょろちょろしてるの
見てるのが幸せすぎる。

美咲ちゃん山﨑くんのいろいろ挑戦してる感
タップっぽいダンスというか。
男の子としての登場シーンの初代カンダさんとの
ちまっ×ちまっのやり取りのかわいらしさはたまりませんな!!

繰り返しになりますが
二人ともなんというかチャレンジしている感があって
よかったなぁと思う。
特に二人のラブラブなシーンよかったなぁ。
美咲ちゃんと山﨑くんが同じ人の幼少時代と青年時代演じてるのも面白かったなぁ。
美咲ちゃんがいずれ山﨑くんになるのかー
という成長具合の想像といいますか。
その、しゅうちゃんをいろいろな人が演じることのよさ。
たくさんの人の中に彼が生きているというメッセージとして
受け止められる気がしました。

カンダさんの代替わり
ココアとカルーアミルクの飲んでみたくなるなるな気持ち。
初代のカンダさんにお会いして叱られたい気持ちになりました。

澤山さんの昭和感。
カラフルなお衣装も素敵でしたが、彼女の膝のラインの美しさが素敵。
彼女のぼんやりとにおいの話とその正体。
おばあ様役のときの姿勢のよさも素敵だった。

あと、ちせちゃんもよかったなぁ。
ほんとによかったなぁ。

春に見るのによい芝居だと思いました。
通りの窓から見えるあのピアノを眺めに行きたくなりました。
きっと窓辺にはいいにおいのする花が咲いているのだと
勝手に想像してうっとりしております。

花を見て、空を見上げて深呼吸したくなるような
そんな気持ちがします。

最新の画像もっと見る