湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

だらだらTRUTH

2014-08-21 | 畑中さんのこと。
思い出めも。
好きだったとこ。

「ニ年も留守にして」というところの二人。
同等で信頼しあってる感じがしてよい。

初音さんを譲るような形になった後で会合に顔を出した弦次郎が
視線をそらすところ。気詰まりなのが弦次郎だけな雰囲気がよい。
その後真ん中に行きかけて、断り端っこに座る弦次郎も好き。
というか、この時の断る手の動きが好きなんだ。

床を叩く手。←

「軽はずみなことはしない」という英之助とのシーン。
身を乗り出して語る彼の表情を見てから
話す言葉を知りたくて初音さんの書く手元を食い入るように見つめる視線

「それがお前の本心か」と問われて頷く弦次郎様。
彼には好きな人の幸せが自分の幸せだし、いちばんの願いなのね。

許すも許さないもあるか。最初っから全部許してる関係。
本当にねぇ、この二人で見られてよかったですよ。
密かにいえば、畑中さんの鏡吾が見てみたかったんですけど
(その場合の弦次郎は誰とか考えてない)
更に言ってしまえば畑中さんの弦次郎さんなら
初音さんは温井さんの同期なお二人で見てみたかったんですけど
(おめでた報告で吹き飛びました。おめでとうございます)
もう一つ言ってみると岡田達也さんの和尚が見てみたかったんですけど
(涙の方に出演決まっちゃいましたしね)
見終えてみれば、今回のこのキャストで見られてよかったです。
よいバランスだったなぁと思うの。
再演だけど、新鮮で、まるっきり新しい「TRUTH」として観られたなと
不思議な気持ち。
帆平センセイもお茶目でかわいくて、かっこよかったし。
虎太郎殿のしょーもないかわいさもよかったし。
隼助さんの人の良さはにじみ出ちゃってるし
鏡吾の冷酷な様でいて、かわいそうな感じが見ていて苦しいし
三郎太の熱血空回り感もかわいらしい。姉目線。
英之助の懐の深さも温かいし、弦次郎様は言わずもがなだし
そんな思いでTRUTHチラシを眺めてたらここに生きてる人達が
とてもいとおしく思えてきた。

ふじさんもいい女でしたなぁ。
虎太郎殿いいヨメをもらいましたな。
出会った時に年上などということは吹き飛んだのではないでしょうか。
鏡吾がいないと言う時の、ぴょこと柱の影から顔を出すふじさんと
その後ろから呑気そうな虎太郎殿がやって来るところが
仲良し感が出ててよいですよ。

初音さんのじっきーと畑中さんは並びがよいです。
何度も見たことのある組み合わせなので物足りないのでは?
と思いましたが、じっきーの美人度が上がっていて
なんていうか良い緊張感があって、素敵でした。

貴ちゃんの美緒ちゃんも可愛かったなぁ。
「行かないで下さい」の必死さが好き。
兄とのシーンはどれも和むわ。
帆平センセイとの兄妹っぷりがたまらなく好き。
あの妹が嫁にいくまで帆平センセイ、ヨメを貰えないのでは。

楽では、鉄砲のシーンで、懐かしの「○列○○番を撃て」の台詞。
再演の時は上川さんが毎回いろんな席番を挙げてたなぁ。
そして今回のこのシーン誰かが口にした「海ですよ」という言葉で
え。ここ海なんだ。というのが判明。
すみません。私てっきり川原だと思ってました。
草ぼうぼうに生えてる、広めの川を想像しておりましたよ。

ちょっと気になってたのが銃の向き。
再演時は客席の外側に向けてたような気がするので
今回は人のいる方に向けちゃうのねと思ってました。

初演、再演と千秋楽すぺさるで出てきたお茶運びの小坊主ちゃんが出てこなかった。
ちと残念。玲ちゃんの坊主姿期待してたんだけど。
そういえば、初演は千秋楽と抱き合わせで販売したDVDもあったなぁ。
発掘せねば。というか、持ってるのだろうか。

鏡吾が斬り役を自分に、というところの弦次郎の台詞
俺には今しかないの後かな「お前には時間がある」というの。
あれ残酷だよなぁ。
時間しかないというのはつらいものではないでしょか。
時間だけがあり、チャンスはない。
今までだってそうだった。これからだってあるかどうかわからない。
これからも堪えろと彼は言うのだよな。

ラストの殺陣のシーンの照明が二階席から観ると
スピード感アップというか、疾走感が増すというか。
かっこよかったなぁ。二階席から見た後だと余計立体的に見られて良かった。
照明、最後の二人を照らし出すのは雨粒のような水玉というか
二人の落とした涙なのかなぁ。

あと痛いくらいの風の音。
向かい合う二人の胸の内の嵐のような、
荒い呼吸のような、きびしく強い風の音。
音楽がやんで、風の音だけが大きくなるあの場の空気全部。
覚えておきたい。

気配に聡い弦次郎様、なのに
和尚の声に驚く美緒さんのことは素通りなのね。
美緒ちゃんが横であれだけ驚いてるのに、普通に座している。
まぁ、命の危機はないからか。
思い詰めてて気持ちが深いところに行ってしまってるからだろうか。
死ぬしかないと決めているところだものな。

全然関係ないけど、
この間他の役者さんのブログをだらだら遡りながら見ていて
時々出て来る畑中さんの写真を見てたら
この人役の度に顔の作りが違うのねーと思ったり。
その時々で役を降りても残す表情が違うのだにゃー。
役を生きるってどんな感じなんだろう。

「喝」で声でなく気迫に押されて後ろに倒れる時の弦次郎の身体の動き好きだったなぁ。
わりと被せ気味で頷いたり返答したりの弦次郎様。
耳で聞いてるのではなく目で聞いているからなのだけど
和尚様とのシーンはそれがよりいっそう笑いを誘いました。
冬の公演では筒井くんとは別チームなのねん。さびしいわ。

その前に無伴奏ソナタが待っている。待っているのだ。

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