まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

母が亡くなってからのご近所付き合い

2023-01-16 16:48:35 | Weblog

我がマンションは前々からブログに書いていたように昔ながらの長屋みたいなご近所づきあいで安心なような、居心地悪いような…それは母が亡くなってから少し変わりつつありますが、それでもやはり濃厚なご近所付き合いが健在です。

 

まず、我がマンションの最上階にお住まいだったご高齢のご夫婦。親切だったけど親切すぎて、距離感を保つのが大変でした。母が亡くなってから、奥様の方は母が亡くなったショックからか痴呆がひどくなり、毎日のようにご主人の姿を見ると「家に知らない男の人がいる!まりっぺ助けて!」と連絡が入るようになりました。

同じ階に住んでいる方々のお宅には朝7時くらいから「おなかすいた」とピンポン攻撃。段々、皆に居留守をつかわれるようになり、最後の方は毎日、我が家のある階を徘徊し、「まりっぺ!まりっぺ!」と私を探し回っていました。ご主人のことは認識できなくなっても、私のことだけは最後まで記憶に残る程、かわいがってくださっていたのです。

そんな奥様の介護で疲れ切ったご主人、早く一人息子に連絡を取れば良いのに、何故か頑なに息子には頼りたくないと言い張っていたのですが、2020年の夏に体調を崩し、緊急入院。そこでやっと息子さんに連絡を取り、久々に親から連絡あった息子さんが家に帰ってみるといきなりお母さんは痴呆で、お父さんは緊急入院、家の中はごみ屋敷(人の家のことは言えない、我が家ですが💦)

そこから私は息子さんが同年代で独身ということもあり、お母さまの施設入居の用意を手伝ったりして、お父様のことは病院に任せていました。ご夫婦の手続きをした後は、コロナ禍で両者には面会できず数か月がたちました。そして11月に入ってすぐに息子さんから「親父が今、亡くなったらしい。今病院に向かっている。」と電話がかかってきたので、そこまでは踏み込んではならないと思いつつも「私も病院行こうか?こういう時、あまり踏み込まれたくなければいかないけど、一緒に行ってほしければすぐ駆けつけるけど?」と申し出ると「お願いします」ということだったので、私も病院に駆け付け、息子さんと合流。

二人ともあまりにも痩せこけたお父さんを数か月ぶりに見て呆然とするも、ぼーっとしている訳にもいかず、私は息子さんに了承を得て、友人の葬儀屋さんを手配。「とりあえず、お家に連れて帰ろう!」と言うと、息子さん「えっ、あのごみ屋敷に?」と言う
「じゃぁ、お金かかるけど斎場に安置してもらう?」と聞くと

「葬儀の日程が決まる迄病院においてくれないの?」と息子

何故か、私が「それは無理!」と否応なしに家にご遺体を運ぶ段取りを取り、昔よくペリーと書いていたおしゃべりな管理人さんに電話を入れ「今から最上階の〇〇さんのご遺体を連れて帰るから、エレベーターにストレッチャー載せられるようにしてもらえますか?」と聞くと

ペリー「この2~3日〇〇〇号室の内装をしているのでエレベーターの養生をしているから、無理」となんとも失礼な対応。

ムッとした私「わかった、じゃぁ、とりあえずご遺体連れて帰るけど、1階のロビーに安置するしかないわね」と脅したら「わかりました。すぐ対処します」ということになり、お家へ連れて帰った。(やればできるじゃん!)

そして、葬儀の準備を友人の葬儀屋さんを交えてしていると息子はあまりのショックに「色々準備があるから10日後くらいに葬儀をしたい」というので、何故か私が「お別れ会を落ち着いてからすればいいけど、ご遺体を10日間もお家に置いておくのはダメ!今週中に火葬!」と断言し、日程を決める。

葬儀屋の友達「棺はどうする?」

息子「一番高いの」

私「納棺してすぐ燃やすから、一番高い棺は必要ない!」と親戚でもないのに何故か主導権を握る私(-_-;)

そこから、自分の家はかたづけられないのに弔問に来ていただけるように○○家の家の中を片付け、どうにか身内だけで火葬。そして、49日を迎える頃には香典返し迄付き合う私。最後に「あのね。何故か私は葬儀場でパパのご兄弟がいるのに私が遺影を持ったり、香典返し迄やっているけど、あんたの嫁じゃないのに、その辺、しっかりしなさいよね!」と息子に説教したら「でもしょうがないじゃん、まりっぺはこのマンションでそういう役回りなんだから!」とほざく息子

未だにここのお家とはつながっており、去年の暮れにはやっとコロナの規制が少し緩み、息子と一緒にママにも面会に行って来た。そしたら、息子のことはやはり認識できないのに「あっ!まりっぺ!」と笑顔を見せてくれました。本当の娘ではないのに何故、私はここまでこのお宅には愛されているんだ!とちょっと嬉しかった💓

その後も他の階に住むおば様の施設入居の手配もした。そして、昨日は6階に住むおば様から「7階に住む○○さんが元気ないんだけど、どうしよう?」と連絡が入る。

「あの!私ここの管理人ではありません!」とは言えず、速攻、7階のおば様をチェックしに行き、息子さんに連絡し「たまにはお母さんの顔を見に来てあげて」とおせっかいをやく私。

こんなマンション今時ないよねぇ~全く面倒くせぇから!とたまに思うも、母が亡くなってから、肩の手術をした時には7階のおば様が退院後、毎日、ご飯を届けて下さったり、去年、2か月程、北海道旅行に出た時に「まりっぺを最近みかけない!」とマンション中が大騒ぎになったりして、有難いマンションではあります。


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