まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

高くて、まずいカレー

2013-09-08 21:57:04 | Weblog

数週間前、テニ友のYちゃんが友達と富士山に登るツアーに欠員が出たので、一緒に行かない?と声をかけてくれた。

どうやら私が先月週5日連続でテニスをしたので、体力があるだろうと判断したらしいのです。

しかし、富士登山のお誘いをもらう直前に仕事を受けてしまっていたので、どうしようかと悩んだのですが2006年9月に弾丸富士登山を試みて、8合目で断念し、下山した私。

当時は富士山のゴツゴツにもう二度と登るものか!と思ったものの、8合目迄行って、登りきれなかった悔しさが心の中にずぅっと残っており、いつかはリベンジをしたいかもと思っていた。

そこに今年呆気なく介護がなくなった上、今年の夏に世界遺産登録された富士山。

もうこのチャンスは逃すわけにはいかない!いつ行くの?今でしょ!と思って、今週は土日は仕事できません!と担当者に宣言し、本来今日締切の仕事は先週木曜の夜に納入。金曜日は富士登山の用意をして、家を掃除し、夜早く寝て、土日に備えようと思ってました。

 

そして、金曜日は去年、ボルネオに行った時に 購入したトレッキングシューズなどを出したり、お菓子を買いに行ったりし、さて今日は早く寝よう!と思ったら

東京五輪が決定した際にある人に連絡を取りたいから海外に電話をかけ段取りを取ってくれという仕事依頼が午後8時に入りました(≧∇≦*)

「いいけど、土日、私いないから、今日の作業をやってから、明日明後日は対応できないよ」と答えたら、

「東京に五輪が決まるとは限らないから、とりあえず頼む」と言われ、夜中の12時まで仕事をする羽目になった…

あぁ~体調を整えておかないと富士山は厳しいと思いながらも、仕事を断れないフリーの辛さ(;_;)

そして土曜は5時起きで、6時半に東京駅で集合。テニ友のYちゃん以外は皆知らない人ばかりで、寝不足+ド緊張。バスの中では皆と打ち解けようと必死に話をし、富士山に行く前から疲れたし…

で、11時頃富士宮口5合目に到着し、富士山を見上げると 

物凄くガスってた

とりあえず、6合目に向け、歩き出し、6合目で昼食。もうこの時点で、いつギブしようか?と頭を巡らせる私。そしたら、Yちゃんの友達の中には昼食の時点で「頭が痛い。上までは無理かも」と口に出した人がいた。

この人と一緒に上がれば、私もいつでもギブできるかも…と思う

この日の予定は9合目の山小屋まで6時間かけて登り、山小屋で仮眠を取ってから、明け方4時頃山頂を目指して、ご来光を見て、別ルートで下山する予定でした。

しかし7合目くらいから霧雨が降り出した…8合目、シトシトと降り出す雨。途中で休み休み登るも、雨と風で体温が奪われるから上に上がるにつれ休憩は短くなっていった。でも10名程のパーティーは何とか9合目の山小屋に予定よりも1時間早くたどり着いた。その頃には土砂降り山小屋は物凄い人で、ごった返していた。まず、寝床に案内してもらうと1畳くらいのスペースに2.5人寝る感じ。しかも大部屋で別のパーティーの大人数の知らない人だらけ

こんなところで寝るのか…と撃沈するも、もうその時間から一人下山する訳にも行かずに、荷物をおいてから食堂に行き、

夕飯のカレーを食べて、私は頭が痛かったので、鎮痛剤とマイスリを飲んで8時消灯が、しかし1畳くらいのスペースで2.5人寝るってことほどの苦痛はなかった。今迄スキーに行って、知らない人との雑魚寝は経験していたが、雨風の中やっとたどり着き、翌朝の登山用の服を来たまま、寝返りを打つこともできない。

でも、疲れていたし、他にやることもなかったし、翌日に備え少しでも休まないと…と頑張ってみたら、うつらうつらし始めた。そして、ふと、外の暴風の音で目が覚めた。ハッと思って、時計を見るとまだ22時だし…

あと4時間もこの姿勢で寝ないといけないのか?と思っていたら、Yちゃんがトイレに行ってなかなか帰ってこない。どうしたのだろうかと思っていたら、Yちゃんも頭痛と吐き気に襲われていたらしい…

漸くトイレから帰ってきて、再び二人びっちりとくっついた状態でまた横になるが、タダでさえ酸素が足りない3400mの山小屋の大部屋に何十人と寝ていると、酸欠状態になりそうで、苦しかった…そしてまたウトウトしていたら午前2時の時点で、「外の暴風雨がもっと土曜の夜よりもひどくなっているので、登頂は中止し、下山すべし」という決定が各パーティーの中で下された。

あちゃぁ~やっとの思い出9合目迄きたのに、登頂は断念せよって…天気さえよければリベンジは果たせたのに…

でも自然に逆らったら大変なことになるから断念して下山することは百歩譲ろう。

しかし、朝7時迄待っても一向に雨は止まず…それどころが暴風雨…この状態での下山の方が不安だわぁ~とマジで泣きそうになった私。

でも何とか皆怪我もせずに下山。下山してからは9合目迄行って、体力的にも登頂は大丈夫だったのに、断念せざるを得なくて悔しかった…挙げ句の果てには、今回は視界不良で何も見えず、暴風雨によって体中を痛めつけられ、人がわんさといる9合目に、美味しいとは決して言えないカレーを食べに行って帰って来ただけだった。交通費などもろもろを入れたら2万近い金額。2万近い金額なら都内で帝国ホテルとか、オークラとか、有名なホテルの高級で美味しいカレーが何杯食べられるのか

2006年には8合目で、止むなく下山。そして今年は9合目で下山。もうあんな苦しい思いをして登頂したくないと思う反面、初回8合目、2回目は9合目。そしたら三度目の正直ということで来年は山頂を目指すしかないでしょ!?と心に誓う私。

下山してからは富士山の麓で温泉に入ってから、またバスで東京に向かった。東京についてから、皆でお疲れ様会をしようという話が出ていたのですが、私が富士山に行っている間に、東京でのオリンピックが決定されたので、私は金曜日に仕事で連絡を取った人に、再び今夜連絡をしなければいけなくなってしまった為、パーティーが打ち上げに行くのを断って、私は直帰。東京駅に付いた時には東京も物凄い豪雨で、再び登山用のレインウェアを来て帰宅しましたが、この時思ったことは、都内での暴風雨の中を歩くのは暴風雨の富士山登下山よりも遥かに楽だということでした。


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