肺炎がほぼ完治しそうだから、嚥下能力が衰える前に食事を再開ということで、昨日から食事を再開した祖母。
昨日は朝、様子を見に行き、私は一旦麻布へ帰り、お昼は母が付き添い、私はテニスへ行き、その後軽く食事をしてから、祖母の消灯の頃、様子をまた見に戻ったら、
「あらぁ~どうしたの?」と元気な祖母。
「様子を見に来たのよ。元気そうでよかった」と言うと
「元気よ」と答え、そこに入ってきた看護師さんに「お元気?」と聞くくらい頭がしっかりしている祖母。
その後、O先生が部屋に入ってきて「千恵子さん元気なんですけど、熱が出てしまいました明日、またレントゲンと採血しましょう。」と言われ、一瞬、嫌な予感が頭をよぎります。
とりあえず、祖母に「熱があるからもうおやすみなさい。また明日来るからね」と声をかけると
「おやすみ。また明日。」と答える祖母。
これだけ頭がしっかりしているなら大丈夫と思いながら、家に帰り、いつもなら母に夜、一度電話をいれるのですが、その日は連絡を入れずに、寝た私。
今日は検査のはずだから、昼食に間に合うように、祖母の部屋に行くと朝から殆ど昼寝ならぬ朝寝をせずに起きていたらしい祖母ですが、それでも元気で、昼食もしっかり食べてくれたので、昨日の発熱はたまたまではないかと素人判断する私。
そこへ午後から診察予定の母が一瞬、祖母の様子を見に来ました。そして直ぐに診察へ行った母。診察が終わった頃には祖母は昼寝タイムだったので、母と十番に食事に抜けました。その帰り、洋服をウチに取りに帰りたいというので、「ウッ…ウチ、ゴミ屋敷だから、タンスに近づけない」と言うと
「それは何度も聞いているから心の準備ができている」というので、
家に上げると絶句する母
「人間性を疑うわ。この状態をみるとあなたの将来が心配だわ。それにタバコ臭い!」と一気にぐったりするも、直ぐに部屋中に散乱した洋服を片付け始める。
この時点で5時…今日の昼間、祖母の担当医に検査結果を聞けなかったので夕方、先生に会いに行こうと思っていたので、片付けに夢中になる母に
私「夕飯に間に合うようにママタンのところに行きたいから、そろそろママを送って行くわ。」
母「今日はここに泊まって、片付ける。あまりにひどすぎる」
母がいると私のストレス解消の一服ができないため、必死で
「いや、自分で徐々にやりますから、とにかく恵比寿に帰ろう。」
母「ここは私の家です!」と、頑なに恵比寿へ帰ろうとしない
私「実はね、昨夜ママタン熱を出して、先生が食事を再開して発熱するということは誤嚥性の肺炎の疑いがあるから今日も検査したのよ。その結果を私は聞きに行きたいから、ママは恵比寿で待機せよ!」と言うと、顔色が変わる母。
「とにかく私が話を聞いてくるからママは恵比寿で今日はもう休んでちょうだい」と母を強引に恵比寿に送って行き、その足で、私は祖母の部屋へ戻る
そこへ夕飯が配膳され、また目を輝かせる祖母。そして介食してくださる担当の看護師さんを待っているところへO先生が現れ、「ちょっとお話してよろしいですか?」と言われ、先生と二人きりの面談室でドキドキする私そして祖母の心配ではないドキドキを感じていた私、祖母のレントゲンを見てがっくり…
血液検査の数値はいいのに、レントゲンでは明らかに誤嚥で肺炎再発
また食事をすると今回の肺炎を悪化させることになり、祖母の年からしたら非常に危険な為、また絶食をした方が良いとのこと。つい先日、肺炎がほぼ完治に近い状態になったので、絶食すればまた回復はするであろうが、その後の生活環境の話になり、先生も「ご本人があれほど食べたがっているのに、食べることで命が危ぶまれるというのが、一番困ることで、どうしたらいいかなぁ~」と一緒に悩んでくれるO先生。
「祖母にとって一番幸せな方法で生活をさせたいと思うので、祖母を第一に考えたいと思います。そして母が一番祖母の面倒をみているので、母の意思を第二に考えたいと思うんですが、何せ、母も年明けからまた1年以上かけての治療が待っているんです。病院にはいつまでも置いていただけないことはわかっているのですが、今日、帰ってから母には私が状況を説明しますので、少し考える時間を頂けますか?」というと
「勿論です。肺炎が再発したこの状況では私たちも千恵子さんを帰す訳にはいきません。とりあえずは今回の肺炎を治すことが一番ですから、来週、一度お母様も交えてお話できればと思います。とりあえず、今日の夕飯から千恵子さんには悪いですけど、食事を止めていいですか?」と仰るO先生
私「勿論、先生のご判断に全て任せます」
「では食事、下げに行きましょう」と二人で急いで祖母の部屋に戻ると既に看護師さんが介食を始めており、美味しそうにご飯を食べている祖母。それを見て
「こんなに美味しそうに食べているのに、食事を下げるのはかわいそうだから、絶食は明日からにしましょう。それにしてもこんなに食べることが好きな千恵子さんにまた絶食って酷だよなぁ」と真剣に悩んでくれるO先生
本当にいい人だっ
でも命には変えられないからなぁ~
人生、本当に上手くいかないものなのねぇ~となんだか涙が出そうになりました。
そんな私たちの気持ちを知らずに、祖母、夕食を食べたら満足そうにテレビを見入る。
ちょうど1週間前はぐったりと寝ていたのに、今日は夕食後も小一時間椅子に座って、こんなに元気なのにねぇ~
今日のレントゲンの肺の状態から、普通ならもっと苦しいはずと先生も仰っていましたが、祖母の顔はすっきりしていて、今日も元気でした。恐るべし百歳、頑張れ( ゜ー゜)ノ)"