まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

むつかしい世の中(佐藤愛子著)

2006-02-19 20:05:27 | My Book Review
先週の暖かさに油断をし、またもや風邪をひいてしまった。このところ暇だったせいかどうも気が引き締まらずに風邪が抜けきらない。でもこんな時は読書に没頭しようと思い、手に取ったのがこの2冊。短編集なのでサクサク読めそうだと思ったのだが、前回の「犯人に告ぐ」を読んだ後には物足りない。

「現代の小説1998」は当時の現代社会や日本人を理解するのに良い手立てとなる現代社会に材をとった小説の数々。著者も浅田次郎氏、小池真理子氏、篠田節子氏、高木のぶ子氏、筒井康隆氏などなど。こういう短編集で、それぞれの作家の文体を読み、自分の好きな作家を探すのもよさそうだが、短編集なだけに醍醐味がなかった。

佐藤愛子さんの「むつかしい世の中」は「娘と私の…」シリーズほどの面白さはないが、最後の小説に母が以前、私に言い放った言葉と同じようなくだりがあり、びっくり。小説は、あるご隠居が気の利かないお手伝いと二人で暮らし、フラストレーションが溜まっていくというもの。そのお手伝いは夕食の後片付けの際、お皿洗いにものすごく時間をかける。後ろからご隠居がその洗い方を見ていると洗剤を沢山使って、遊びながらお皿を洗っているので、ご隠居の堪忍袋の緒が切れ「茶碗の洗い方一つ見ただけで、その人がアホか賢いかわかりますのやで!」と言ったのだ。

以前、私が食器を洗い、水切り籠においたお皿を見て、母は「食器の洗い方(水切り籠へのお皿の置き方)を見たらその人間が利口か、馬鹿がすぐわかる。」と言ったのです。私はお皿を洗い、気にせずにチャッチャッチャッチャッと水切り籠にお皿を重ねていったのです。それを見ていた母はそんな置き方じゃ水が切れない!水が切れるようにお皿を立てかけて置かないと、と言いたかったようですが、母は遠まわしに「食器の洗い方(水切り籠へのお皿の置き方)を見たらその人間が利口か、馬鹿がすぐわかる。」と言ったのです。母の名も「あい子」というので、やはり佐藤愛子さんに似てるのでしょうかね?

ボレロ

2006-02-08 00:20:28 | 家族

昨日、祖母の家に食料を届けに行く当番を私が買って出た。玄関で靴を履いていると母が奥で「神戸屋でプリンとレーズンバンズも買って行ってあげて!」と言った。しかし、私は後半のレーズン以降がちゃんと聞き取れなかった。でもレーズンと言ったからにはバンズだなと推測はしたものの、母に「あぁ、びっくりした。レーズンパンツって聞こえたよ~」と言った。

そしたら急に母が「そんなこと言わないで頂戴!」と怒り出したのである。私は何故、怒られるのだろう?と、唖然とし、母の顔を覗き込んでしまった。最後に母は一言、「私のことだから、今度、神戸屋に行ったらレーズンパンツ下さいって言っちゃうでしょ!」と言うのです。確かに母ならやりそうです。絶対、言うと思います。また一緒にいると恥ずかしい思いをすると思うので当分、母とは神戸屋に一緒に行きません。

***

そんな母に去年の秋から頼まれていたボレロが漸く編みあがりました。


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