8月は夏休みで楽しいという人が多いのでしょうが、私は30年近く前に2年立て続けに幼馴染と父を亡くしているので、何となく嫌な気分。
その8月も終わり、このところめっきり涼しくなったので、9月より気分を改め、自分のメンテナンスをしようと思っていたのですが、凹む9月の出だしとなりました。
15年程前迄、脳下垂体腫瘍でJK大の脳外に通っていたが、大きさに変化が見られないから自覚症状が出るまでは来ないで良いと言われ、その後、脳外にお世話になることはなかったけど、先月、婦人科の血液検査で引っかかり、否応なしに脳外の再診を勧められた。
しかし、以前の担当医は大学病院を辞め、埼玉の上尾にある病院にいることが判明し、先生を訪ねて行ったら2ミリ程大きくなっているが、問題なしという診断だった。その検査結果を持って今月半ばに婦人科へ戻ろうと思っていたら、同じマンションに住む方が「脳は物凄く細分化した専門分野が沢山あるしJK大は決して脳下垂体で第一線ではないから、脳下垂体のトップの先生を紹介するから、一度、意見を聞きに行きなさい」と言われた。
ご親切な申し出だし、断る理由もなく、念の為、上尾の先生に「今後のことを考えて上尾は通いにくいので知り合いが、○○教授をご紹介くださるというので、本来婦人科へ持っていくべきMRI画像を婦人科へ行く前に○○教授にお見せしていいですか?」と一応筋を通したら、上尾の先生が先週、ご丁寧にも○○教授宛にMRI画像と診察記録を渡しなさい、とコピーを送ってくれた。
で、先週は上尾の先生が支払請求なしに、対応して下さったので、お礼の品々を送ったり、週末は父の命日だったりでバタバタな感じだった。
で、今週に入ってから急に○○教授の診察予約が取れたので、昨日は慌てて、MRI画像を一つ自分の為のバックアップをコピーしておこうと、竹芝で働く友達をしょぼい夕飯で呼び出し
ご飯をご馳走して、コピーしてもらった
しょぼいご飯でごめんねぇ~私も色々物入りなもんで…ご飯よりも夜景を楽しんで下さいませ(*≧∀≦*)
とごまかし、帰りはタワーのライトアップを見ながら
奴を送り届け…今日は、朝一番で○○教授が院長を勤める病院に車で行った。
普段COSTCOに行く道すがら、こんなところにこんな病院があるんだと思っていたので、行きは迷うことなくたどり着いた。
で、受付に行くと、そこそこの方からの院長への紹介ということで、受付も物凄くスムーズに行き、脳外まで係りの方が案内してくれて、言われるがままに問診票を記入していたら、何となく車の呼び出しらしいアナウンスをしているなぁ~と思いつつ、まさか自分の車だとは思わずに、看護師さんに言われるがまま血圧や体温を測り、直ぐに院長の診察開始。
物凄く物腰の柔らかい先生は時間など気にすることなく、ゆっくりと持参のMRIを診たり、私の話から診断した結果
「上尾のK君はJK大の頃から仲がいいんだよ。彼の言うことなら間違いないと思うし、事実腫瘍は現存する。しかしこの大きさならやはり経過観察で良いので、一年後にMRIを撮って、また診察しましょう。勿論それまでに何か具合が悪くなったらいつでもいらっしゃい。また婦人科の治療法に関しては斯く斯く云々で、自覚症状がない限り、投薬は反対である。」と理路整然と1時間程かけて診察して下さった。
上尾の先生とこの教授の二人の説明で、私の脳腫瘍はとりあえず大丈夫なのだ。とホッとして、忘れてしまいそうな来年の予約を入れ
会計を済ませ、さぁ、お昼は何食べよう?と呑気なことを考えながら、駐車場に行き、車に乗り込もうとしたら、守衛の人が近づいて来た。
明らかに私に向かって来て、「先ほどからナンバーで呼び出していたんですが…」と口ごもるので「あれ?停めちゃいけないとこにでも駐車しちゃったのかしら?」と聞くと
「いえ、実は先ほど、ここの病院に来た方がお宅の車にぶつけてしまい…」とぶつけた箇所を指差す
なんてこったぁーーーーーっ!脳外の診察が無事終わって、あぁー良かったと思っているところにいきなり崖から突き落とされた気分。
思い起こせば、2年前、長年乗ったイプが故障し、車はもう手放そうかと思ったが、母の通院があるからと思って、頑張って新車をキャッシュで購入。納車日は祖母の100歳の誕生日にお願い!とディーラーに無理を言って買ったプリちゃん。
2年前の9月25日は忘れもしない、火曜日で、○ヨタ系のディーラーは定休日なのに、どーしてもと頼み込んで、わざわざ営業の子の休みを返上させて、ウチへやってきたプリちゃん。
それからどこにもぶつけることもなく、大事に乗って、今度の日曜日に2年目の点検の予約を入れてあったのに…
あぁ~川崎に近い場所にある病院に車できた私がいけなかったと一瞬思ってしまった。
でも守衛のおじさんが「ぶつけた方はちゃんと待っていらっしゃるので…」と言ってぶつけた人を呼びに行く
大した傷ではないが、やっぱり思い入れのあるプリちゃん…私自身の診察は無事だったのに、病院で、私を待っていたプリちゃんが怪我したと泣きそうになる私
でも、マジ泣きしそうな若い女の子が2歳くらいの男の子の手を引きながら、乳飲み子をだっこして、私の目の前に現れ「本当にごめんなさい…」と目に涙を浮かべている
思わず、私の口から出た言葉
「停まっている車で良かった。人を巻き込むこともなく、誰も怪我した人がいなくて良かった」と自分でも信じられない優しい言葉が口を突いた。
自分でも本当に私の口から出た言葉か?と思う。相手の対応が対応なら私は元来のべらんめい口調で「一体、どーしてくれるだい!」と啖呵を切っていたに違いない
しかし、子供の手を引き、赤ん坊をだっこしている若いママにそんなことでも言おうものなら子供が慄くだろうし、ママも物凄く動揺し、涙を目に浮かべ、「本当にすみません」と連発している。
これって反則よね。こんな状況では「なんも強く言えねぇ~!」と思いつつ、次の私の言葉
「そりゃ、ぶつけられた方は勿論、気分悪いけど、ぶつけたあなたも嫌な気分よね。具合が悪くて病院にくるだけでも気分が滅入るところに車をぶつけて尚更嫌な気分になったわね。でも、よく逃げずに待っていてくれて有難う。」
彼女、ポロポロと涙をこぼす
オイ、オイ、オイ!勘弁してよね。
ママが誤ってるのに、ママをこのおばちゃんは泣かせてる!って子供たちや周りの人たちの目には映るだろうが…
泣きたいのはぶつけられた私さ…と思うも、やはり生きている年数が違うので「とにかくぶつけちゃったものはもう今更、文句言ってもしょうがないから、修理代は責任を持って頂ければ、怪我した人も出なかったことだし、もう大丈夫だから…とりあえず事故証明を取りたいので、警察を呼んでいい?」と聞くと泣き顔で頷くママ
心の中で「貴方の携帯で電話かけてよ」と一瞬思ったのを察した彼女「ごめんなさい。私携帯わすれちゃったんで…」というので、私のペースで物事を運ぶことになった
110番しておまわりさんが来るまでの間、私、彼女やお子達のことを気遣い、「外は暑いから中で待っていていいわよ」と言いながら、脳外に行くことをしっていた母に連絡しないと心配しているだろうと、電話を入れてみると「脳外は問題なくてよかった…車も腹が立つけど、誰も怪我しないで良かった。ところで、お昼はどうするの?天気が良いから外でランチしない?」と天然な母
思わず「それどころではない!とりあえず脳外の報告のみで失礼します!これから車のことで忙しいから!」と電話を切った
間もなく汗だくになって自転車をこいてきたおまわりさん登場。滝のような汗を見て、とりあえず車の現状を確認してもらってから、再び皆に気を遣い、屋外駐車場の炎天下では皆、倒れるから日陰で手続きしましょうと仕切り、合間に、私はディーラーの担当のY君に連絡入れる。
Y「富士山行かなかったんだって?」と開口一番言う
私「その話はあとにして、車ぶつけられた」
Y「何やらかしたんだよ?」
私「わたしぢゃないさ!駐車場に停めてあった私の車に他の人が突っ込んだ。詳しい話は後でするけど、もう直ぐ、現場検証が終わり、皆(おまわりさんと、ぶつけたママとお子達)が解散することになるけど、素直に彼女たちを帰していいの?おまわりさんがいなくなったら幾らせびれると思う?」と冗談を言うと
Y「普通、そういう系の人は警察呼ばないから」
確かにそーである…私はYクザにはなれないわと実感
そんなことをしている間に現場検証も終了し、私たちは連絡先を交換し、お昼頃にやっと皆バネた。
その足で、Yに車を見せに行くと「前のバンパーは全取り替え。日曜に1年点検の予約が入っているからその時に修理する」と言う。
私「それまでの間、プリちゃんはどうしたらいい?」
Y「乗っていて大丈夫」
私「嫌だ!こんな真ん前に傷がある車に乗っていたら、私が運転下手でぶつけたみたいに思われ、道路走っていても周りに舐められる」
Y「誰が乗ったかわからないような代車にまりっぺが乗るとは言わないだろうと思っていたのに意外だなぁ」
私「修理を日曜にするということは、日曜迄の我慢だから代車でいい。」
と言って代車の手配をしてもらい、代車到着までの間に
「私の担当Y君なら、十分わかっていると思うけど、私の車パールホワイトだから、バンパーの色はただのホワイトではなく、パールホワイトにして頂戴。パールホワイトの在庫がなければ、ダイヤの代用品でもいいわよぉ~ん」と言うと
「この際、前のバンパーだけ赤にしてみたら?」と冗談に乗ってくるY
そんな冗談を言っている間もなく、代車が到着したので
「しょーがない。数日間「わ」ナンバーで我慢するわ」とショールームを出ようとしたら
Y「あっ、さっき言い忘れたけど「多○」ナンバーだからね」
数秒、言葉を失う私
「えっ…ただでさえ「わ」ナンバーで嫌なのに多○ナンバーって…多○のわナンバーなんて、恥ずかしくて乗れない」
Y「誰もナンバーなんてみないし…」
私「見ます!現にここにナンバーで人種差別をする人間がここにいます!多○のわナンバーに乗るくらいなら、前のバンパーに傷ついた私のプリちゃんに乗っている方がましです!」とキレる場所が違う私
散々多○のわナンバーなんて有り得ない!と駄々をこねたが、代車を手配してくれたYの顔を立ててどうにか帰宅したが、帰宅したそうそうペリーを呼びつけ「今日、車をぶつけられて、ここに止めてあるド田舎ナンバーの車は私の代車だから…」と強調する
明日は高輪でテニスです…あぁ~屋内の駐車場に停める勇気がない…
多○のわナンバーなんてなんの罰ゲームだろうとメッチャ落ち込む私。脳外の診療を終えて、車がぶつけられたことに愕然とするも、もう終わったことはしょうがない…ぶつけられた私以上にあの若いママは嫌な気分だろうし、怪我人が出なかっただけ良かったと自分の気持ちを落ち着かせようとしたのに、代車が来て車をぶつけられた以上に凹んだ私…多○ナンバーや地方ナンバーの方、申し訳ない…きっとこのブログで非難轟々だろうな、と思いつつ、思いの外凹んでいると、夜になって車をぶつけたママのご主人という人から電話が入る。
「今日は本当に申し訳ありませんでした。今、謝罪にマンションの下に伺ったですが…」と言う
お~い!人の都合も聞かずにいきなり来るなよぉーと思う反面、「謝罪に伺おうと思いますが、ご都合の程は如何ですか?」と言えばきっと「わざわざいらっしゃらなくて結構よ。」と言われた方は言うに決まっている。
なら行くだけ行って「誠意をみせれば」相手の気も収まるだろうという若夫婦は当て逃げすることもなく、ちゃんと対応し、今の若い子にしてはまともだな…ぶつけられて嫌な思いはしたけれど、当て逃げされて、泣き寝入りしなければいけないどうしようもない、嫌な気持ちになるよりかは怪我人もなく、ちゃんと対応してくれているだけよかったと思って、今日、このブログで思い切り愚痴った後は根に持たないことを誓う私であります。
これ以上、ウダウダ言っても、私のプリちゃんはロールスロイスにはならないだろうしね。
とにかく、しつこいけど、誰も怪我しなかったことだけが不幸中の幸いでした。といいつつもとんだ9月の始まりとなりました