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まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

サウスバウンド(奥田英郎 著)

2005-12-15 00:43:25 | My Book Review
先日、紀伊国屋書店Book Webでもお勧めの本として紹介されていたもの。

元過激派の両親と3人の子供たちが東京の生活から沖縄へ移り住むドタバタ生活を面白おかしく描いた本だった。読んでいて昔、読んだ灰谷健次郎氏の本を思い出した。なんとなく、子供の頃、読んだ本の懐かしさがこみ上げてくるような感じの本です。

金賢姫の闇((ぺ)淵(よ)弘(のん) 著)

2005-12-08 21:05:29 | My Book Review
衝撃的な大韓航空爆破事件の真相を著者が情報の真意を検証しながら探っていく書籍。著者は金賢姫が北朝鮮からの脱北者で、対北工作員としてマカオで隔離されながら育てられ、そして韓国への永住と保障を条件に特殊任務に参加したとにらんでいる。

今まで、私たちに与えられていたこの事件の情報で、我々が思っていた観点とはまったく違う推論で、かなり面白かった。

娘と私の部屋(佐藤愛子著)

2005-10-08 21:27:35 | My Book Review
30年近く引っ越していない我が家は荷物であふれかえっている。あまりにもひどい状態で、必要な時に必要なものがみつからない…仕事の暇な今の時期に思い切って使わぬものを処分しようと整理し始めた。まずは、本棚の整理…私が中学の頃に読んでいた佐藤愛子さんの「娘と私の…」シリーズが何冊か出てきた。懐かしい…

そういえば当時、テレビ東京で子供がミステリーを解く番組があり、そのオーディションに友達の万由子と行った時、「愛読書は?」と審査員のオジサンに聞かれ、私は大きな声で「佐藤愛子さんの娘と私のアホ旅行です!」と答えた。オーディションが終わって帰宅し、母に「どうだった?」と聞かれ、私は愛読書のことを伝えた。母はあきれて「中学生だったら、夏目漱石の「坊ちゃん」とか、太宰治の「走れメロス」とか普通は答えるのに、あなたは娘と私のアホ旅行なの。」とため息をついていたっけ。(オーディションは落ちました。)

そんなことを思い出しながら、私は整理していることも忘れ、娘と私のシリーズを読み始めた。今、読み直しても面白く、ついつい読みながらにんまりしているところへ母の友人のまさ子おば様がみえたので一冊、お貸しした。

後日、その本を読み終えた、まさ子おば様が「ねぇ、佐藤愛子さんって、まりっぺの母上に似ていない?」と言う。確かに私も「娘と私のシリーズ」を読み返していてなんとなく、そんな気がしていた。

私の母もよく怒っているし、ドジなのだ。それなら、私もおこがましいが佐藤先生みたいなエッセーが書けるのではと思った。従って、今後、母のエピソードを少しづつ掲載していこうと思います。

人間の証明 21st Century(森村誠一著)

2005-10-06 21:48:22 | My Book Review
 昔、ドラマ化された「人間の証明」が去年(?)リメイクされ放送された。そちらの作品と同じく、この作品の中では登場人物の持っていた詩集が鍵を握っている。

 やはり、最初の人間の証明の方が断然、面白かった…というのも、最初の人間の証明の方が人間のドラマが現実味があったけれど、こちらの方はアクションタッチで書かれているとはいえ、あまりスリルが無かったような気がする。

スロー・グッドバイ(石田衣良著)

2005-10-05 14:16:51 | My Book Review
テレビのコメンテーターで様々な局に出演している石田衣良氏、以前、読売新聞にもエッセーを掲載されていました。とてもやさしそうで、あくも強くなく、いつもいい感じの方だなぁ~と思っていました。彼の文体は人柄のごとく、ゆったりとした、ほのぼのとしたもの。

今回、初めて石田氏の恋愛短編小説をよみました。恋愛小説としてはちとものたりない、普通過ぎると私は感じました。20代などの若者には共感される作品なのかな…

今、女として-上下巻(金堅姫著)

2005-09-30 17:21:26 | My Book Review
一気に読み上げてしまった

やはり小説やミステリーは作者が作り上げたお話なので、多少、無理がある部分もあるが、ノンフィクションは事実に基づいたものだから面白かった。これらの後に出版された「愛を感じるとき」を先に読んで、文体から面白くないとの感想を書いたが、今回は北朝鮮の実情が詳細に記されており、私の知らない世界が垣間見れた。

小さい内から金正日を崇拝するよう徹底的に教育がなされる北朝鮮では、殆どの国民は国のため、金正日に命をささげることに疑問を持たないようである。金堅姫が大韓航空機を爆破したという事件は決して許されられることではないと思うが、小さい頃からあのような国で教育を受けてきたのであれば、外の世界を知る由も無く、ある意味、彼女も被害者なのではないかと思った。


ダメな女(村上龍著)

2005-09-16 16:38:37 | My Book Review
これは数年前に村上龍さんが女性誌に連載していたエッセーをまとめたもの。

彼が連載していた頃は、夏祭りでの毒入りカレー事件やお受験戦争で、ある親が子供の友達を殺してしまう事件があった時。最近では事件が多すぎてあまり頭に残らない事件ばかりだが、本を読みながらそういえば、そんなこともあったなぁ~。本当に時間の流れが速いことを実感した。

内容はタイトルをあまり反映しておらず、その時代の情勢がよく書き記されている。女性をテーマにしているが、男性のダメな点が浮き彫りにされているような気がした。村上さんの書いたことに対し、全て納得はできないが、彼の知識の豊富さが顕著に現れていた。ある意味「負け犬の遠吠え」よりも先に人間ウォッチングをテーマにしたものだろう。

愛を感じるとき(金賢姫著)

2005-09-13 00:44:56 | My Book Review
先日、911テロの消防無線交信記録の翻訳を行った際、幾つか資料を読んで少し知識を入れる必要があった。その際、実話ほど泣ける書き物はないと思い仕事が終わってから、本屋さんに行った。今年は日航機が墜落して20年なので、その事故に関する書籍も幾つか店頭に並んでいたので、2冊ほど手にとった。その後もブラブラ店内を見回していたら、「そういえば大韓航空の事件もあったなぁ~」と思い、大韓航空機関連の書籍も読んでみようと思って、買ったのがこの本であった。

「愛を感じるとき」を読む前は、北朝鮮という国に生まれたため、数奇な人生を歩まざるをえない彼女に、かわいそうという感情を抱いていたが、彼女の文体なのか、翻訳者の訳し方なのか、彼女に対するイメージが少し違った。勿論、普通の人が経験することのない人生だということはよくわかる書籍だったが、文章が少し私には読みにくいというか、いらいらするものであった。

anego(林真理子著)

2005-09-10 13:53:04 | My Book Review
昨日から今日にかけて読んだ。

先日911テロの消防無線交信記録の翻訳の仕事でかなりブルーな気分だったため、あまり頭を使わない本を読みたいと思ったのだが、やはり読むだけ時間の無駄であった。読む前からそんな気はしていたのだがやっぱりって感じ…

昨年の「負け犬の遠吠え」のヒットの影響で、anegoもその流行に乗ってドラマ化したのだろうが、全くつまらないものだった。

何があっても大丈夫(櫻井よしこ著)

2005-09-10 00:14:51 | My Book Review
先日、読み終えた書籍。小難しいものではなく、すらすらと読める本だ。

櫻井さんの考え方や機転の利かせ方など見習わなきゃと思った。私も櫻井さんのように物事を捉えたり、取り組むことができたら、もっと道を究めることができたのかも…

また私が中学まで通った西町インターナショナルスクールの創設者、松方種さんのご家族の話や私の住む麻布の話も出てきたりして、とても懐かしかった。

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