まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

こたつの人(佐藤愛子著)

2006-12-12 20:53:00 | My Book Review

先日、母の知人が「まりっぺは佐藤愛子さんの本よく読んでるわよね。よかったらこれどうぞ。私はもう読んだから、読み終わったら処分して下さって結構よ。」と言って下さったのがこの「こたつの人」。

表紙には「自讃ユーモア短編集」とあり、あとがきには「みなぎるエネルギー、誠に真剣、一心不乱、息を抜くことなく書いたもの」と書いてあるが、全くつまらなかった。佐藤さんはやはりエッセー的なものは最高に面白いが、彼女の小説はもう読まないと心に誓うくらい…

そして、次に読んだのは曽野綾子さんの「夢を売る商人」曽野綾子さんの小説は暗く、宗教色の強いイメージがあって殆ど読まないが、年末に向けていらない本を処分しようと思い、まず、手に取ったのがこの本。物凄く面白かったわけではないけれど、佐藤さんの後に読んだから、小説らしく感じた。ストーリーは幾つかの短編集で、半分くらいはある詐欺師のお話。

でも大学生の頃は夏目漱石や谷崎作品が大好きで、読んでいたので、佐藤さんや曽野さんの小説はやはり物足りない。


半落ち(横山秀夫著)

2006-10-23 17:44:17 | My Book Review
すっかり体内時計が夜型になりました。このところ、仕事はポツポツと入って来るのですが、先日までの嵐のような依頼はなくなりました。まともに日中、片付けられるような適度の量の仕事ばかりです。

しかし、私の体内時計はすっかり、昼夜逆転です。一応、母と一緒に住んでいるため、母の手前、午前中には起きているのですが、朝は頭が働かない。夕方くらいから段々、目が爛々としてきます。そして夜11時を過ぎると元気になってくるのです。

昨夜も寝付くことができずに、読みかけの本をとうとう読み上げてしまいました。(本当は資料を読まなければならないんですが…)

半落ち

数年前、映画化されて話題になりましたよね。私、映画は見ていません。

本はなかなか面白かったです。

この本は刑事がアルツハイマーの妻殺しで自首するお話。この事件に関わる警察官、検事、マスコミ記者、弁護士、刑務所の刑務官などの視点から妻を殺した刑事が50歳若しくは51歳に自殺しようとしていることを突き止め、それを防ごうという話なのです。一気に読み上げてしまえる本ですが、最後の最後で、何故、自殺を50歳、若しくは51歳迄、待っているのかという結論がイマイチ。最後の最後で「なぁ~んだ」と拍子抜けしてしまいました。この点だけが残念!

犬たちへの詫び状(佐藤愛子著)

2006-10-22 23:32:02 | My Book Review

このところ仕事のために難しい本ばかり読んでいたので、息抜きに読んだ佐藤愛子さんの本。いつもは痛烈な切り口の叱咤を面白おかしく書いている作者だったけれど、今回の本は今まで佐藤家で飼われていた犬たちのお話。そんなに面白くはなかった…

さて、今までの記事で皆さんお察しだと思いますが、私、整理整頓が大の苦手なんです。そしてこのところのバタバタで家の中はゴミ屋敷にいつでもなれるような状態…忙しくなくてもぐうたらな生活なので普段から片付いていないのですが、今では片付けようという気さえも起きない…でも今日、戸棚を開けたら整理しなければならない名刺が床一面に散らばりました。

見なかったことにしよう!

とも思ったのですが、流石に床一面に人の名刺をばら撒き、その上を歩くわけにも行かず…今日は名刺の整理。仕事以上に疲れました。


またまた地図です

2006-09-23 22:37:29 | My Book Review

今日、婆シッターの後、5時半頃、家に帰ろうと思っていたら遠チャンから「今仕事中?」ってメール。直ぐに電話をかけてみるとどうしても夕飯に付き合ってくれと言います。

私「資料読まなきゃいけないから今日は無理!」と言っても引き下がりません。しょうがないから夕飯だけという約束で四谷で待ち合わせました。

そして連れて行かれたところは「巨牛荘」。ここキョギュウソウと読みます。名前は今の時代にはかなりヤバイのでは!?と心配になってしまいます。食事についてはこちら

名前とは裏腹にここの焼肉絶品でした!

そして遠ちゃんは珍しく、本当に今日はご飯だけで私を解放してくれ、私は今から勉強しなければならない…でもあまりにもおなか一杯で苦しい。今から難しい本なんて読んだら完璧、寝てしまいます。

***

さて、今日は本棚から新たに仕事の参考になるのではと思い、下記の地図を引っ張り出してきました。 

実はこの2冊、私が以前、製作に携わった番組の書籍なのです。一番後ろに地味に私の名前なんぞ出ています!


勉強せねば…

2006-09-22 23:38:21 | My Book Review

昨日、今度の仕事のために少し予備知識をつけなければと日比谷図書館に行き、何冊か書籍を借りてきました。

①読売ぶっくれっと 文明を問う -同時テロと21世紀-

②文明・人類はどこへ行くのか 最期の選択 (松井孝典著)

③エコ・エコノミー時代の地球を語る (レスター・ブラン著;福岡克也翻訳)

そして今日は近所の書店で資料になりそうなものを購入。

まだ番組自体大まかなテーマしか決まっていないので、何から勉強していいのかわかりませんが、とりあえず、地図を使った番組なので地図を2冊。それに地球の環境や人間の生活に関することがいろいろと関連するかなと思って適当に図書館や書店で本をゲットです。

しかし、どれも私が好んで読むような本ではない…とりあえず、図書館で借りたものは返却日があるのでそれらから読まねば…どれも難しそうだったけど特に①は難しそうだったので③のレスター・ブラウン氏の「エコ・エコノミー…」から読み始めます。そしたら意外と面白い。発展している国々は赤字を生み出しているというレスター・ブラウン氏の定義から本は始まります。

例えば中国では人口も経済も大きくなっていっているが、人口が増加することで、食料や水が必要になり、水が沢山必要になれば井戸や地下水が枯れ、食料を沢山生産すると土壌が悪くなり、砂漠化が進み、砂漠化が進むことで雨が降らなくなり…と続いていくのです。

***

夕方からは婆シッター。その後は四谷の遠ちゃんの知り合いの石内都さんが東京都写真美術館で写真展を恵比寿でやっているというので、一緒に見に行った。

その後はエビスガーデンプレイスのビアステーションで飲みでした。


さて…

2006-09-01 20:33:17 | My Book Review
昨日は9月から何か勉強をしようとブログに書きましたが、勉強しようと思っていることは経済。仕事が減ったから株で儲けたいという、とても安易な考えです。(こんな考えぢゃ儲からないでしょうけど…)

それから昨夜、ベッドに入りながら今月のテーマを決めました。そのテーマとは「一日一箇所片付ける」です。家の中の荷物が増えすぎていて、家中、納戸状態(というかゴミ屋敷に近い状態)で、毎日イライラしていたんですが、あまりにもすごい状態で、どこから手をつけてよいのか途方に暮れている日々。いつまでもこのままではいけないから(年末の大掃除に向けて!?)一日、一箇所、片付けはじめることにしました。引き出し一つでもいいから、毎日、必ず一箇所整理しよう!と決めましたが、いつまで、続くかなぁ~

ガンと男(上林山瓊子著)

2006-07-13 22:57:43 | My Book Review
先日、「我が家の健康法」に家族の方が癌を患っていらっしゃり、超遺伝子ミネラル水を飲ませたいのですがというコメントを頂きました。そのコメントにお返事を書きながら、以前、私の知り合いが癌を患った時に行なった療法のことを思い出したので、本棚から引っ張り出してきたのがこの「ガンと男」という本。

この本には私の知人2名(厳密に言うと一人は友人の従兄弟でお会いしたことがありません)が、受けた免疫療法について書かれており、友人の従兄弟の症例が載っています。

15年程前のことになりますか、大阪に帰郷した大学の友人からある日電話をもらい、「従兄弟が腎臓ガンで余命数ヶ月と宣告されてしまったのだけれど、九州の吉田病院で免疫療法をやっていると聞いたので、まりっぺの親戚が九州で病院をしているから、つてはありませんか。」というのです。

私は早速、九州で病院をしている従兄弟に連絡を取り、出入りの医薬品業者の方につてを作って頂き、知人の従兄弟はそこに治療に行くことになりました。数ヵ月後、彼は完治したとその従兄弟のお母様からお礼のお電話を頂きました。

この免疫療法とは患者の体内のリンパ球を活性化させることで、ガン細胞を認識し、攻撃する力を高めさせる治療法で、丸山ワクチンなども免疫療法の一つだそうです。吉田病院の場合は病気を持っていないかどうかをきちんと検査した健康な若者から採血した血液からリンパ球を取り出し、患者の体内に注入するそうです。

吉田クリニックのホームページはこちら

ナショナル・ジオグラフィックが見た日本の100年

2006-06-19 20:49:47 | My Book Review
小学校の頃、よく父に「これを読んでおきなさい」と渡されていたアメリカの雑誌、ナショナル・ジオグラフィック。この雑誌は世界中の様々な民族を取り上げるもので、首に幾つもの輪をはめた首の長い部族や、下唇にお皿みたいなものをはめて下唇を大きくした部族などの写真が掲載されており、子供ながらに自分の知らない未知の世界に舞い込んだ気がして、とても衝撃的なものでした。

ナショナル・ジオグラフィック誌は1888年に創刊した雑誌で、世界中の人々の暮らしや風土、文化や歴史を記事や写真で世界中の読者に伝えてきました。それら数多くの記録の中から、明治から平成までの日本を取り上げた主なものを再編集し「日本の100年」というものを発行しました。

この本の大正2年のページを見れば、祖母が生まれた頃はこんなだったんだとか、祖母がよく話してくれる関東大震災の時はこんな状況だったんだ、とその時代の様子がよくわかります。また祖母が日本橋の現在の交番の所に昔は車屋さん(人力車)があったとよく言っていましたが、この本には客待ちの車夫たちの写真も載っていました。

そして昭和初期までの子供たちの写真が数枚掲載されています。この時代の子供たちは服装などはお洒落ではないけれど、貧しい生活の中での笑顔が今の時代の子供達よりも、明るくとてもかわいいのです。

この本は(その時代や写真の説明は載っていますが)読み物と言う感じではありません。しかし久々に良い本に出会えました。

細野真宏の世界一わかりやすい株の本

2006-06-10 20:25:59 | My Book Review

最初は本の帯に書かれていた「カリスマ予備校講師が語る!」とか、「今までなかった革命的な株の本」という文言を見ても、書店の棚に並んでいるその他多くの本と何ら変わらないだろうし、題名に反しきっとわかりにくいだろうと思いつつ、出版社を見てみたら文芸春秋だったので購入。

読んでみると題名通り本当にわかりやすい本でした。経済や時事にとても疎い私でさえもよく理解できるものです。しかし、私のレベル以上の方は(多分、大半が私のレベル以上だと思いますが)「おちょくっているの?」と思うことでしょう。小学生でも絶対理解できるくらいにわかりやすいものです。

そして、こんなわかりやすい本の最後に書かれた予備校講師らしい著者の言葉。 

「本を読むときは、1回目は「情報を追う」のに懸命になっていて、「自ら思考する」という段階にはなかなか行き着かないものだと思います。そこで、次の「実践編」に進む際には、この本を最低でも、もう一回読み直して理解を深めておいてくださいね。」

「簡単だから一度読めばいいや」ではなくて、もう一度きっちり読むから身につくのでしょうね。

そして次に読んでみたのが、

3万円ではじめるネット株(ノマディック編著)

これも意外に分かりやすい。読書と平行してネット証券の口座を開設し、株を購入したりして実践中。しかし、残念ながらインドネシアの地震以来、株価が下がり、購入したものは買値よりも大分下がってしまっています。


9.11生死を分けた102分(ジムドワイヤ・&ケビンフリン著:三川訳)

2006-06-03 00:40:27 | My Book Review

私がバカなせいか、正直わかりにくい本で、三分の一程度読み、読み進めることを断念原文で読む方が分かりやすいのかも!?

ワールド・トレード・センターに入っていた数多くの企業及びそれらの企業で働いていたあらゆる人が登場し、誰が誰だか途中で分からなくなってしまいました。ある人間について書かれていると思えば、突然、別の人の話になり、また突然、大分前に書かれていた人の話しに戻ったり、ある人が避難していることを書いているかと思えば、突然、ワールドトレード・センターの建築の歴史や背景に話しが飛んでしまうのです。

このところ、面白い本に出会っていません。先日、読んだ

「池波正太郎の春夏秋冬」は昔の映画や歌舞伎についてのエッセーなので、それらに興味のある方なら面白いのでしょうが、私は生憎、昔の映画や歌舞伎はあまり観たことがないので、ピンときませんでした。

上記の物は今、売れている(?)という、占い師、細木数子の暴露本。ジャンク・フードならぬ、ジ☆☆ク・ブックとわかりつつ、ついつい読んでしまいました。


9月11日の英雄たち(Richard Picciotto他著;春日井晶子訳)

2006-05-02 13:58:46 | My Book Review

昨年の秋(9月11日)のブログに書いたように(http://blog.goo.ne.jp/marippe_1968/e/500639fb53cdd796ca3ca45cff0ef963)今年は911のテロから5年。

昨年の夏に、アメリカでは当時の消防無線交信記録が公開され、私はあるテレビ局からその翻訳の仕事を請けおった。その時、締切時間に追われ熟読することができなかったが、翻訳作業をするに当たり、資料として911に関する書籍を幾つかかき集めた。

当時は「来年は5年目という節目だからもしかしたらまた911に関する仕事が入るかもしれない。この仕事が終わったら、来年に備えて少し911について勉強しておこう。」と思ったのだが、消防無線を翻訳し、その素材を使った番組を見た後は胸を締め付けられるような、つらい気持ちでいっぱいになり、購入した本を読む心の余裕がなく、ずぅっと本棚の片隅にそれらの本を追いやっていた。

しかし、今年5年目の特集番組などを放送するにはそろそろテレビ局も動き始めるだろうから、私としてもそろそろ少しは知識を頭に入れておかなければと思い、「9月11日の英雄たち 世界貿易センタービルに最後まで残った消防士の手記」を手に取った。

また暗い気持ちになるだろうなぁ~嫌だなぁ~と思いながら読み始めた本だが、なんと、まぁ、スリル満点の本だこと!一気読みしてしまった。

著者は当時、消防活動をしていた消防士で、北タワーで活動中にビルが崩壊してしまう。勿論、彼は生還したからこの本を書けたのはわかりきっていることだが、当日の活動や町並み、ビルの崩壊した模様などとにかく、読み始めると本から目が離せない…ビルが崩壊するまでのドキドキ感(スリル)、救助を待つ間に亡くなっていった仲間たちの描写での涙、死なずに無事生還した!という安堵感。とにかくこの1冊の本によりいろいろな感情が沸いてくる。


私家版(Jean-Jacques Fiechter著、榊原晃三訳)

2006-04-29 23:28:39 | My Book Review
最近、ダン・ブラウン氏の書いたベストセラー、「ダビンチ・コード」が盗作ではないかという裁判が起こされ、その判決文にも暗号が隠されていたと話題になっていますが、今日、読み終えたフランスの小説も盗作を題材とし、作家を自殺へと追い込む推理小説。スリルはないが緻密さがよく描かれていた。

東京ヒルトンホテル物語(富田昭次著)

2006-04-21 19:29:06 | My Book Review

東京ヒルトン物語(富田昭次著)

(*写真、左側)

20年程前迄は、ホテルは特別な時、お洒落をしてお食事に行ったりする所だったけれど最近、都内はホテル戦争勃発と言われるほど、沢山のホテルが建てられたり、建設中だったりして、一般の人々が日常的に利用する頻度が高くなりました。

本書は40年近く前に、ヒルトンが日本に進出する経緯から、東急への引渡しを書いた書物。古きよき時代が描かれていた上、ホテルの舞台裏やヒルトンと東急の知られざる面々が書かれていて面白かった。

 

日本人の一大事(佐藤愛子著)

(*写真、右側)

相も変わらぬ、佐藤節。この書籍もいつものごとく最近の動向や人々に対するご意見を痛快な口調で書いたもの。

 


むつかしい世の中(佐藤愛子著)

2006-02-19 20:05:27 | My Book Review
先週の暖かさに油断をし、またもや風邪をひいてしまった。このところ暇だったせいかどうも気が引き締まらずに風邪が抜けきらない。でもこんな時は読書に没頭しようと思い、手に取ったのがこの2冊。短編集なのでサクサク読めそうだと思ったのだが、前回の「犯人に告ぐ」を読んだ後には物足りない。

「現代の小説1998」は当時の現代社会や日本人を理解するのに良い手立てとなる現代社会に材をとった小説の数々。著者も浅田次郎氏、小池真理子氏、篠田節子氏、高木のぶ子氏、筒井康隆氏などなど。こういう短編集で、それぞれの作家の文体を読み、自分の好きな作家を探すのもよさそうだが、短編集なだけに醍醐味がなかった。

佐藤愛子さんの「むつかしい世の中」は「娘と私の…」シリーズほどの面白さはないが、最後の小説に母が以前、私に言い放った言葉と同じようなくだりがあり、びっくり。小説は、あるご隠居が気の利かないお手伝いと二人で暮らし、フラストレーションが溜まっていくというもの。そのお手伝いは夕食の後片付けの際、お皿洗いにものすごく時間をかける。後ろからご隠居がその洗い方を見ていると洗剤を沢山使って、遊びながらお皿を洗っているので、ご隠居の堪忍袋の緒が切れ「茶碗の洗い方一つ見ただけで、その人がアホか賢いかわかりますのやで!」と言ったのだ。

以前、私が食器を洗い、水切り籠においたお皿を見て、母は「食器の洗い方(水切り籠へのお皿の置き方)を見たらその人間が利口か、馬鹿がすぐわかる。」と言ったのです。私はお皿を洗い、気にせずにチャッチャッチャッチャッと水切り籠にお皿を重ねていったのです。それを見ていた母はそんな置き方じゃ水が切れない!水が切れるようにお皿を立てかけて置かないと、と言いたかったようですが、母は遠まわしに「食器の洗い方(水切り籠へのお皿の置き方)を見たらその人間が利口か、馬鹿がすぐわかる。」と言ったのです。母の名も「あい子」というので、やはり佐藤愛子さんに似てるのでしょうかね?

犯人に告ぐ(雫井脩介著)

2006-01-22 20:50:54 | My Book Review
ある刑事が誘拐事件で犯人を取り逃がし、事件は誘拐された子供が殺されるという最悪な結果に終わる。その事件についての記者会見で、その刑事は記者たちにやり込められ、逆上する。それ以来、彼は第一線からはずされ、その事件の傷を負いながら、職務を続けていた。数年後、幼児連続殺人事件が起き、その刑事が再び第一線に引き戻されるのである。彼は以前、バッシングを受けたマスコミを利用して犯人を呼び出し、事件を解決していくというストーリー。

評判がいい小説だけに、一気読みしてしまう勢いはあるが、犯人についてはちょっと物足りない感じがした。その反面、余計だと思う設定も中にはあった。

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