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気ままに

大船での気ままな生活日誌

澤田政廣記念美術館 館蔵名品展

2014-02-15 13:24:33 | Weblog

熱海梅園の敷地内にある市立澤田政廣記念美術館。梅まつり期間は入場無料ということで必ず寄っている。すばらしい彫刻作品ばかりで、無料では申し訳なく、500円の絵ハガキセットをいつも買っている。今回も(以前の記事と重複するものがあるが)、絵ハガキの作品を中心に紹介しようと思う。

玄関口に、巨大な楠の原木が置かれているように、澤田は木彫りの彫刻が多い。また、建物の周囲に、いくつもの彫刻(これはブロンズ)が設置されているが、それらは、女体や人魚であり、実際、館内の展示品も女性美を追求したものが多い。

さて、館内に入ってみよう。受付の方が天井を観てください、飛天のスライドグラスです、床を観て下さい、それが映っています、と言う。本当だ、とまず、感心する。これも澤田の作品だという。驚くのはまだ早い。なんと、彫刻だけではなく、デッサンは当然としても、墨彩画はあるは、木版画・リトグラフなども。九谷焼の皿まである。モチーフは、女性や人魚だけではなく、仏像もかなりのウエイトを占めている。だから、仏像の版画なんかもあり、棟方志功の作品と見紛うほどのもあった。肖像彫刻もあり、現役時代の厳しい顔をした長嶋茂雄選手もここにいる。

澤田政廣(1894-1988)は、熱海で育ち、19歳で彫刻家を志し、山本瑞雲(高村光雲の高弟)に師事。伝統的木彫技法を学ぶ。朝倉文夫、北村西望、平櫛田中に次ぐ、4人目の彫刻家の文化勲章者である。ちなみに、そのときの同時受賞者は今西錦司、中村歌右衛門、堀口大学というからすごい。

さて、作品のいくつかをご紹介します。

まず、飛天のスライドグラス。

人魚。谷崎純一郎の”人魚の嘆き”に感銘を受け、捕らわれた人魚のなまめかしい美しさを表したいと思い、制作したという。ここで一番の作品だと思う。もうひとつ彩色のなまめかしい人魚の彫刻があったが、絵ハガキにはなかった。

 

白日夢”は裸体の女の踊るような仕草の木彫のレリーフ。

蓮華

長嶋茂雄

庭園の作品から。

蒼穹

美術館前の人魚

楠原木

澤田政廣

また、来年も寄らせてもらおうと思っている。

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