気ままに

大船での気ままな生活日誌

大盛況 内田正泰”こころの詩”展

2013-08-01 08:33:32 | Weblog
朝のテレビで、貼り絵作家の内田正泰さんが紹介されていた。91歳の高齢にもかかわらず、お元気に仕事をされている姿に感心したが、何よりも、懐かしい日本の原風景の作品に惹かれた。是非、この眼で観てみたいと、展覧会場の横浜伊勢佐木町の有隣堂に出掛けてきた。

内田正泰”こころの詩”展。その日(7月31日)、放映があったこともあり、おまけに最終日であったせいか、小さな会場はごった返していた。その人混みの中に、ヘッドバンドをした細身の内田さんの姿を見つけ、おっ、ラッキーと、その近くに寄った。テレビでの印象のとおり、身のこなしもしなやかで、ざっくばらんで、話しもユーモアがあり(だじゃれを言ったり)、若々しい方だった。

内田さんの作品が所狭しと並ぶ。ときどき、内田さんのコメントが入り、ギャラリートークみたい。貼り絵とは思えない、厚みのある、そして鮮やかな色彩。うすめた絵具を洋紙に塗って100色くらいの色紙をつくり、それらをちぎって、貼り重ねていくそうだ。遠い景色から順次、構図を決めながら、進めていくそうで、下書きはしないとのこと。心に浮かぶまま、ちぎっては貼り、ちぎっては貼り(笑)と、進めるそうだ。

どの作品も、すばらしい。どこかでみたような農村風景、鎮守の森の春夏秋冬、入道雲と海辺の風景など。そして、ぼくの好きな富士山図も多い。赤富士もあれば、夕焼の富士もある。写真も撮っていいということだったので、百聞は一見にしかず、うしろに載せます。絵ハガキを買おうと思ったらもうない。画集も版画作品もすべて”即日完売”だったらしい。すごい人気。

内田さんは横須賀の生まれで、横浜国大の前身の建築を出て、カネボウ食品のPR課に務め、その後、独立。PHPの表紙も連載したことがあるそうだ。会場の片隅に、内田さんのメッセージが貼られていた。お見かけした通りの、考えをもつ方であった。

自然はウソをつきません、全く真実です。人間は虚偽をつくります。だから、私は自然を師とするのです。
大宇宙の太陽系の地球という星の上に人間は微生物として生きています。このことを踏まえて、人生を終わりたいと考え、母なる自然の愛の姿をつくり続けます。
文化は心、文明は物を理念としています。日本の美しい自然と人とが共生する感情をテーマとしています。共感していただければ幸いです。内田正泰。



大盛況 作家のサイン会を囲む人々


あなたの名前は?イナイです。いるじゃないの(爆)。だじゃれも一流。


ビデオを観る人々


鎮守の森 春夏秋冬


富士山


この紫はネ、ハナダイコン。どこそこのと場所まで教えてくれる。










内田正泰さんは、貼り絵界の川合玉堂といってもいいかもしれない、あるいは、東山魁夷。 そんな素晴らしい展覧会だった。


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