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気ままに

大船での気ままな生活日誌

桑とグミの実をみて思い出したこと

2007-06-20 08:05:33 | Weblog
先週、近所のいたち川沿いで、大きな桑の木に熟した桑の実がたくさんなっているのを見つけました(写真)。そして、昨日は、ご近所のお庭で真っ赤な実をつけたグミの木をみました。桑の実とグミの実、どちらも最近、都会ではあまり目にしなくなりましたが、ボクらの子供の頃にはごく身近な木の実でした。

ボクは子供の頃は東京の多摩地区に住んでいましたが、当時はまだまだ周囲に畑も多く、麦やウド、里芋等の畑に混じって桑畑もありました。ですから、山(林のことを山と呼んでいました)や川での遊びの帰りに、桑の実をつまんで食べ、口元を真っ赤にしたものでした。

グミの木は我が家の猫の額のような庭の生け垣の一部として植えられていました。今頃の実のなる時期は、いつもお腹を減らしていたボクたちには、グミの実は格好のおやつになっていました。甘酸っぱい味でしたが、当時は本当においしく食べたものでした。

グミの木とさわらの木の生け垣で囲まれたボクの家の小さな庭は、生き物でいっぱいでした。とり小屋には鶏が5羽ぐらいいて、餌をやったり、毎朝の卵を回収したりするにがボクの仕事でした。鶏にはそれぞれ名前をつけて可愛がってあげました。すっかり慣れてしまって、ボクが小屋に入ると、だっこしてというふうに、羽根を少し拡げて、かがむような格好をして、目をぱちくりさせます。その代わりボクは鶏が大好きなはこべを毎日、山に採りに行ったものでした。

犬もいました。今のぬいぐるみのような可愛いわんちゃんと違って、拾ってきたスピッツ系の雑種犬です。名前もシロ、エス、コロ(3代飼いました)と、今のわんちゃんのようにしゃれた名前はつけてもらえませんでした。あの頃はほとんど放し飼いみたいなもので、子供たちと一緒に飛び回っていました。そして、おやじがつくった小さな池には、金魚やめだかやおたまじゃくしや、川で採ってきたえびがにや鮒が泳いでいました。山で採ってきたかぶとむしや、さいかち(日本のはさみのような角をもつかぶと虫をそう呼んでいました)も飼っていました。

植物もいっぱいでした。ホオズキ、オシロイバナ、ジュズ玉、ダリア(むかし型の(笑)、百日草、こすもす、なでしこ、ひまわり、朝顔等々。今ではあまり庭には植えられない草花が多いですね。たまに、これらの草花をご近所の庭でみつけると嬉しくなります。そうそう、縁側前の棚には葡萄のつるがからんでいました。小さい粒が少しずつ大きくなり、そして色づいていく、そして秋には黒いブドウでいっぱいなりました。甘すっぱい味でした。

あの何もなかった時代に、こんな楽しい庭をつくってくれていた、父や母に感謝しなければいけないなと改めて思います。今日、ボクの大好物の、塩漬けのらっきょうをもらいに行きますので、母にそんな話もしようかと思っています。



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