おはようございます。
茅ヶ崎美術館で面白い浮世展をやっていますよ。題して”江戸の遊び絵づくし”。寄せ絵、当て字、上下絵、判じ絵、影絵など、これまでも、いろいろ見てはいるが、こんなにまとめては初めてかも。ユーモアとウィットにあふれ、現代人よりも江戸の人々の方がずっと遊び心があるみたい。では、各章の代表作をご覧ください。これらだけが写真撮影が可能だった。どうせなら、小原古邨展のときのように、全部、撮影可能にしてくれればいいのに。今回のけちんぼ度はBクラス(笑)。
1章 よって、たかって、こしらえる (寄せ絵)
みかけがこわいがとんだいいひとだ(国芳)たくさんの人からできている。
2章 ふしぎなからだ 合体・あべこべ・顔三つ!? (だまし絵、上下絵、隠し絵)
五子十童図(歌川貞景)頭は五つなのに十人いる
3章 幸せはこぶラッキーアイテム (有卦絵)
ふ尽くしの福絵(歌川芳藤)七福神が描かれた作品をはじめ、運気が高まる時期を視覚化した有卦絵(うけえ)など。
4章 チャレンジ! 江戸っ子と知恵くらべ
江戸の庶民はなぞなぞが好き。輪郭線に組み込まれた文字を見つける文字絵、カレンダーの一種で絵の中に隠された月の数字を探す大小暦、絵や文字から意味を読み解く判じ絵など。
ここでは、判じ絵を。
しょくるいはんじもの上戸(歌川重宜)酒飲みの酒の肴の判じ絵
その答え↓
5章 身振り手振りでこれな~んだ?
自分の体と身近な道具を使って影絵をつくる。そのお手本にされたのが「身振絵」という浮世絵。さらに行灯の光を活かした手影絵などのもとになったのが影絵。
6章 みんな大好き♪ おもちゃ箱
子どもたちが遊ぶためにつくられた浮世絵で、おもちゃ絵と言う。福笑いのように切って貼って組み立てる組上絵、折って畳んだりすると絵柄が変わる折り替り絵など。これは撮り忘れたのかサンプルがありません。
7章 人も世相も茶化しちゃえ! 戯画ワールド
遊び絵の多くに、浮世絵師のサインとともに、”戯れに画く”という意味の「戯画」という文字が記されている。一見ほのぼのとした表現には幕府のアホ政策を批判した風刺精神が潜まれ、庶民の喝采をあびた。
荷宝蔵壁のむだ書き(国芳)天保の改革で役者絵を禁じられたので、わざと落書きのように荷宝(似たから)として役者に似た絵を描いた。
では、最後に、判じ絵でお笑いください。難易度は下にいくほど高いです。判じ絵にチャレンジ!魚の種類を当ててください。
答えは・・・
最難関の問題。
では、みなさん、今日も一日、みんなわらいとばして、お元気で!
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