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気ままに

大船での気ままな生活日誌

吉永小百合の”華の乱”

2014-12-05 09:56:42 | Weblog

鎌倉市川喜多映画記念館で特別展”映画女優/吉永小百合”が開催されている。10月3日が初日だったから、もう、二か月がたっている。小百合フアンとしては、面目ないというか、ご免なさいというか、ようやく、観にゆくことができた。この日の映画は、深作欣二監督の”華の乱”。1988年作だが、今回、はじめて観る。

何と、小百合ちゃんが、恋多き歌人、与謝野晶子を演じる。ちょっと合わないのでは?と思ったけど、そんなことはなかった。見事に演じていたし、むしろ、めったにみられない妖艶な姿もみられて得した気分(汗)。

一応、主役は与謝野晶子だが、回りの登場人物が主役級ばかりだし、演じる俳優たちも、錚々たるもの。キャストを紹介するだけで、どんな映画か想像出来ちゃうくらい。というわけで紹介します。映画を観る前にもらったレジメからの引用です(登場人物の一口紹介が面白いので)。

不世出の恋愛歌人/与謝野晶子(吉永小百合)、愛と苦悩の作家/有島武朗(松田優作)、歌壇明星の巨人/与謝野寛(緒形拳)、明星の薄幸歌人/山川登美子(中田嘉子)、情熱のアナキスト/大杉栄(風間杜夫)、女性社会運動家/伊藤野絵(石田えり)、近代演劇の巨星/島村抱月(蟹江敬三)、激情のスター女優/松井須磨子(松坂慶子)、波乱の愛を巡る女/波多野秋子(池上季美子

晶子と有島、秋子との△関係、のちに有島と秋子の軽井沢での心中。寛の、以前△関係だった登美子との不倫、そして、須磨子と抱月の後追い心中、大杉栄と野絵の自由恋愛など、多彩な人間関係が描かれる。”美は乱調にあり”、大正ロマンの時代の晶子を中心とした人間模様が、明るく描かれている。関東大震災ですべては終わり、与謝野夫妻と10人ほどの子供たちは新たな門出に目を輝かすのだった。

とてもいい映画でした。映画美術もよかった。

展示室では、なつかしい映画のポスターがいっぱい。健さんとも2本(動乱と海峡)、共演。寅さんのマドンナ役で2本、裕ちゃんとは”あいつと私”で共演していた。”キューポラのある街”では永六輔さんが、この一作で引退すべし、と小百合ちゃんに言ったとか。それほど印象深い映画だったのだろう。”泥だらけの純情”はチンピラ少年とお金持ちの令嬢の純愛物語だが、小百合もこの映画を気に入っていて、浜田光夫がこれ以上ない演技をしてくれたとコメントしている。

まだ、12月いっぱい続いているので、もう一つ、二つと思っている。

今朝の富士山はピンク色に輝いていた。

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