気ままに

大船での気ままな生活日誌

かにかくに 祇園白川

2013-02-07 09:00:35 | Weblog
京都旅行三日目。祇園白川を歩いた。風情のある通りですっかり気に入った。

白川沿いに吉井勇の歌碑、”かにかくに碑”がある。
かにかくに祇園はこひし寝るときも枕の下を水のながるる
”かにかくに”は、とにもかくにも、という意味だそうだから、あとは、祇園は恋し、寝るときも枕の下を水のながるる。(お茶屋さんが川床のように川にせり出していたのでは)

詩人、吉井勇は、東京生まれだが、昭和13年から昭和35年まで、亡くなるまで京都に住んだ。この場所は、吉井と親交のあった磯田多佳女が女将を務めていたお茶屋”大友”の跡とのこと。


桜並木の白川沿いに並ぶ、お店。玄関は反対側の通りに。


かにかくに碑の向こう側のお店をのぞくアオサギ。何か、残り物をちょうだい


ちょうど、向こう側の通りのお店。


なななんと、お店の名前は”かにかくに”。春夏秋冬おりなす美しい白川の畔で祇園を愛した歌人・吉井勇氏がお宿として過ごされたお茶屋にて、「祇園かにかくに」がオープンいたしました(お店のホームページから)

さて、また川沿いにもどりましょう。”大友”には、夏目漱石、谷崎潤一郎も来られたらしい。ぼくは、お茶屋遊び、一生縁がなさそう。
川沿いの石畳の白川南通り。柳が青々と。


そこを、少し歩くと、辰己大明神。祇園の舞妓さん、芸妓さんが芸事の上達を願ってよく訪れる。


大明神に向かって、左側が今、歩いてきた白川南通り。そして右側が新橋通り。よく映画の撮影などにも使われる、風情ある町屋風景。


白川に架かる巽橋と橋向こうの通り。


もう、ここは四条大橋に近い。お腹が空いたので、松葉でにしんそば。お店を出るとすぐ横が南座。2か月ほど前(12月)もここを見上げたが、そのときは勘九郎襲名披露が行われていた。その日の夜、勘三郎がお亡くなりになる。團十郎も南座に出演していて、その10日後、風邪をこじらせ休演、そのまま復帰できず、先日お亡くなりになる。

南座と出雲の阿国像


吉井勇というと、ゴンドラの歌。

いのち短し 恋せよ乙女
朱き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

作曲は中山晋平。晋平の旧居が熱海梅園にある。そうだ、そろそろ偵察に行ってこよう。熱海桜も咲き始めたというし。”いのち短し 遊べや爺 ・・今日はふたたび 来ぬものを”だ!
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