箱根を訪ねたときには、必ず寄る成川美術館。今回も期待を裏切らない展覧会をいくつか見せてもらった。そのひとつ、師弟のきずな/高山辰雄と上田勝也展。
師匠の高山辰雄(1912-2007)と一緒の展覧会を開くのが夢だったという上田勝也(1944-)。東山魁夷、杉山寧とともに”日展三山”と称された高山辰雄についてはよく知られていて、ぼくもファンの一人。上田勝也は、京都市の代々続く表具師の家に生まれる。1970年東京藝術大学大学院修了。高山辰雄に師事。日展、日春展を中心に活動を続けている、とのこと。
明るい色彩の、まるで夢の中に浮かんでいるような女性像。とても気に入った。館長さんの解説文に、幼子二人を残して、亡くなられた奥様の面影を感じる、とあった。改めて見る。そうか、天国にいらっしゃる、永遠の若き日の奥さまなのだ。
想
耀
静物画も。うつくしい色彩の中に埋もれる花々。
高山辰雄は屏風仕立て。”月”。 大分の久住高原をイメージしている。少女の視線は満月に。
広い展示室で、ゆっくりと、みさせてもらった。ぜいたくなひとときだった。
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