気ままに

大船での気ままな生活日誌

マグデブルグ 賢い乙女と愚かな乙女 (東ドイツ旅#11)

2013-12-05 12:52:04 | Weblog
ライプツィヒを後にして、ぼくらは進む、ベルリンへ。その途中で寄ったマグデブルグ。

まず、この写真からご紹介しましょう。あっ!と思う人は理系女子(男子でもいいんですが)。そうでない人は(何をやっても)無理系女子(爆)。


そうです、マグデブルグの半球です。1654年、神聖ローマ皇帝の前で行った公開実験。二つの金属製の半球を接合させ、真空ポンプで空気を抜いて、両側から馬に引かせますが、びくともしません。ようやく16頭の馬で半球は外れました。デカルトが否定した真空の存在を証明した有名な実験です。この実験家の名は、オットー・フォン・ゲーリケ。マグデブルグの市長も務めたとのこと。

市庁舎の前のゲーリケ像。


さて、タイトルの”賢い乙女と愚かな乙女”がいる大聖堂にご案内しましょう。

聖マウリティウス・聖カタリーナ大聖堂。100メートル前後の二つの塔は東部ドイツでは一番高いという。ロマネスクからゴジックの移行期の13世紀に建てられた。1517年、ルターの宗教改革が始まり、この教会もプロテスタント寄りになり、その後、プロテスタントの拠点となった。そのため、30年戦争時の1631年、市民2万人が殺されるという大虐殺に会う。生き残ったのは400人だけだったという。その後、ナポレオンの時代を経て、プロイセン王国の一部となり、大聖堂が修復された。第二次世界大戦では1発の爆弾が西側に命中したが、大被害にはならなかった。

大聖堂




内陣


オットー一世のお墓。 初代神聖ローマ皇帝で、マグデブルグで暮らした。


そして、お待ちかね、賢い乙女と愚かな乙女!!

賢い乙女。にこにこしている。1250年頃の作。


愚かな女。嘆いている。


賢い乙女と愚かな女の分かれ目とは。天の国の花婿を迎える、灯りを手にする十人の乙女たち。5人は灯りの他に、器に入れた油ももっていた。花婿の到着が遅れ、寝込んでしまった。到着したときに、油をもたない5人は油を買いに行ったが、その間に婚礼の祝宴場は閉じられていて、ぎゃふん。様々な状況を考えて、行動するのが賢い乙女というわけ。

教会内部




回廊


回廊と中庭


そして、マグデブルグは現代建築の街でもあった!!”緑の砦”という愛称のマンションです。落ち着いて住めるかどうか。賢い乙女は住まないような気がする。
有名な建築家の設計だそうですが。


次回はいよいよベルリンに入ります。
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