気ままに

大船での気ままな生活日誌

東近美のTRIO展(後編)大の里、連敗 大谷は2安打〆

2024-07-15 20:55:10 | Weblog

こんばんわ。

セーヌ川のほとりのパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市中心部に位置する大阪中之島美術館。これら三館は、いずれも豊かなモダンアートのコレクションを築いてきた。本展覧会は、そんな三館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するというユニークな展覧会である。では、その後編をお届けします。順不同です。

モデルたちのパワー 

大股でくつろいだ寝そべるモデルたち。西洋絵画における裸体像は理想美を体現し男性に見られる対象としてしばしば無防備な姿で描かれてきた。しかしこの三点のモデルの目はこちらを見返し、自分たちの美を誇るようなパワーがみなぎっている。

この三点はそれぞれの美術館の至宝ともいうべきもので、会場も広い部屋に堂々と飾られている。学芸員さんの裏話によると、パリ市美術館では別の作品を出したかったようだが、日本の二作品に倣って、マティスの寝姿像を選出したようである。ポスターにも使われ、本展の目玉トリオである。

マティス《椅子にもたれるオダリスク》パリ


萬鉄五郎《裸体美人》(重要文化財)東京

モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》大阪


空想の庭 

いずれも木々や草花が覆っているが、三人とも、みな植物に縁がある。辻本は植物園の近くに住み、植物学者を志したときもある。デュフィは動植物をモチーフにしたテキスタイル・デザインを手がけた。素朴派のボーシャンは園芸業を営んでいたことがる。

辻永《椿と仔山羊》東京

アンドレ・ボーシャン《果物棚》大阪

ラウル・デュフィ《家と庭》パリ

現実と非現実のあわい

過去の絵画を参照し、画家の分身のような存在を描きこむことで、現実と非現実を重ね合うことで”あわい”が現れる。

ヴィクトル・ブローネル《ペレル通り2番地2の出会い》パリ ルソーの蛇使いの女に自分が生み出した怪物、コングロメロスを登場させた。

ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》大阪 いつもの山高帽の男にボッティチェリの花の女神フローラを重ねた。

有元利夫《室内楽》東京 初期ルネサンスのフレスコ画や東洋の仏画に魅せられた有本。中央に古典的な女性えを配した。

人物とコンポジション 

岡本更園は西鶴の好色五人女に登場する春の野遊びのシーン。ブランシャールは宗教画を覆わせる果物籠を持つ女が格子状の床に座っている。小倉遊亀も格子状のタイルと浴女を組み合わせた。

左から、岡本更園《西鶴のお夏》大阪、マリア・ブランシャール《果物籠を持った女性》パリ、小倉遊亀《浴女 その一》東京。

小倉遊亀《浴女 その一》東京

女性たちのまなざし

描かれた女性のまなざしは、ときには絵そのもの印象を左右する。ボナールは妻マルトの眼差しはうつろで、その身体は空間に溶け込んでいくよう。藤島の描く中国人女性はかぎたばこを楽しみながら視線は画面の外に向けている。ヴァラドン《自画像》はこちらを見返す力強い眼差しが印象的。

ピエール・ボナール《昼食》パリ

藤島武二《匂い》東京

シュザンヌ・ヴァラドン《自画像》大阪

美の女神たち

西洋絵画には三美神という主題の伝統があるが、20世紀ではいろいろな女神が登場する。キュビスムのジャン・メッツァンジェはメーテルリンクの青い鳥に着想を得て、三人の女性の姿を分割・統合しながら配置している。藤田は乳白色の美人像で成功した、あと初めての群像図がこれ。ローランサン の《プリンセス達》も当然、ここに入る。

ジャン・メッツァンジェ《青い鳥》パリ 三美人を探し出すのが大変(笑)。

藤田嗣治(レオナール・フジタ)《五人の裸婦》東京 文句なくうつくしい女神たち。

マリー・ローランサン《プリンセス達》大阪 こちらも文句ない女神たち。

こうした抽象画のトリオも。どこに共通点があるのか素人にはわからないが(笑)。

ポップとキッチュ 

20世紀後半に入ると、ハイアートとローアートの区別はなくなる。ポップとキッチュはローアートとされてきた。手前から奈良美智、森村泰昌《肖像(カミーユ・ルラン)》大阪、ヘンリー・ダーガ《グランデリニアンに捕らえられる》パリ、ほか

奈良美智《In the Box》東京

とても面白いTRIO展でした。(完)

。。。。。

大の里、連敗

大の里がまさかの連敗。連続優勝で新大関の夢が少し遠のく。でもまだ二日目。残り全勝でいこう!

若元春に惜敗。一瞬、大の里が先に土。

琴桜、熱海富士に苦戦も、なんとか初白星をもぎ取る。

強い!照ノ富士。一気に明生を押し出し圧勝!2連勝!

朝乃山も2連勝!

・・・・・

大谷、2安打〆

大谷、前半戦の最終戦を2安打で締める。

素晴らしい前半戦の成績。

29本塁打(リーグ1位) 打率.316(2位) 打点69 (3位)盗塁23(3位)

ホームラン王、トリプル3(3割、30本、30盗塁)はほぼ確実。三冠王、40ー40(本塁打・盗塁)も狙える位置。

明後日にオールスター戦。楽しんでください。ついでにMVPもいただこう。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

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4 コメント

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アナザン・スターさま (marbo)
2024-07-16 08:57:22
ほんと寒いくらいですね。風邪をひかないようにしまければ。でも、外に出るにはチャンスです。

大谷選手、明日はオールスター戦で初ホームラン、出そうです。
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雨です (アナザン・スター)
2024-07-15 23:04:55
今晩は。
待っていたのですが、晴れてくれません。
湿気は多いし、蝸牛になれそうです。

気温が低く、寒かったですね。
23℃になってる・・・

大谷選手、自分へのコントロール最強です。

おやすみなさいませ。
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小父さんさま (marbo)
2024-07-15 22:18:06
今場所も荒れますね。照ノ富士がどこまでもつか、大の里がいつ目を覚ますか、がキーポイントでしょうか。宇良は元気ですね。猛暑から一転、寒くなったり、どうぞ、ご自愛ください。
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Unknown (小父さん)
2024-07-15 21:47:15
大相撲が始まって面白い日々が始まりました。

有難うございました。
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