おはようございます。
先日、シネマ歌舞伎で玉三郎の沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)と楊貴妃を観てきました。
まず、はじめに、この映画の編集もされた玉三郎のことばを。生まれた国も時代も異なる、壮絶な運命を背負った二人の女性の物語が、「孤城落月」では坪内逍遥の脚本による新歌舞伎で、「楊貴妃」では幻想的な舞踊で描かれております。私も編集・監修として作品づくりに参加しました。舞台とはまた違った映像作品の特性を生かして、より濃密に二人の女性の物語が浮き彫りになるようにと考えました。作品をより深く理解し、また十分にお楽しみ頂けるよう、深淵な空気が漂う京都・樂家の茶室や歌舞伎座の中などで撮影した特別映像も収録しております。
共演した七之助が玉三郎について語る場面がある。玉三郎さんの狂乱した淀の方の演技がすごいですね、目を合わすだけで、引き込まれてしまって、自分(秀頼役)は(演技のことは)何も考えずとも、自然と出来てしまう。こんな素晴らしい役者さんと同時代に一緒にいられ、勉強できることは、とても幸せです、と。
歌舞伎座では、よほどの特等席ではないと顔の細かな表情はわからないが、シネマ歌舞伎ならば、どこの席でも、大画面でばっちり見ることができる。七之助の言う通り、玉三郎の見事な演技に堪能。秀頼に会い、狂気から正気に戻る顔の表情の移り変わりなどは玉三郎ならでは、という感じであった。
あらすじは以下の通りです。
大坂夏の陣、大阪城は徳川家康に攻められ落城寸前であった。大阪方の大将・秀頼の母・淀の方は、秀頼に嫁いだ家康の孫・千姫が城から連れ出されようとするところに出くわし毅然と阻止する。そんな中、いよいよ徳川方の軍勢が間近に迫り、城内は炎に包まれ乱戦となる。糒庫(ほしいぐら)へと避難した淀の方は、千姫が混乱に乗じて城から逃げ出したことを知り、怒りのあまり錯乱してしまう。正気を失った母の姿を見た秀頼は、母を殺して自害しようとするが、豊臣家のために降伏するよう勧められ、涙ながらに開城を決意するのだった。(公式サイトより)
楊貴妃
中国の唐の時代、亡くなった楊貴妃への思いが忘れられない玄宗皇帝は、楊貴妃の魂を探すように方士に命じた。方士が蓬莱山の宮殿で楊貴妃の魂を呼び出すと、在りし日の美しい姿で現れる。楊貴妃は永遠の愛を誓い合った皇帝との思い出の数々を思い返しながら舞うのだった。(公式サイトより)
では、みなさん、今日も一日、お元気で!
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