気ままに

大船での気ままな生活日誌

風景画の誕生/ウイーン美術史美術館所蔵

2015-12-24 08:20:26 | Weblog

もう閉幕してしまったがブンカムラで開催されていた、ウイーン美術史美術館所蔵の”風景画の誕生展”のことも書いておこうと思う。美術史美術館はずっと昔、訪ねたことがあるが、当時は今ほどは美術に関心があったわけではなく、ただ眺めてきただけという印象しかなかった(汗)。その後、中野孝次のエッセイを読んで、この美術館にもう一度、行きたいと思うようになった。中野がウイーンに留学した時に、この美術館に通いつめ、ピーター・ブリューゲルにぞっこん、惚れこんでしまうことになる。彼の油彩画は40点ほどしか知られていないが、なんと、そのうち12点が美術史美術館にあるのだそうだ。

この展覧会には、残念ながらピーター・ブリューゲルの作品は一つも来ていない。しかし、彼の息子のヤン・ブリューゲル(ビロードのブリューゲル、花のブリューゲルとも呼ばれたと孫のヤン・ブリューゲル(子)の作品が合せて四つほどあるし、またルーカス・ファン・ファルケンボルフやカナレットの作品も景色の中の人物がピーター・ブリューゲル風で楽しめる

そして、もうひとつ、ぼくが関心をもっていた”ベリー侯のいとも豪華なる時祷書”(ファクシミリ版)の参考資料と共に、レアンドロ・バッサーノの大キャンヴァスの月暦画も見て見たい思っていた。中世後期には、聖職者のための聖務日課書や信徒のための時祷書に多彩な月暦画が描かれるようになったようだ。

では、いくつか、ちらしの画像などから代表的風景画を。

ルーカス・ファン・ファルケンボルフ”夏の風景(7月または8月)”1585年 油彩・キャンヴァス

ヨアヒム・パティニール”聖カタリナの車輪の奇跡”1515年以前 油彩・板 初めて”風景画家”と呼ばれた男だそうだ。

南ネーデルラントの画家”東方三博士の礼拝”1520年頃 油彩・板
ティツィアーノ”タンバリンを演奏する子供”
カナレット”ベネチアのスキヴォーニ海岸”

【参考出品】
”八月の鷹狩り”『ベリー侯のいとも豪華なる時祷書”より ファクシミリ版 個人蔵

レアンドロ・バッサーノ 《5月》1580–85年頃 油彩・キャンヴァス

11月の末日にこの展覧会に行った。渋谷の街角で着飾った可愛いワンコをみている。早いもんで、もうすぐお正月ですね。

さあ、今日は年賀状の印刷だ。

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