おはようございます。東御苑のつづきです。
梅林坂の見頃の梅を楽しんで、坂を上ると、そこは本丸広場。天守台の石垣の横を通り過ぎようとすると、遠くにピンク色に染まった椿寒桜が目に入ってくる。今回の一番のお目当ての花だったので、一気に上機嫌に(笑)。
椿寒桜に向かう前にほんものの(笑)椿を。いつもたくさんの花を咲かせる椿の女王さま。人気がある。言葉から台湾か中国の方か、写真を撮りあっていた。
そして、その先には河津桜が。満開!
その先の椿寒桜へ向かう。途中、フキの花が。前回はおいしそうだったが(笑)、とうがたってきたかな。
さて、椿寒桜。見事な咲きっぷり!
見頃ですね。椿寒桜はカンヒザクラまたはカンザクラとカラミザクラ(シナミザクラ)の交雑種と考えられている。原木は愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社(椿宮)にある。
そういえば、カラミザクラとよく似ている。雄蕊が長い。
余は満足であるぞよ!お殿様になったつもりで、ここは本丸なのでね。
そして、その近くの琉球緋寒桜はどうか。二本あるが、両方共、咲いていて、一本は見頃へ!
二本並ぶ琉球寒緋桜。色の濃さが少し違う。
手前の琉球寒緋桜。
向こう側の琉球寒緋桜の花。若干、ピンク色がうすく、花の開きが大きい。
休憩所近くの、数本の(通常の)寒緋桜は、まだ蕾であった。大船より遅い。
果樹園の先の林の中のミヤマウグイスカグラ。いくつか小さな赤い花をつけていた。
二の丸方面へ降りて行く道のシナマンサクは満開!
ぼけもぼけずに咲いていた。おいらもがんばれねば(汗)。
山茱萸も満開。新宿御苑ももういいかな。
大満足の東御苑花散歩だった。次は二の丸雑木林の金蘭の咲く頃に来よう。金蘭といえば、陛下が読まれた歌が三の丸尚蔵館で展示されていた。
語りつつあしたの苑(その)を歩み行けば 林の中にきんらんの咲く(平成30年)
(両陛下は日曜の朝、東御苑を散策するのが日課だそうだ)
皇后さまの歌。
生命(いのち)あるもののかなしき早春の 光のなかにゆすりか(蚊)の舞ふ
どちらも、いい御歌ですね。本展(御製・御歌でたどる両陛下の30年)では、ご即位後の両陛下の歌会始における御製と御歌が紹介されているが、ほかに、陛下のハゼの研究論文や皇后の童話(まどみちお)の英訳本なども展示されている。
さらに、両陛下が御養蚕所で飼育された古代品種の糸で復元された、”をぐり(又兵衛の小栗判官絵巻)”と”春日権現験記絵巻”の表紙裂も展示されている。両絵巻とも以前、ここで見ている。今回の展示は表紙裂だけです。
をぐり(小栗判官絵巻)2015年7月に展示された。
春日権現験記絵巻 2018年8月に展示された。
巻第19 雪の御笠山と春日奥山 ランブール三兄弟は西洋画ではじめて雪景色を描いたとされるが、それより100年も前に高階隆兼は雪景色を描いている。
すばらしい弥生三月はじめの東御苑でした。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!
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