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気ままに

大船での気ままな生活日誌

イワタバコ残照 大谷、3勝目ならず 

2021-06-12 22:22:30 | Weblog

こんばんわ。

今日の楽しみは、午前中からの3勝目を狙う大谷翔平の生中継と、夕方の月と金星の接近だった。どちらも残念な結果に終わった。しかし、予定していなかった午後の、北鎌倉の、イワタバコ残照を味わう散歩は最高のものとなった。世の中、思い通りにものごとは運ばないものだ(笑)。

では、うまくいった方から。もうそろそろイワタバコも終わりだろうと、今年のお別れに行った。イワタバコといえば東慶寺。ほとんど終わっていたが、まだいくつかは残っていて、イワタバコ残照を楽しむことができた。

こんな見事なのも!

石段を登った用堂女王墓と覚山尼の墓の岩壁にも。

星のような花。

東慶寺本堂裏のイワガラミが見事なのだが、今年も開けてくれないようだ。

本堂の廊下からちらりと根本のところだけを覗く。この根から岩崖いっぱいに拡がって咲く姿はみごとなものだ。これで、二年連続見られない。来年こそ!

2019年6月10日のイワガラミ↓

さて、大谷翔平投手。上々の滑り出しで、今日は零封でらくらく3勝目と思っていたのだが、思い通りにいかないのが人生。3回の二打席目、強烈な自打球を軸足の膝辺りに当てる。苦悶の表情であわや、退場かと思われたが、継続。そのあと、二塁打を放ち、快足を飛ばした。ほっとしたが、次からの投球に影響が出た。四死球を出したり、(これはおかしい判定だったが)ボークを2回もとられ、結局、2失点。でも、勝ち投手の権利をもって、降板。右翼の守備へ。三刀流と活躍したが、いつものとおり、リリーフが打たれ、2点差が追い付かれ、3勝目が消えた。チームは延長十回、タイブレークの末に6―5で競り勝ち、今季初の4連勝となった。いつも思うのだが、こういう場合の勝ちは先発投手につけてほしい。大谷はこれで、2,3勝は逃している。でも、怪我無く、今シーズンを終えれば、それでいい。自然と勝ちはついてくるし、打者としては、ホームラン王、打点王も伺う成績は間違いない。そして、イチロー以来のMVPの可能性も高まってきているようだ。

夕方の天体ショーも残念な結果に終わった。

夕焼けはきれいだったが・・

暗くなっても、二日月と金星は現れてくれなかった。明日に期待。大谷も18号を期待!

では、おやすみなさい。

いい夢を。


鎌倉の長谷寺の紫陽花の生中継があった。ちょうど見頃のようだ。明日の日曜は混むから月曜日かな。

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コレクター福富太郎の眼/昭和のキャバレー王が愛した絵画

2021-06-12 09:10:00 | Weblog

おはようございます。

コロナ休暇をとっていた東京ステーションギャラリーの”コレクター福富太郎の眼”展が再開した初日(6月1日)に早速、行ってきた。4月27日から休館だったので、へたすると、このまま終わって、見逃すかもしれないと心配していた。よかった、よかった。

福富太郎(1931-2018)といえば、ぼくら世代では知らぬ人はいない。”キャバレー・ハリウッド”を何十も経営するキャバレー王で、テレビなどにもよく出演し、キャバレー太郎として親しまれた。でも、彼が鏑木清方を始めとする美人画のコレクターであったことを知る人は少ないかもしれない。

父親が清方好きで、本絵も持っていたが、空襲で失い、その悲しむ姿を少年時代に見ていた。長じて、お金が溜まると、清方の絵を探し回るようになった。だいぶ蒐集が進んだ頃、鎌倉の鏑木清方宅を訪ね、直接、鑑定してもらった。懐かしそうに眺め、すべて、これらは私が描いたものですと認めてくれた。

とくに、本展の目玉でもある、”薄雪”を見た時、この作が戦災で失われず、よく残っていてくれたと、大変喜ばれた。是非、ひと月だけでも我が家に置かせておいてくれないかと頼まれ、そうされたようだ。近松門左衛門の世話物浄瑠璃”冥途の飛脚”に取材した作品で、心中前に最後の抱擁をする梅川と忠兵衛を描いたものだ。福富自身もこの絵が一番好きで、最後の入院中の病室に飾っていた。

ぼくも本展で一番、見たかった絵画。東近美の”あやしい絵展”にも出展されたが、ぼくが行ったときには限定展示ですでに退散していた。

薄雪(1917)

大阪の飛脚問屋亀屋の養子・忠兵衛は、新町の遊女・梅川と馴染みになる。金銭に困っていることを友人の八右衛門に暴露されて逆上し、公金三百両に手をつけて梅川とともに郷里の新口村に逃げ、実父に別れを告げる。清方は近松の世話物が好きで、特に梅川の人物像に深い関心を寄せていた。この絵は、原作のイメージよりも、中村鴈次郎が忠兵衛、中村福助が梅川の役どころの舞台を見た印象が強く出ている、と彼の著書で述べている。作品名の「薄雪」は儚く消えていく二人の運命を象徴的に示す意味で付けられた。ついでながら、ぼくも愛之助の忠兵衛、壱太郎の梅川、そして扇雀の梅川、藤十郎の忠兵衛と2度、見ている。

本展では、清方の作品が13点あるが、そのうち、前述のあやしい絵展にも出展されたのが、妖魚刺青の女。どちらも清方らしくない”あやしい作品”で、人気がある。清方自身、平常はあまり同調しかねる”山中常盤”や”浄瑠璃物語”などに見る、ややグロテスクな岩佐又兵衛風の手法に倣った、と述べている。

妖魚(1920)

刺青の女(1913)市中の姉御とよばれていた女をモデルに描いた。刺青は黒い揚羽蝶と芥子(けし)の花。

清らかな作品も(笑)。

初冬の雨(1912)

春の女客(1925)

京橋金沢亭(1935) 円朝目当ての客で賑わう自宅近くの寄席風景。清方は、この絵も非常に愛着をもっていて、福富が持参してきたとき、奥さんを呼び寄せ、ふたりで懐かしがったようだ。そのとき、前述の”薄雪”と共にひと月ほど清方邸にお泊りされたようだ。

以上は福富コレクション展の第1章・コレクションのはじまり/鏑木清方との出遭いのみです。
以下、清方蒐集をきかっけに広がる様々な画家の絵画がつづく。貴重な絵がたくさん。それらはまた、次回以降に。(つづく)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で! さあ、これから大谷投手登板。休養十分で奪三振ショーがみられそう。夕方は三日月と金星ショー。楽しみがいっぱい。
コメント (2)
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